身(オタ)バレ
1番怖いもの、それは身(オタ)バレであった。
わたしは長い間、韓国アイドルオタクであることをひた隠しにしてきた。
もっとライトにオタクが出来ていたなら、公表していたかもしれない。
親は惑星オタであることは知っているが、海外にまで頻繁にオタ活をしに行ってるなんておくびにも思っていない。
もちろん一般の友人(非オタ)も知らない。
会社になんてバレるなんて言語道断。切腹ものだ。
普段からオタクとバレそうな類のものは一切排除しているし、現場に行く時ですら側から見たらオタクだとはわからない見た目を心掛けている。
スマホの壁紙は真っ黒だし、ライン・インスタのアイコンも初期設定のまま。
自意識過剰と言えなくもないが、安易に設定した画像で詮索されないための秘策である。
Twitterに関しては、絶対に簡単に見つけられないように誰にも教えていないフリーアドレスのみでの登録にしている。
日常生活の中での最優先事項は「オタク」
つまり本業がオタクなのだ。(社会的な本業は会社員)
しばしば韓国や第三国に行く(ために休みをとる)し、平日でもカムバやチケッティング、何か重要なイベントがあるときには、禁じ手を使って消えていたりしたので、会社の人には怪しまれていたが、なんとかごまかしてここまで来た。
冷静に考えると、なかなかヤバいヤツなのだが笑、
とにかく慎重に丁寧に、まるで宝物のように隠してきた本業。
しかし、隠せば隠すほど、後ろめたい気持ち、罪悪感みたいな薄暗いものが全身に広がっていく。
「人に堂々と言えない趣味ってツライ」
ある時友人の発した言葉が小骨のように突き刺さった。
しんどかった。
好きでしてることなのに、なんでこんなに苦しいんだろうね。もうやめよう、これで最後にしようと思いながらも、カムバなどで新しい彼らを見ると、
ゲロォ無理無理無理無理無理死ぬ!あかん、ムリ、やめて、やめないで!!!サイコーーー!!
....
アリ地獄。
しんどい、やめたい、自由になりたい。
だけど好きなのです。
どうしようもないのです。
オタクって厄介ですね!!!!!