#60 お化け屋敷って清掃どうしてるの?
ふと考えてしまった。お化け屋敷って普段どうやって清掃しているのか、と。
私はお化け屋敷が苦手だ。小さい頃、家族で遊びに行った遊園地の小規模のお化け屋敷に入場したのが最初だった。結果は惨敗。入場して数歩というところであまりの恐怖に泣き叫んでしまい、父親に手を引かれながらUターンするという結末。あの時、ロリシノヘのあまりの恐れ具合に戸惑っていた受付のお姉さんのなんとも言えない表情は、今も忘れられない幼少期の思い出の一つだ。
二度目のお化け屋敷は、小学校の修学旅行で行った八木山ベニーランドだった。この時は友達4人ほどと一緒に挑戦し、見事制覇出来たのだが、道中は絶叫しっぱなしだった。
それ以降、お化け屋敷に挑戦したことはない。そもそもお化け屋敷があるような行楽施設に行っていない。一緒に行く相手がいない。決して泣いてなんかいない。
そんなこんなでお化け屋敷が苦手であり、そもそも縁がないのだが、気になってしまうことには仕方がない。どうやって清掃しているのだろうか。
これまで、実際に入ったことのないお化け屋敷でも、TV番組のロケなどでなんとなく中の様子はわかったりする。大抵のお化け屋敷は、明かりが乏しく、壁に血がベトーってついてて、なんかゴミなりなんなりで床が散らかっている。廃墟設定が多いので、違和感を無くすという点では素晴らしい演出である。しかし、本当にゴミを置きっぱなしにしているとは考えにくい。ただでさえ密閉空間に近い上に、驚かし担当のスタッフさんが常に待機しているというのに、何もしていないわけがない。
お化け屋敷の役割と、施設と従業員の衛生面の両方の最善を考えた場合、お化け屋敷の清掃は以下のようになる。
血ベタ塗りクモの巣セットでなんとなく散らかす
→驚かしの人を所定の位置に配属
→客入場
→ギャーギャーワーワー盛り上がる
→営業終了
→客の動線の掃除
→スタッフのいた場所、美術品装飾品の掃除 →隅々まで綺麗にした後、お化け屋敷らしさを出すためにイイ感じに汚す。
清潔さを保ちながら、雰囲気を損ねないように絶妙な塩梅で汚らしくする。まさに哲学を彷彿とさせるような考えを持っているお化け屋敷。有識者の方々、お化け屋敷の清掃の実態を教えて下さい。