【S24最終857位 / R1859】麻痺で茶濁し紅茶軸【性別不明統一】
皆さんこんにちは。普段性別不明統一で対戦している生姜と申します。今回はレート2000は達成できませんでしたが、レギュHの性別不明統一を纏めたかったので筆を執らせていただいています。盛大な遅刻をかました上、今回の記事は反省会寄りです。ご注意ください。
【パーティ】
【結果】
TN ショウガ R1859
【構築経緯】
前期の勝ち試合が8割ポットデスだったのでとりあえずポットデスを使い続けることに。でも前期はレート2000に届きませんでした。悔しいですね。
ではなぜ負けるのでしょうか?とりあえずポットデスで負ける際の試合の流れを纏めてみます。
①起点作成に失敗して殴り負ける。
→相手がガチグマ・サーフゴー・ジャローダなどに多いパターンです。殻を破るターンをもらえずに一撃で制圧されてそのまま負けます。上から挑発されたり麻痺を入れられたりしても負けるため、何とか電磁波や挑発を通さなければいけません。
②行動保証持ちに止められて負ける
→ミミッキュ・ブリジュラス・キノガッサなどに多いパターンです。特にミミッキュはステロや電磁波ではどうしようもなく、特殊な対処ができない場合は確実に止められるためポットデスが選出できません。
③天然に止められる
→ヘイラッシャ・ラウドボーン・ドオーが該当します。殻を破るを2回積んだアシストパワーで確定2発はとれる…と見せかけて悪テラスが非常に増えているので基本止められます。ラス1天然以外で勝負に勝つのはまず無理で、ラス1でも積みが十全にできていないとまず突破する土俵に立てません。
④スカーフトリックされて沈黙
→サーフゴー・マスカーニャ・オオニューラに多いパターンです。殻を破るをした後に上からトリックされて沈黙します。あらかじめ相手の頭数を削ることで対策はできますが対処を間違えると詰みます。
⑤ガブリアス
→例外。力を吸い取るを絡めても下からスケイルショット→地震で倒されます。電磁波による麻痺で起点を作成することもできず、氷技で仕留めるにもテラスを切られることが多く、イッカネズミも鮫肌のせいでよくて相打ち。オボンのみ+ドラゴンテールで起点作成をする個体も鉢巻で破壊してくる個体も無視できない数います。さらに終盤はチョッキガブリアスがスケイルショットを採用するようになったので頭を抱えました。
⑥突然の悪テラス
→無理。幸い悪テラスのポケモンは襷が多い→物理ばかりなので力を吸い取るで気合でケアします。
⑦その他・シンプルに負ける
→マスカーニャ・ハッサム・ウルガモスあたりに多いです。なんかシンプルに構築全体で苦手なので殴り合ってそのまま負けます。
こう見るとポットデスの対処法は、相手目線では非常に簡単なことがわかります。基本1体のポケモンで止まるからですね。しかもお相手さん側からするとそこまで特殊な対処法ではありません。技か持ち物かテラスか特性か一つ違うだけで一気に不利になる、そういう嚙み合いから逃れるほどのパワーはないポケモンです。かつて力を吸い取るを打っていればとりあえず物理には勝てるポットデスの姿は存在しません。ポケモンごとのパワー格差が少ないレギュHでは構築にストッパーが非常に多くなっているので結果的に伝説環境以上に通りづらくなっています。
敗因を纏めてみた結果、多かった順に分けると
③天然ポケモンを突破できず負ける・約30%
②行動保証持ちに止められて負ける・約20%
⑤ガブリアス ・約15%
①起点作成に失敗して殴り負ける ・約15%
⑦その他・シンプルに負ける ・約10%
④スカーフトリックで沈黙 ・約5%
⑥突然の悪テラス ・約5%
こう見ると天然と行動保証苦手すぎだろ…となりますね。単体で食い込んでいるガブリアスもかなり異常ですが…。
そうなると取れる対策は限られてきます。今回のポットデスはステロを撒いても麻痺を撒いてもバトンをしても解決しません。今回私が選んだ対策は
①あらかじめポットデスが止まるポケモンを削る。
(行動保証を剥がすだけで解決するパワーが高いポケモンで固められている構築にはこれ。行動保証には行動保証やアンコールを交えて機能停止にさせていきます。)
②別の選出軸を用意する。
(天然とガブリアスにはこれ。音技・状態異常・連続技の壁さえ突破すれば基本搦手が効くため、身代わりの裏に引きこもるかサーフゴーかの2択に絞りました。)
③麻痺待ち+呪われボディで運ゲー。
