真・女神転生Ⅴ 嫌いなキャラランキング
ほとんどすべての登場人物に共感できないことでお馴染みの名作、真・女神転生Ⅴをクリアした(とてもたのしかった)。こんな角の立つテーマではなく好きな悪魔雑感を扱った方が平和だが、まあ 書きたかったので仕方ない。
70時間遊んだプレイヤーの赤裸々な心境をチェックだ！
５位 敦田ユヅル
本当にメインキャラか？と疑問を抱くほど内面描写がない優等生が５位を飾った。
とにかく描写が薄いが、内面が描かれないのは行動理念が分かりやすいため描写の必要がないのが理由かもしれない。ゲーム開始前から自分の手の届く範囲を守るため奔走しているんだから当然そうなる的な(なのでゲームカタログに「主体性がない」みたいなこと書かれてるのがよく分からん)。
序盤の、帰る相手を見つけられない主人公に声をかけてくれた印象の貯金があったため好感度収支プラスで逃げ切った。
それはそうとハヤタロウとかいう可愛いペットを所有しつつ、その扱いがいい加減だったため、全国のズーフィリアキッズたちの心に深い傷を残した。-5000ポイント。
４位 ジョカ
八雲の意見自体は八雲の人格の掴めなさ込みで共感できるので「八雲ほど人間を愛し、人間を信じる人間はおらんぞ」「八雲の出生は＊＊＊で～、過去に＊＊＊ということがあったのじゃ～」みたいな情報が完全に蛇足。
その他人の設定を一方的に開示する舞台装置っぷりと、勝手に個人情報を明け透けにする無神経さで大量得点に成功。
「八雲にもそんな事情があったんだね…😢」みたいな感情で八雲と向き合いたくなすぎる。
「八雲、人間性は気に食わないけど主張は一番支持できるな」というテンションで判断したかったので本当にノイズ。
とにかく存在は邪魔だったが、外見が好みだったため４位にとどまった。
３位 太宰イチロウ
同級生が死んでいくのを目の前にして 何度覚悟しようとしても覚悟を固めきれないが、それはそうとアブディエル様のためなら人格を変えられる男が３位にランクイン。別に初めから絶対権力者がいる上で定められたルールに従うのが一番平和！という人間性でもない(心霊スポットで動画撮ってる男から受けるイメージ、アウトロー)ので、最初から仲の悪い両親の顔色を伺うのに疲れて「絶対正しいこと」に従うのに楽さを覚えていた。
どれだけ装飾してもアブディエル様に目をかけてもらったから～が動機に見えるし、目をかけてもらえた理由はおそらく「この人間は私の知恵だから」なので本当にしょうもない。
プレイヤーとしては「情は秩序を歪めるが、アブディエルを擁立しようという考えの根幹にあるのが私情なので賛同できない」というスタンス。
なんか高いところで一人芝居をやっているアレさが際立つ。プレイヤーも八雲もぼーーーっと眺めている。その演技力があるならもう少し面白い動画撮れるだろ。
「YouTuberやろうとしていたところが面白い」以外にプラスの要素がない男だった。
２位 磯野上タオ
「枠外でヒーラーとして役に立つ」「声も見た目も可愛い」「死ぬべきタイミングでしっかり死ぬ」らの加点要素で再登場まで好きなキャラランキング最前線を走っていた好感度を、再登場することで一気に地に落とした転生する女神が２位にランクイン。
死亡時に「この流れで本当に死ぬんだ…」とラフム撃破を優先してしまった己の選択を後悔しながらも展開に唸ったプレイヤーからの信頼に泥を塗りつけた。
仲間になってほしくないという主人公の意志を無視して、ギチギチの仲魔欄を圧迫。生前のようなオート回復も行ってはくれない。合体させられたり逃がせられたら即手放すだろこんな人格を失った気持ち悪い存在。
ここまでしておいて正体不明(※推測はできるがそれは「主人公らのための女神」か？)なまま終わるのも減点要素。とにかく中盤までの好感度の高さからの転落・落差が芸術的だった。
惜しくも選外となってしまったみなさん
主人公
顔がかわいかった。
アオガミ
主人公に優しいので好き。急に喋らなくなったところが不満だが、まあ見限られるだけのことをやった自覚はある。…この設定から終盤空気になるなんてことがあっていいのか？
越水ハヤオ
「それぞれの宗教を信仰する地域はそれぞれの神が管轄する」という真っ当な意見が、「東京がよければあとはどうでもいい」という矮小な主張に見えてしまうのは、こいつのコミュニケーション能力の低さ故だと思う。一方政治家という時点で何しても面白いので勝ち。
越水長官の架空の母親ヅラ女オタクのフリをする、通称イザナミごっこが流行った。
八雲ショウヘイ
「神の支配がなく人間が悪魔と対等に戦える世界」はプレイヤーにとってあまりにも理想だった(悪魔と人間の共存の芽はあると感じたし)。
ただまあほとんどの弱者にとってこいつの主張は暴論なので、大衆から支持されるべきではないと思う。
ムービーで雑魚死して失望した(八雲の主張は八雲が弱いと価値がないため)。
アブディエル様
「外見がエロい」の一芸だけで食っていける。堕天してもエロい。
トップ揃い踏みの会談の場で、急に自己矛盾起こして発狂して斬りかかった挙句返り討ちにあい、なぜかツクヨミに文句を吐く無様ムーブが印象深い。唯一神が秩序をもって世界を統一するべきだとしてもこいつをトップに据えるのはダメだろ。
アマノザコ
タオもアオガミもハヤオもだが、主人公の発言を全然尊重しないのはかなりストレス(天狗に差し出そうとしたのにアマノザコを守ろうと立ち回る人扱いされた)。
ゼウス様
主張はエゴイスティックだが、ここまで明け透けだと逆に清々しくて好き。アオガミから乗り換えたい(うるさそう)。
オベロン
こいつが魔王城ザコとして出てくるのがこのゲームで一番納得いかなかった。
そして栄えある１位は……
１位 コンス
「あの時殺しておくべきだったな…」と感じた時には既に「主人公がコンスを殺せばコンスの望みが叶う」状況に追い込まれている という作中最強のハメ技により主人公を極限まで苦しめた男が、栄えある１位にランクイン。
元々アモンが好き＋Ⅴのアモンの見た目が好みだったのも逆風。
この身勝手な行動が権力に目がくらんでの愚行だったらどれほどよかったか。万魔会談での態度や、動向調査時の振舞いで割と評価が高かったのも転落の前振りだった。
神界・魔界、それぞれのトップが崩御する世界の転換期に 考えていることといえば女のことばかり。こんなのがエジプト代表なの、この騒動を経て「顔つきが変わられた」と周囲が満足気なの、イシスを筆頭とするエジプトの神々の評価まで下がる。
突然生えてきたミヤズとの因縁(この世界には縄印学園生徒しか存在しないのか？というスケールの小ささ)(月のワルツの引用に喜んでいたのも今や恨めしい)、コンス自体の登場が遅いのも相まって 感情が動くわけないだろ。
己の知恵を持つ人間に対して神/悪魔は本能的に執着を抱いている(ように見える)ので、コンスが抱く執着がコンスの内面から生じるものと断言できないのも厄介。知恵を持つ相手と恋した相手が違った方が純愛感が出たんじゃないか？しらんけど
というか(ジョカもそうだが)周囲から恋愛感情と断言されているのがキツい。
全てが唐突で全てがどうでもいいエジプトの神が、タオをぶっちぎり、見事初代王座に輝いた。
きみのお気に入りのキャラは何位だったかな？
好きな悪魔雑感でまた会おう！