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20201229


不意にやってくる不安と、そこからやってくる動悸。致命傷ではない程度に心臓をえぐられる。
心と体は繋がっている、とはよく聞くし、実際、体調が悪いと心も沈む。けれど、健やかでも、落ち込む。何かが失われる気がする。自分の中の大切なものが。きっとそれは大切に抱えておくべきものではないのだけれど、手放してしまえばいいのだけれど、嫌だ、と思う。私が私でなくなってしまう気がして。

今読んでいるのは江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』と石田千『からだとはなす、ことばとおどる』の二冊。石田千さんの書くものは、私には少し難しい。詩のようで、うまく掴めないけれど、しゃんと根の生えた言葉たちにたじろいでしまう。やわらかいのに強く、やさしく重く響く。



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