私の好きなカバーソング(44)「ラブミー・テンダー」エルビス・プレスリー、原田知世、カエターノ・ヴェローゾ、RCサクセション
携帯電話が普及する前は職場からポケットベルを渡されました。急ぎの用があると鳴り、近くの電話を探し折り返します。最初は鳴るのが面白かったのですが、24時間持たされるとさすがにウンザリしました。ポケベルも初期は電子音がピーピー鳴るだけでしたが年々高機能化し、液晶画面に短いメッセージが出たり、呼び出し音がメロディになりました。
自分はポケベルの着信メロディにこの曲をずっと使ってました。優しいメロディが好みだったからです。この曲といえばプレスリーですが、もちろんリアルタイムで聴いていたわけではありません。
この曲にはオーラ・リー(Aura Lee)という原曲があり米国で南北戦争の頃!に歌われたらしいです。1956年にプレスリーがこの曲に詞をつけ、自分の主演映画の主題歌として発表、曲もヒットしています。
原田知世さんです。まだ若々しいけどデビュー40年を超えてます。透明な柔らかい声とちょっと脱力系の歌い方が独特の世界を作っていますね。
ブラジルの大御所作曲家・シンガーのカエターノ・ヴェローゾです。ジョアンジルベルトとは声の質は違って艶っぽいんですが同じような侘び寂びを感じます。
最後にもうひとつ。RCサクセションです。
忌野清志郎さんが独自の日本語詞をつけて強烈な反原発ソングになりました。
1988年のアルバム「カバーズ」で発表されたんですが、発売元が東芝EMIで、親会社である原発企業東芝を怒らせ当時発禁になってます。
遠慮も忖度もなくポリティカルソングを歌い堂々と自分の主張をする清志郎さんはたまらなくカッコよかったです。