(選出が読めない構築にはこれ。選出択を有利な確率で誤魔化し、無理やり突破します。この方針が後に悲劇を招くことに…)
の3つでした。ここで活躍したのが食べ残しフェアリーテラスヒスイマルマイン。基本天然には有利なポケモンであり、ガブリアスのスケショも通さないのでやどみがでそのまま勝てます。サーフゴー対策に裏にポリゴン2を置きサイクルし、ポットデスの積み展開との2軸にして準備OK。早い段階でレート1900まで到達できました。
しかし、終盤になるにつれて勝てなくなっていきます。理由は簡単です。これまでポットデスで見ていたスタンにガブリアスも天然も行動保証持ちもスカーフトリックも全部入るようになったのでどちらかにしか勝てない2つの選出が択になってしまい、外すとそのまま負けるようになってしまったからです。
端的に言えば選出択を発生させない強い構築を作れなかったわけですね。
中途半端に勝てていたのもあって、ほかの軸を考えるのをおろそかにしていた私は頭を抱えてしまいました。連敗に次ぐ連敗で勝ち方がわからなくなってしまい、とうとうシーズン22の軸を引っ張り出すことに。
【S22シングル最終536位 / R2000】紅茶片手にネズミ花火【性別不明統一】|生姜
つまり環境に対応できていないのに、また縦の対面構築で突っ走ったわけですね。このS22の構築はガブリアスにはだいぶ弱いのに…。
それでも最後まで戦い続け、なんとか3桁順位を達成することはできました。対面構築で止まりやすい対面構築という欠陥ですが、とりあえず使い続けた結果がこちらとなります。
【個体紹介】
ポットデス
テラスタイプ : かくとう
性 格 : おくびょう
特 性 : のろわれボディ
実数値 : H159(188)-×-B107(172)-C155(4)-D141(52)-S112(92+)
持ち物 : しろいハーブ
技構成 : アシストパワー / テラバースト / ちからをすいとる / からをやぶる
調整 :
H →16n-1
HB→特化カイリューのスケイルショット5発を99.86%で耐え
HD→
特化ブリジュラスのテラス流星群を93.75%で耐え
特化サーフゴーのテラスゴールドラッシュ確定耐え
S →+2でスカーフサーフゴー抜き
今回の軸。正直格闘テラスはそこまで受けとして強くないのですが、爆増する悪テラスにあらがうために選択せざるを得ませんでした。フェアリーはサーフゴーがどうしようもなくなり、虫は技範囲がどうしようもなくなるのでナシ。
レギュHではレギュFのようにとりあえず上をとればメタを貫通できるわけではなく、テラスやチョッキでのストッパーが多いのが厄介でした。とはいえ呪われ+ちかすい+麻痺まちの貫通力はいまだ健在、対策が薄い相手は容赦なく破壊できます。まあレギュHではめっちゃ止まるんですが…
本格的に壁が欲しくなってきましたが、どうしても構築パワーが足りなくなるのが困りもの。いっそのことギミックに寄せるのもアリかもしれません。選出率2位。
イッカネズミ
テラスタイプ : どく
性 格 : ようき
特 性 : テクニシャン
実数値 : H149-A127(252)-B90-C76-D96(4)-S179(252+)
持ち物 : こうかくレンズ
技構成 : ネズミざん / マッドショット / みがわり / アンコール
基本選出の軸。基本先発で出し、削りにアンコールにと便利な子。カイリューサフゴには襷サーフゴーと一緒にサイクルするというわけのわからない役割があります。
ゴツゴツメット自体は環境に減っているので突然倒れることは減ったのですが、いかんせんゴーストタイプが環境に多いです。そのためアタッカー運用する場合は引き先をしっかり用意しておくのが重要だと感じました。
やはりみがわりが偉く、ブリジュラスやガチグマ対面で比較的安定択になり得ます。終盤はちょくちょくいるスカーフ型に破壊されていましたが、その場合は裏の起点になることがほとんどでした。前回飛行テラスで使いましょうと書きましたがA+2オオニューラが止まらないことがわかったため今回は毒テラスです。選出率3位
サーフゴー
テラスタイプ : ノーマル
性 格 : おくびょう
特 性 : おうごんのからだ
実数値 : H163(4)-×-B115-C185(252)-D111-S149(252+)
持ち物 : きあいのタスキ
技構成 : ゴールドラッシュ / シャドーボール / でんじは / おきみやげ
中継ぎ要員。デバフ撒きとラス1のスイープをこなします。連続技にも貫通されないので使いやすかったのですが、本当にガブリアスが鬼門でした。
