ギターにおけるドロップ3・ヴォイシング① | 演奏の基本的なシステムについて
今回の記事はドロップ3・ヴォイシングの理論的な導入と、ギターの指板上での演奏システム構築に関しての考察をお送りします。
音楽理論 | ドロップ3・ヴォイシングの作り方
理屈的にはこれまでドロップ2・ヴォイシングと同様、ドロップ・ヴォイシングは「ドロップ〇〇」とドロップの後に続く数字が、ドロップされた和音の順番を示しています。
この順番は転回対象となる和声の高音部から順にカウントしていきます。
ここでのドロップとは、「オクターブ下げる」ことを指していて基本的に1オクターブ内にて構築される和声(クローズ・ヴォイシング)を転回していきます。
音楽理論的なドロップ3・ヴォイシングの要点まとめ
クローズ・ヴォイシングを転回形の軸とする
対象となるクローズ・ヴォイシングの高音部から3番目となる声部を1オクターブ下げる
これでドロップ3・ヴォイシングの基本的な音楽理論は完璧です!
指板での演奏システム
ドロップ・ヴォイシングにより和声がドロップ転回されたことで「クローズ・ヴォイシング」から、和声全体が1オクターブ以上にて構成される「オープン・ヴォイシング」へ変化しています。
過去の講義記事でも触れてきたのでここでは詳しく解説を省きますが、その構造上ギターは「クローズ・ヴォイシング」による演奏を嫌う傾向にあります。
過去の記事はこちら👇
そのため「オープン・ヴォイシング」による演奏はギターにおける基本的な演奏概念といえます。
弦グループと2つの演奏カテゴリ
それでは、ドロップ2・ヴォイシングの時と同じように「弦グループ」による視点で「ドロップ3・ヴォイシング」を観察してみます。
結論としては、1本の弦をスキップする5本の弦にてコード・フォームが形成され、2種類のカテゴリに分類することができます。
読者の皆さんの中にも、6弦ルートの7thコード・タイプのコードを演奏する際に以下のようなコード・フォームをストックし、演奏されている方も多いかと思います。
まさしくこのコード・フォームこそドロップ3・ヴォイシングとなります。
練習と理解の深め方
では、これらの転回形はどのようなフォームでしょう?
また、5弦をルートとした場合は…?
もし、これらの要員がパッと浮かばず「日々の練習に取り入れよう!」と思い、行動に移すのは時期尚早です。
ドロップ3・ヴォイシングの練習に取り組む動機として、特に強いきっかけとなるのが「幅広い音域」というDrop3・ヴォイシングの特性です。
このヴォイシングの法則性は、ソロギターによる即興演奏やアレンジ、またはデュオ演奏などのミニマルでギター演奏者にとって役割が多い演奏フォーマットに適しています。
ということで、今回の記事はドロップ3・ヴォイシングの概念部分に関する内容なのでここまで。
次回以降では具体的に転回形や音程にも触れていきますのでお楽しみに!
また、今回の記事でドロップ・ヴォイシングの可能性にピンときた読者の方には、先日より発売を開始した「ドロップ2・コード・アルペジオ」の教材も併せてお使いいただけると嬉しいです。
教材はドロップ2・ヴォイシングを中心に法則が語られていますが、コード・アルペジオ単体ではドロップ3や、後にお話しするドロップ2&4などのコードにも対応することができる現時点の完成形です。
*ドロップ3・コード・アルペジオも近い将来リリース予定ですが、基本的な概念は現在発売中の「ドロップ2・コード・アルペジオ」と同じです。時間をかけて練習をして概念を習得する必要があるので、今からスタートされても良いでしょう!
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補足ギター・レッスン動画
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