#12 Kiss Kiss Kiss 俺が狂ったのはこいつのせいだ。
タチさんの漫画作品「桜Trick」
「まんがタイムきららミルク」にて連載されていた4コマ漫画です。
2014年にTBS系列にてアニメも放送されました。
ホントTBSさんは「けいおん」「まどマギ」「俺ガイル」と名作を担当されていて、最高ですね。足向けて寝られませんわ。
桜Trickは知らない方も多いと思いますが、知ったら最後もう元の生活には戻ることのできない神作品です。
その戻れなさから「見るシャブ」とも言われていたりなかったり。アニメ放送終了後、禁断症状に陥った私は2年半施設での共同生活の中で治療に努めました。残念ながら、未だに完治はしていません。
物語の舞台は「美里西高校」高山春香と園田優が入学し、様々なお友達とピンク色の青春を過ごしていきます。入学早々、新しい生活へ期待と不安を抱く春香ちゃんに対し、優ちゃんはクラスメイトとうち解けることができました。そんな優ちゃんに感心する一方で、一番の親友であるという誇りにより嫉妬した春香ちゃん。
「他の友達とはしない、特別なことを二人でしよう」
彼女の提案。その特別こそがこの作品の一本大太軸
キス。
はじめては空き教室。その後も二人の特別はTPOをわきまえることなく続いていきます。
それどころか、二人でけでなくお友達のしずくちゃんとコトネちゃんもキスしちゃってます。
圧倒的な百合。隙あれば百合。百合の天丼。ホンマ欲しがりやな~百合。
どくしゃは めのまえが まっぴんくになった。
最初の頃はキスの応酬が「日常の中の非日常」という感覚だったのですが、見続けていくと「非日常の中の日常」へと変化していきます。まるでラーメンズのコントのように。
なので、最序盤から登場していながらそのような展開のないお友達のゆずちゃんと楓ちゃんを見ていると、キスをしないことに疑問を持ち始めることになります。
そしてハッとするのです。
これが普通なのだと。
そしてまた考えるのです。
そもそも誰かに見られる可能性のある状況でキスするやつらってろくなやついねえな、と。23時を過ぎた頃の駅の改札前でチュッチュしてるドブみてえな奴らは早く別れちまえ、と。
余談ですが、若いとはいえ20歳過ぎてる大人が、SNSに「付き合って○ヶ月!これからもよろしく!」とか「✖️✖️と別れました。応援してくれてたみなさんありがとう」とか、小っちゃい文字で病んでますよあたし文章書いてる人たちって、ボケでやってるんですかね?本気でやってる人たちは中学で時が止まってるんですか?
「ガキの心を持ち続けることとガキのままで居続けることは違う」って僕の好きなラッパーが言ってました。
私のイチオシシーンの一つに、教室でのキスというシーンがあります。
周りに普通に生徒がいる中、春香ちゃんと優ちゃんが顔を服で隠していちゃコラするシーンなのですが、なにが素晴らしいって周りの生徒が誰も気づいていないんです。その中には男子だっているんですよ?
本当に気付いていないのか、この状況が当たり前になっているのか。もしくは、覆っている服がもしかしたらドラえもんの「石ころ帽子」のような効果のある物なのかも。謎は深まるばかりですが、謎の数だけ魅力があります。
あとは最強のオープニング曲「Won(*3*)Chu KissMe!」
とりあえず邪念を排除して歌詞を音読してみましょう。
「Won Chu KissMe!特別な
二人だけの秘密
いつだって、どこだって
私のすべてを、受け止めてほしいの
Can I Kiss you?最高の
二人だけの時間
唇触れ合うの
あなたと私の、Kiss、Kiss、Kiss
離れたくない」
いかがでしたか?ちゃんとお母さんにバレないように読めましたか?こちらはほんの一部ですが、こんな感じの歌詞が一貫されています。しかもOPでは、春香ちゃんたち6人が揃って踊ってるんですよね。中毒性のある映像なのでどうにかして見てほしいです。
ただし、全てを投げ捨てる覚悟が必要となりますが、ね。
文明黎明期に存在していれば、桜Trickは聖典となっていたかもしれません。そう考えると、生まれるのが遅すぎたのかもしれないですね。
ですが、間に合わない訳ではありません。気になったならば、アニメでも原作でもいいので見てください。見てみな。トぶぞ。
立てば百合、座れど百合、歩く姿まで百合の花。
Check it out!