襷をもって対面で強そうな顔をしていますが、実際にはガチグマにもカイリューにもブリジュラスにも勝てません。そのためスイープ要員として使うのではなく、補助の役割であることを意識して使っていました。S84が絶妙にいろいろ抜けないので困りますが、こいつのSが早いとポットデスでどうしようもなくなるのでむしろ助かっているのかもしれない。選出率圧倒的1位
ヒスイマルマイン
テラスタイプ : ひこう
性 格 : おくびょう
特 性 : ぼうおん
実数値 : H143(60)-×-B115(196)-C101(4)-D126(204)-S193(44+)
持ち物 : ひかりのこな
技構成 : ほうでん / イカサマ / みがわり / やどりぎのタネ
タワークオリティポケモン。中盤までは食べ残し+挑発採用でしたが、環境の型の多様化により出せない試合が増えたので光の粉に変えました。粉はワンチャンこそ生み出せるものの、食べ残しの「勝てる相手には絶対勝てる!」という安心感がなくなってしまうので一長一短だと思います。でも最終日には粉の回避で勝った試合が3試合あるのでなんとも…。トリプルアクセルは粉を持っても基本当たるので対策としては弱いです。
マスカーニャ抜きの速さからやどみがを繰り返すだけで大体の相手を完封できるのは強力でした。ポテンシャルは相当高いのでもっとうまく使ってあげたかったです。選出率5位
ポリゴン2
テラスタイプ : どく
性 格 : おだやか
特 性 : ダウンロード
実数値 : H191(244)-×-B122(92)-C126(4)-D132(36+)-S97(132)
持ち物 : しんかのきせき
技構成 : シャドーボール / れいとうビーム / でんじは / じこさいせい
調整 :
H →16n-1で最大
HB →あまり
HD →眼鏡サーフゴーのゴルラ+C-1ゴルラ確定耐え
S →麻痺した最速マスカーニャ抜き
対面性能高めの麻痺撒きマシーン。誰彼構わず麻痺を撒き、後続の負担を減らしていきます。凄まじい硬さから大体の攻撃を一発耐えるので安心感がありました。ダウンロードと技範囲で対面選出にも組み込めます。
ヒスイマルマインとのサイクルで凄まじい力を発揮し、マルマインが麻痺の入った相手にやどみが+イカサマ、受けられない火力はポリゴン2で受け、削った分をスイープすることでお互いの保管がしっかりできていました。技構成はアカツキガチグマやガブリアス、サーフゴーを意識した氷とゴーストの2ウェポンですがイカサマがあってもよかったかもしれません。何ならトレースのほうがサイクルするとき便利だった気がします。選出率6位
ジバコイル
テラスタイプ : ひこう
性 格 : ひかえめ
特 性 : がんじょう
実数値 : H146(4)-×-B135-C200(252+)-D110-S112(252)
持ち物 : ジャポのみ
技構成 : ほうでん / てっていこうせん / ミラーコート / でんじは
MVP。オオニューラ・マスカーニャ・アカツキガチグマに対して初手の行動が定まらず、ヘイラッシャやハッサムに圧力があるポケモンを探していたところ採用。それぞれ
オオニューラ=電磁波→てっていこうせん
マスカーニャ=でんじは→てっていこうせん
ガチグマ=ミラーコート→てっていこうせん
でジャポのみと合わせて相打ち以上に持っていきます。襷ガチグマには負けますがHPが1なので後続で楽に処理できます。相手目線だと旨味が少ないのか、基本的にトリックをされないポケモンなのが偉かったです。
積みエースと出くわしてもてっていこうせん連打で自主退場できるのが強み。しかしガブリアスを凄まじく呼ぶので構築には合っていなかったのかも。選出率4位
【選出パターン】
基本選出
サーフゴー+ポットデス+1
先発を4体用意したので刺さっているポケモンを選出します。カイリュー+サーフゴー+ガチグマorブリジュラスにはイッカネズミ、オオニューラやエースバーン・マスカーニャ入りにはジバコイル。低速サイクル寄りにはヒスイマルマイン。対面にはポリゴン2です。
受けループ
イッカネズミ+ポットデス+ヒスイマルマインorサーフゴー
パワーの押し付け。サーフゴーがいるならサーフゴー選出。いないならヒスイマルマインです。
低速サイクル・極端な対面構築
ヒスイマルマイン+ポリゴン2+サーフゴーorポットデス
