【邪念走】第14回 生存に不利なモードで生きる。
ランニングを始めて約半年。走っている最中は相変わらず辛く苦しいのだが、3キロほど走った頃からスッと苦痛が消える時間帯があることに気付く。苦痛が消えるだけでなく、逆にパワーが溢れ、活気がみなぎり気分も高揚、なんだか幸せで気持ち良く、この状態であれば何十キロでも走れそうな気がしてくる。これまで長距離をまともに走ったことがなかったので気づかなかっただけで、実は特異体質、もしくは特殊能力の持ち主だったのかもしれない。
私はこの状態を「極楽浄土モード」と密かに名付けた。
今は数分し