【S6最終317位/R2000】ラスボス・ポットデス【性別不明統一】
みなさんお久しぶりです。今期はなんとかレート2000に戻ってくることができました。四災が解禁されましたが、私は例によって性別不明のポケモンたちで戦っております。
【構築経緯】
四災が解禁された前期のS5、私は相も変わらずポットデスでバトンをしていましたが勝率が非常に悪くなっていました。
理由は明白です。四災があまりにも重すぎます。壁込みでも受けられるか怪しいパオジアンにイーユイ。やどみがでハメてきて、サーフゴーにすら打ち勝てるチオンジェン。そして馬鹿みたいな高耐久で、身代わりで起点になりづらい固定ダメージ持ち、ふきとばしがあるくせになぜか地割れまで完備しているディンルー…。これまでのシーズンで使用してきたバトンポットデスの唯一の打点のアシストパワーも通りませんし、その周りを固める四災以外のポケモンにも対処しなくてはなりません。構築記事を読んで他の方の知識を得ようとしても、絶望の前期S5のバトン軸上位構築記事なし。流石にこれには頭を抱えました。環境的にもからやぶバトンの限界が見えてきた気がします。
しかし、そんな四災環境でもポットデスが通った試合は勝率が高かったため、今度はポットデスをエースにしてパーティを組むことに。実際四災に通す技がないためにバトンを強要されていたため、技スペースが後一枠あれば抗えるのではないかという判断です。ポットデスは殻を破る後の先制技に弱いため、水・鋼・氷など先制技に多くの耐性を持つ水テラスポットデスを採用することにしました。
ポットデスは3タテを安定してできる耐久とギミック耐性がないため、
「相手を一体倒した状態で起点を作成してポットデスにつなぐ」という試合展開を目指してパーティを組み始めました。これを実現するパーティは、「テラスタルに依存しない絶対に相手を削る先発要員」+「スイープ能力が高い起点要因」+「ポットデス」の並びになると考えました。
ポットデスを通すための起点要因は、ディンルーのふきとばしの存在から早期のうちに襷置き土産ハバタクカミに決定しました。先発が倒しきれなかったポケモンをスイープし、地震が瀕死になることで吹き飛ばしをケアする起点作成技、ポットデスが殻を破っても抜けないブースト持ちにも襷を盾にして電磁波で麻痺を入れることができます。
先発要員は、Sブーストで安定して相手を削り、ステロを撒かせない挑発テツノコウベ、タイプ相性に左右されにくい打点があり、ポットデスとハバタクカミの弱点のゴーストの一貫を切る耐久振りイッカネズミを選択。他にがむしゃらテツノワダチ、電気玉なげつけるテツノツツミ、道連れテツノブジンやスカーフイーユイなども試しましたが、相手に隙を見せづらい先発要員としてはこの二体が使いやすかったです。それぞれのメイン技がノーマルと悪ということもあり、相手のタイプ受けを難しくするといった狙いもあったりします。
ここまでで構築に足りない要素は
・サイクルパの対策
・ポットデスを通せない際の第2の積みエース
・初手の眼鏡、鉢巻ポケモンに破壊されないポケモン
・ミミッキュ、ガッサ、ツツミなどの対面構築対策 ・種族値
になります。水テラスポットデスで崩せないポケモンは、「チオンジェン」「悪テラスドオー」「チョッキジバコイル」「アラブルタケ」「ハピナス」「まけんきドドゲザン」です。これらに有利であり、タイプ相性上とんボルチェンに強めな剣舞身代わりテツノカイナを第2のエースに選択。
しかしこのままだと眼鏡ハバタクカミや鉢巻パオジアンに蹂躙されてしまいます。テラスタルを切らずにハバタクカミやパオジアンを処理でき、ミミッキュにも対面で勝てるポケモンを探していたところ、なぜかディンルーというポケモンがヒットしました。圧倒的対面性能と準伝説級の種族値の二つを合わせ持ったポケモンが強引に問題点を塗りつぶし、構築の完成となりました。
【パーティ】
【個体紹介】
ポットデス
テラスタイプ : みず
性 格 : 図太い
特 性 : 呪われボディ
実数値 : H149(108)-×-B121(196+)-C154-D134-S116(204)
持ち物 : 白いハーブ
技構成 : アシストパワー / テラバースト / 力を吸い取る / 殻を破る
調整
