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FP1級実技試験(2024年9月29日受験)PartⅠ

受験前に非常に参考になったのが、noteで掲載されている面接体験記。
今後の受験者に参考にしていただきたく、思い出せる範囲で面接の内容をお伝えすることにしました。今回はPartⅠの面接です。

⚠️注意⚠️
以下に記載の受験者の回答は模範解答ではありません。面接の流れや雰囲気を感じていただければと存じます。

PartⅠでは、医療法人の事業承継について出題されました。

なお、問題については、一般社団法人金融財政事情研究会のホームぺージに掲載されておりますので、そちらをご参照ください。

待ち時間

茶色本とラスパー様の資料、過去問に対する回答を個人的にまとめた資料のPartⅠの内容に該当する部分を繰り返し黙読していました。

設例読み

「医療法人の事業承継!当日も含めてかなり復習しておいて良かったー。医療法人に遺留分に関する民法の特例が適用できるかも尋ねられてる。中小企業者ではないから適用できないとメモしておこう。会社規模が中会社の小ということは、併用方式では類似業種比準価額の割合が0.6で、純資産価額の割合が0.4と。二世帯住宅への建替えも考えている。認定医療法人制度について聞かれそう。ジュニアNISAのことも。贈与税の改正についても覚えてるよ。」

「問題点は、税額の軽減、円滑な遺産相続、納税資金の確保と。
FPと職業倫理について、忘れないうちに6つメモしておこう。」

面接

受:(ノックを3回)失礼いたします。Takeと申します。よろしくお願いいたします。

面(受験者から見て左側にいらっしゃる試験官から質問がなされました。右側の試験官は記録者役の方と思われましたが、面接中に受験者の発言に対してうなづくなどの反応をしていただけました):それでは私の方から質問をしていきますね。
受:よろしくお願いいたします。

面:先ほど設例を読んでいただいたかと思いますが、顧客の相談内容と問題点についてはどんなことが考えられますか?
受:はい。相談内容としましては、遺留分に民法の特例が適用できるのか、老朽化が進んだ二世帯住宅の建て替えについて、贈与税の改正を受けて生前贈与をどのようにすればよいのか、ジュニアNISA口座内にある投資信託をいつまで非課税で保有できるのかについて知りたいということです。問題点としましては、円滑の遺産相続、納税資金の確保、税額の軽減です。
面:そんなところですね。

(医療法人について)
面:Aさんは医療法人の理事長をされているとのことですが、医療法人の株式はどのように評価しますか?
受:中会社の小で、類似業種比準価額の割合が0.60で、純資産価額の割合が0.4ですので・・・
面:併用方式ですね。
受:はい。
面:ただ、医療法人の場合、通常の株式会社と異なることがありますね?何か分かりますか?
受:それは・・・んー。
面:類似業種比準価額の計算に用いられるのは?
受:利益、配当、純資・・・あ、医療法人の場合、配当はありません。
面:そうですね。あと、この設例では、Aさんが認定医療法人の認定を受けている医療法人の出資持分を放棄していないようですが、何か問題がありますか?
受:移行期限の5年以内に出資持分を放棄する必要があります。
面:そうですね。それと、設例にも少し書いてありますが、出資持分を放棄する前にAさんに相続が発生した場合は、どうなりますか?認定は取り消されてしまいますか?
受:あ、それは・・・。
面:そのような状況に備えて何か救済策は存在しませんか?認定は取り消されますか?
受:そうですね・・・取り消されないと思います。
面:また勉強しておいてください。

(二世帯住宅の建て替えについて)
面:二世帯住宅を建てる時に注意することはありますか?
受:区分所有登記をすると小規模宅地等の特例を適用することができなくなります。
面:わかりました。

(遺留分に関する民法特例の適用の可否について)
面:Aさんが尋ねたいことの内容にもありますが、医療法人の場合、遺留分に関する民法特例は適用できますか?
受:医療法人は中小企業者でないため適用できません。
面:そうですね。

(ジュニアNISA制度について)
面:ジュニアNISAはどのような制度でしたか?
受:投資で得た利益が非課税になる制度です。
面:非課税となる期間はいつまでですか?
受:18歳になるまでです。
面:そうですね。
面:制度が終了したのはいつですか?
受:昨年です。
面:えー、2023年ですね
受:はい、そうです。

(贈与税の改正について)
面:贈与税の改正がありましたが、どのような点が改正されましたか?
受:贈与分の持ち戻しの期間が3年から7年となりました。
面:他には?
受:んー・・・
面:災害のことで何かなかったで・・・
受:あ、被害を受けた資産については時価…
面:時価?
受:いえ、その価格に基づいて再度計算されま…す。
面:はい(細かい言葉の使い方も理解しておかないといけなかったな・・・)。

面:FPと職業倫理についてどのようなことが考えられますか?
受:顧客利益の優先(面:顧客利益ぃ)、顧客に対する説明義務(面:説明義務ぅ)、インフォームドコンセント(面:インフォームドコンセントぉ)、コンプライアンスの徹底、守秘義務の遵守、FP自身の能力の啓発です。
(頭の中)もうそろそろ終わりだ。(←油断している。)

面:今おっしゃっていただいた中で最も重要だと考えるのはどれですか?
受:インフォームドコンセントです。

面:わかりました。以上で面接は終了です。お疲れ様でした。
(頭の中)あ、理由を言わずに、インフォームドコンセントと言うだけで済ませてしまった・・・。
受:ありがとうございました。失礼いたします。

終了後の感想

意外と円滑にコミュニケーションを図ることができて良い感じだったのでは?と思いました。続いて試練のPartⅡが待ち受けているとも知らずに・・・PartⅡの面接体験記に続きます。