やどみがで粘って通らない相手にはポリゴン2を投げます。一手隙を晒すとリカバリーできないのでやどりぎを外さないようにお祈りします。
【重いポケモン】
・ガブリアス
レギュAの時とはスケイルショットの有無くらいしか違わないのにポットデスの天敵レベルにまでなったポケモン。チョッキドラテは何とかなりますがチョッキスケショはどうしようもない寄りです。
・マスカーニャ
だーれも受かりませんしトリックも毒びしやどりぎもしんどいです。多分最後までいるので来期はしっかり対策枠を用意したいところ。
・ソウブレイズ
誰も受かってません。襷が復活する分マスカーニャやエースバーンよりひどい説があります。
・ハッサム
ジバコイルを合わせられないと地獄です。ポットデスの炎テラスを終盤考えたのはこいつが原因。ガブリアスが重いので採用できるわけもなく…
・ラウドボーン
殴れる天然アタッカー。マルマインがいないと地獄です。基本的に全員殴り負けます。
・ドオー
毒びし+天然というキツいところのハッピーセット。毒突き持ちが増えたのでマルマインでも怪しいです。ド忘れが見えると降参することになります。
・ヘイラッシャ
天然なので(ry。ゴツメが減ったのでイッカネズミで大体確定2発なためマシな部類ではあります。
・ミミッキュ
凄まじく重いです。イッカネズミのアンコールで誤魔化し、無理やり突破していました。
・ゴリランダー
剣舞や鉢巻にはゴリッゴリに狩られます。グラスシード持ちが一番しんどいです。
・サーフゴー
受けサイクルにいるのだけはやめてください。白旗をあげるしかないです。
【あとがたり】
S24は本気で勝ちに行こうとしてましたが、環境の流れについていけなくなってからはボロボロでした…。役割を特化させたポケモンを使う場合にはしっかり役割を遂行できるかを考えないといけませんね。
レギュHも終わりが近づいてきましたが、まだまだレギュHの性別不明を遊びつくせてはいない気がしています。最近忙しくもありますが、おそらくこの環境は最後、やりたいことを最後まで突っ走ろうと思います!
とはいえ相変わらず性別不明ポケモンで対戦していると思いますので、見かけた際にはお付き合いいただけますと幸いです。
最後に、ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました!
何かございましたらお気軽にお声がけください。
X(旧Twitter)ID→@aonoyu09
【おまけ】 S23 ヤバソチャ解説
S23 TNショウガ R1932 (524位)
前期記事にしていなかったヤバソチャの解説です。ほかのポケモンはイッカネズミの技が少し違うくらいで調整は同じなため省略します。
テラスタイプ : どく
性 格 : ずぶとい
特 性 : たいねつ
実数値 : H177(244)-×-B165(188+)-C141-D110(76)-S90
持ち物 : たべのこし
技構成 : シャカシャカほう / シャドーボール / のろい / ちからをすいとる
調整 :
H →16n+1で最大(食べ残しの最高効率)
HB →余りかつ11n(性格補正の効率が良い)
HD →
アカツキガチグマのブラッドムーン+しんくうはを食べ残し回復+毒テラスで93.36%で耐える
ポリゴン2の特化C+1冷凍ビームを最高乱数以外耐え
対物理アタッカー対策ポケモン。ヤバソチャをどうにかして使いたいと考えた結果、やはり相手を詰ませる能力に魅力を感じたためこのような構成に。
基本的にポリゴン2と組ませて物理と特殊をそれぞれで受けていました。搦手にはヒスイマルマインでやどみがすることで対応します。
呪いの採用により他のポケモンに削りを丸投げできるのが便利でした。テラスを切れば耐久上昇技にもなり、構築全体で苦手なミミッキュ・エースバーン・ゴリランダー・マスカーニャ・オオニューラなどに非常に強くなります。
通れば完封できるポケモンなのでとても活躍してくれましたが、耐性が微妙なのでテラスタル前提の立ち回りを強いられるのは難しかったです。シャカシャカ砲を外して負ける試合が無視できない数あったのでギガドレインで一時期使ってましたが微妙でした。個人的には
シャドーボール>シャカシャカほう>イカサマ>リーフストーム>ねっとう>ギガドレインの順で評価しています。
もし「エナジーボール強いですよ!」「たたりめないとかにわかか?」などの意見があればドシドシ教えてください。シングルのヤバソチャの型を私はいくらでも募集しています。選出率は6位でした。