HB
A特化ディンルーの地震をB-1で確定耐え
鉢巻テラスカイリューの神速確定耐え
+1の意地パオジアンの不意打ちを水テラス時確定耐え
特化セグレイブのきょけんとつげき確定耐え
特化ミミッキュの球じゃれ+影打ちをテラス時最高乱数以外耐え
C
チョッキセグレイブを+2アシストパワーで確定2発
図太いHDカバルドンを+2水テラバーストで確定1発
S
+2で準速スカーフガブリアス抜き
構築の軸。現環境でも物理ポケモン相手に上から力を吸い取るでマウントがとれるのは強かったです。地割れのないディンルーなら一方的に起点にでき、テラスや剣舞の有無次第ではパオジアンやイーユイも起点にできます。バトンを失ったことで不利対面で引けず、安定感がなくなるのではないかと不安でしたが、実際の使用感としてはウルガモスに近いものになり、しっかり積みエースとしての役割を果たしてくれました。
ハバタクカミで起点を作らなくてもテツノカイナ・キョジオーン・チョッキディンルーになら後出しが効きます。キョジオーンを呼びやすいパーティだったため、起点にして全抜きという動きをよく行っていました。殻を破るを二回積めればマルスケカイリューレベルならアシストパワーでワンパンできるので、キョジオーン側が居座りの姿勢を見せてくれると大体そのまま全抜きしてくれます。
Sに多めに降ってしまった都合上、カイリューの上を取ってしまうことが多くアンコールに苦しめられました。しかしSに多めに降らないと仮想的のスカーフイーユイに負けてしまうため、Sラインの問題は来期の課題になりそうです。選出率2位
ハバタクカミ
テラスタイプ : ノーマル
性 格 : 臆病
特 性 : 古代活性
実数値 : H131(4)-×-B75-C188(252)-D155-S205(252+)
持ち物 : 気合いの襷
技構成 : ムーンフォース / シャドーボール / 電磁波 / 置き土産
ポットデス全抜きを実現させる万能中継役ポケモン。基本的に先発が狩り残したポケモンを上から処理し、後続に麻痺と置き土産を入れて退場します。
選出画面で一番警戒されるポケモンがこのポケモンなので、アタッカーだと思われやすいからか起点作成の動きは通りやすかったです。パオジアンが不意打ちを打ってきやすい点もメリットでした。
基本的にパーティがこのポケモンの中継ぎ能力に依存しているため、何もできないと為す術もなく負けます。そのため襷潰しに細心の注意を必要がありますが、後述の先発2体の活躍で案外襷が潰れることはありませんでした。選出率1位
テツノコウベ
テラスタイプ : はがね
性 格 : 臆病
特 性 : クォークチャージ
実数値 : H169-×-B107(4)-C174(252)-D100-S176(252+)
持ち物 : ブーストエナジー
技構成 : 悪の波動 / エアスラッシュ / 挑発 / 身代わり
ちゃっぴーさんの構築記事を参考にさせて頂きました。
【S5最終211位】 レート2000↑達成 テツノコウベ軸対面構築|ポケモンパーティ構築|ポケモン徹底攻略 (yakkun.com)
( コノヨザル・パオジアン・ディンルーの対面に強くなっており、攻撃技が地面技とカタストロフィのみのディンルーを完封することができます。)
先発役。この構築が苦手な毒菱展開を挑発で阻害でき、ポットデスが苦手なチオンジェン・ドオー・マスカーニャ・コノヨザルなどに強いです。S上昇のブーストエナジーのおかげで出落ちすることがほぼなく、テラスタルを無理に切らなくても最低限の削りができる点がアピールポイント。
大体のステロ撒きに強く、挑発と身代わりによって受け気味の構築やサイクル構築にも強く出ることができるため重宝しました。このポケモンは残念ながら選出段階で一番意識されないため、甘く見た相手にちょくちょく3タテをかますことがあります。
怯みによる無限の勝ち筋を生み出すため、パオジアンによって怯みの恐怖を植え付けられた人々は積極的に先制技を打ってきます。そこに後続のゴースト組を合わせて有利対面を作る、という動きができるようになりました。怯み技はもはやこのポケモンの明確な強みだと思います。選出率4位
イッカネズミ
テラスタイプ : どく
性 格 : 陽気
特 性 : テクニシャン
