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私の好きなカバーソング(108)「Old Folks at Home、Swanee River(故郷の人々、スワニー河)」ルイ・アームストロング、ジャンゴ・ラインハルト、ジュリー・ロンドン、ドクター・ジョン、千住真理子

前回は「Old Folks」でしたが、今回もold folksではじまる有名曲です。「スワニー河」という別タイトルもあり、小学校の音楽の授業で習った記憶があります。授業の遠い想い出とともに曲そのものが郷愁をそそります。
米国の有名作曲家フォスターが1851年に書いた曲です。米国南部、綿花の大規模農園から逃れ、北部の州で生き延びる黒人たちが、子どもの頃を懐かしく思い、「優しい母のところへ連れて行ってほしい、僕はそこで生きそこで死にたいんだ」という哀切な曲になっています。米国で生まれた黒人たちの故郷は綿花畑の米国南部で、アフリカ大陸から連れられて来て日が浅い人々には、生まれ育ったアフリカの地元の村が故郷になるのでしょう。実際のスワニー河はジョージア州南部とフロリダ州北部を流れる川ですがフォスターさんはこの川に特に思い入れがあったわけではなかったようです。なお日本語歌詞がいくつかありますが、肌の色や黒人たちの苦難の部分は割愛されてるようです。
ルイ・アームストロングさんのバージョンです。

ジャンゴ・ラインハルトさん(1910-53)はベルギーのギタリストでフランスを中心に活動しています。後の演奏家への影響も大きく、モダンジャズカルテットに「ジャンゴ」という有名なトリビュート曲があります。

ジュリー・ロンドンさん(1926-2000)は米国の歌手・女優です。代表曲「Cry me a river」が有名ですが、声が素敵でスモーキー・ボイスと呼ばれていたようです。1959年の作品です。

ドクター・ジョンさん(1941-2019)は米国ブルース界の重鎮とされてます。この曲のメロディーをブギウギ・ピアノで弾くという芸があったらしく,様々なアーチスト版があります。1975年の作品です。

最後は千住真理子さん(1962-)のバイオリンで締めていただきましょう。2013年の作品です。なんだか厳粛な気持ちになります。


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