実数値 : H173(188)-A119(188)-B93(20)-×-D101(44)-S154(68+)
持ち物 : 広角レンズ
技構成 : ネズミざん / かみつく / 電磁波 / アンコール
調整
A
ネズミざん10回で無振りカイリューが確定1発
H振りマリルリが確定1発
H振りロトムが確定1発
H4振りセグレイブが超高乱数1発
HB
特化カイリューの鉢巻テラス神速を15/16で耐え
特化テクニシャンキノガッサのマッハパンチを15/16で耐え
HD
臆病ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを15/16で耐え
特化イーユイの火炎放射確定耐え
特化サフゴのゴールドラッシュ確定耐え
水テラスツツミのハイドロポンプ確定耐え
S
最速セグレイブ抜き抜き
先発役。起点作成と削りを両立した多目的イッカネズミ。相手が耐えると思っていない攻撃を強引に耐え、無理矢理行動回数を増やし後続の負担を減らす枠となります。
このポケモンのおかげで相手はハバタクカミ・ミミッキュ・ガブリアスを必ずと言っていいレベルで選出してきます。そこをポットデスや後述のディンルーで倒す動きがよく決まりました。
受けループに対しても強く、ドヒドイデ+ヘイラッシャ+ハピナスのような選出ではイッカネズミが毒テラスを切ると、イッカネズミはHBヘイラッシャにすらネズミざんで半分程度持って行くためゴツメ持ちでなければネズミざんが一貫します。ハバタクカミやテツノコウベの圧力でゴーストタイプが選出されづらいため、このポケモン一匹でイージーウィンを取ることも多くありました。
おかたづけの印象が強いからか、ディンルーは絶対イッカネズミの前ではステロを撒いてきません。ディンルーと30戦ほど対面しましたが、アンコールを嫌ってか全ディンルーから地震(一部ボディプレス・B特化でも耐えます)が飛んできました。HB特化であっても当たり前のように半分近く持って行くため、ディンルー側に負担をかけ続けることが可能です。強いゴーストも四災で対処しやすくなった今、なかなか環境に強いポケモンになっていると思います。選出率3位
テツノカイナ
テラスタイプ : くさ
性 格 : 陽気
特 性 : クォークチャージ
実数値 : H229-A160-B142(108)-×-D114(204)-S104(212+)
持ち物 : パンチグローブ
技構成 : ドレインパンチ / 雷パンチ / 剣の舞 / 身代わり
調整
S
麻痺した最速テツノツツミ抜き
HB
こちらがA+2の際、不一致イカサマを身代わりが確定耐え
ドドゲザンの悪テラスドゲザンで身代わりが確定耐え
HD
できるだけ多く
ポットデスで苦手な相手を大体任せている保管枠。このポケモンが出てくるときには大体電磁波で麻痺を入れられているので、より恩恵を生かすためにSに厚く降った個体を使用しました。正確補正まで乗せたおかげでマリルリやドドゲザンに上を取られることが一度も無かったため、同速勝負に負けないストレスフリーなポケモンとなってくれました。ここまで振り切るとチオンジェンの上を取って身代わりを置けることも多かったです。
持ち物がパンチグローブなのはゴツメ持ちやドヒドイデに攻撃技を安定択にするためです。相手がゴツメなのかはこちらからは見えませんが、後出しでカイリューやアーマーガア、水ロトムが出てくることが多かったため、上手く効果を発揮していたように思えます。
イルカマン入りや毒タイプ+チオンジェンのような並びにも積極的に出せるのでなかなか便利なポケモンでした。相手目線どう見てもハバタクカミが受かっていないパーティなのでチョッキと勘違いされやすいのも強さの秘訣だったと思っています。選出率6位
ディンルー
テラスタイプ : はがね
性 格 : 腕白
特 性 : 災いの器
実数値 : H261(244)-A145(116)-B170(76+)-×-D109(68)-S66(4)
持ち物 : オボンの実
技構成 : 地震 / カタストロフィ / ヘビーボンバー / 岩石封じ
調整はタクトさんの構築記事を参考にさせて頂きました。
【SV S5】災禍カミカイリューフゴー【最終11位-2177、最終36位-2126】 - 光射さない扉 (hatenablog.com)
(オボン混みでハバタクカミのムーンフォース二連最高乱数以外耐え。ヘビーボンバーでBに厚く振ったハバタクカミが超高乱数1発)
ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースや鉢巻パオジアンの氷柱落とし、+2ミミッキュの球じゃれつくを抜群で耐えるとかいうなんかもうすべてがおかしい謎のポケモン。ミミッキュ・ハバタクカミ・パオジアンに対してテラスタルを切らなくとも渡り合えるという理由から採用されました。
始めはステルスロックを採用していたんですが、このポケモンがいると襷を持ったポケモンは大体初手に出てくるため不要と判断し、カイリューに隙を見せない岩石封じの採用としました。後続のポケモンが通しやすくなったり、イダイナキバの高速スピンやウルガモスの蝶の舞のS上昇を相殺したりと使い勝手は良かったです。
初手要因としても詰め要因としても強かったのは流石のスペックの高さでした。この構築はドオー・ジバコイルが重めなため地震を採用しましたが、起点になってしまうことも多かったので参考元の通り地割れを採用した方が良かったかもしれません。選出率5位
【選出】
基本選出
先鋒 イッカネズミorテツノコウベ orディンルー
中堅 ハバタクカミ
大将 ポットデス
相手のパーティにパオジアン・ガブリアス・マスカーニャ・コノヨザル・テツノブジンがいなければ基本イッカネズミ先発です。先発で削ってハバタクカミで一体獲ってポットデスで〆。
VSステルスロック
先鋒 テツノコウベ
中堅 ハバタクカミ
大将 ポットデス
ディンルーがステロ要因っぽい際はイッカネズミでもいいです。挑発を入れて削り、ハバタクカミでかき回してポットデスで〆。
VSどくびし
先鋒 テツノコウベ
中堅 ハバタクカミorイッカネズミ
大将 ポットデスorテツノカイナ
メンタルハーブを持ってそうな並びならイッカネズミを選出してください。大将に毒が通ったら負けです。
VS受けループ
先鋒 イッカネズミ
中堅 テツノコウベ
大将 ポットデス
大体ドヒドイデと対面するので初手毒テラス。ネズミざんで負担をかけられるだけかけてコウベで挑発してポットデスで〆。
VSイルカマン
先鋒 ポットデス
中堅 ハバタクカミ
大将 テツノカイナ
水が馬鹿みたいに一貫してるので初手で確実にイルカマンが出てきます。初手で殻を破って暴れ回り、ハバタクカミで切り返してテツノカイナで〆。
VS対面構築
先鋒 イッカネズミorテツノコウベ
中堅 ハバタクカミ
大将 ポットデスorディンルー
①初手のキノガッサ・鉢巻カイリューをイッカネズミで獲る。
②次点にでてくるポケモンにハバタクカミで起点作成。
③どうせ最後はミミッキュなのでテラスを切って〆。
キーになるのはミミッキュ・ハバタクカミ・キノガッサ・セグレイブ・水ロトムの存在。先発は多くのポケモンが見れる枠にします。
この構築は弱点の一貫がひどいことになっており、相手の選出が読みやすいです。もし使ってみたい方などがいらっしゃれば非選出率など追記します。
【あとがたり】
前期はレート2000を達成することができなかったため、今期はなんとか達成することができて一安心です。正直四災環境になってポットデスは諦めかけていたんですが、なんとか活躍させてあげられてよかった!
話は変わりますが、ポケモンホームが解禁された影響でレギュレーションDは多くのポケモンが使用可能になるみたいです。性別不明ポケモンの新入りはなんと16体!パラドックス加入時レベルの追加です。ありがたい。
来期は激震が走るであろう環境の前の最後の四災環境。相変わらず性別不明統一で潜り続けると思いますが、もし見つけた際にはお付き合い頂けますと幸いです。
【Special Thanks】
構築記事の掲載の許可を出してくださったちゃっぴーさん・タクトさん
Twitterでいつも応援してくださる皆様
この構築記事をここまで読んでくださった皆様
本当にありがとうございました!
もし何か質問などございました、お気軽にお声がけください。
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