ホラー苦手なVRユーザーがティフォニウム全アトラクションを制覇した話
はじめに
先日ティフォニウムさんのキャンペーンに当選して全アトラクション無料体験ペアチケットをいただいたので、初めてお台場にあるXRテーマパーク「ティフォニウム」に友人と遊びに行ってきました。
せっかくなのでそれぞれのアトラクションの感想などを残しておこうと思います。
ざっと探した感じホラー苦手勢のコリドールやITに行ったレポが無いように見えるので、そういう方々の参考になれば幸いです。
(お店の写真はスタッフさんに許可をいただいて撮影しました。
基本お客さんが入れるところは撮影OKらしい。)
アトラクション体験順
アトラクション体験順は以下になります。
アイランド・ミラージュVR
↓
タロットVR:ボヤージュ・オブ・レヴリ
〜幻想の旅〜
↓
フラクタス
↓
お昼休憩
↓
コリドール
↓
かいじゅうのすみか VRアドベンチャー
↓
IT/イット カーニバル
当初はホラーは最初に連続で一気に終わらせて、あとはホラーのプレッシャーなく楽しむ作戦を練っていました。
が、ティフォニウムのスタッフさんから「ウォークスルー型VRが一番楽しいから最後にした方がいいです。」とアドバイスをいただき、この後すぐホラーにいかなくてはならないというプレッシャーから逃れられるティフォニウムで働いているスタッフさんの提案なら間違いないだろう!と確信し、上記の順番でアトラクションを体験しました。
(すべて終わった後、ホラーを最初にしなくて良かったと分かりました。
スタッフさんあの時は提案本当にありがとうございました。)
アイランド・ミラージュVR
概要
時空を超えて、歴史遺産と異世界が交差する魔法の世界へようこそ
神秘の島「佐渡島」にある『史跡 佐渡金山』を舞台にした体感型ライドアトラクション。
時空を超えて、歴史遺産と異世界が交差した幻想的な坑道の最奥にあるものは…
VR空間に再現された幻想的な佐渡金山の坑道を、金光石の精霊「アウルー」と一緒にトロッコに乗って調査に向かいます。
(HPの説明引用)
椅子に座って体験するライド型VRアトラクションです。
コントローラは渡されずHMDとヘッドフォンのみ装備して、トロッコに乗って洞窟を進んでいきます…
感想
・自分の家にあるHMDがOculus Quest1,2なのだが視野角の違いにビックリしてしまった。VIVE製品ほしい…。
・洞窟の鉱石の反射や水、モンスターのヌメヌメする皮膚の質感が見て伝わる。モデルが丁寧に作られているので見ていて楽しい。
・ただの椅子と床だと思っていたものがトロッコの動きに合わせて振動するのにびっくりした!
VRコンテンツに対して振動なんて10:1くらいのおまけみたいな+aだろうと思っていたが、実質体験の価値としては10:5くらいな気がする。
座っているものと足元が、見ているものに合わせて振動することによって没入感が倍くらい増しているように感じた。
・トロッコの速度が速い+振動によってジェットコースター的な楽しさがある。とてもテンションが上がった。
一番最初に体験するアトラクションとしておそらく最善手。
・アウル―の先導とトロッコのレールと先ほどの振動によってVR酔い対策になっているの上手いなあと思った。
・あの振動する椅子と振動を制御する椅子を家に持って帰りたいと思った。
あれを使って家でオリジナルのライドVR作って体験したらめちゃくちゃ楽しそう。
タロットVR:ボヤージュ・オブ・レヴリ
〜幻想の旅〜
概要
VRでタロットカードの世界を旅する、新感覚のタロット占い
何世代もの長い年月に渡って、多くの人々を魅了してきたタロットカード占い。
それぞれのカードには、人が様々な欲求を満たしながらも成長していく様が描かれているとされ、人々はそこから人生の答えを紐解いてきました。
そのタロット占いを、占いコンテンツ市場シェア世界No.1のザッパラスと共同でVR技術を活用して製作しました。
通常のタロット占いが、カードの意味を占い師が読み解き言葉で説明するのに対し、『タロットVR』では、占いを受ける人自身がストーリーを体験することで、カードの象徴的な意味をより豊かに受け取れるようになりました。
新感覚のタロット占いを、ぜひお楽しみください。
(HPの説明引用)
椅子に座って体験するVRアトラクションです。
片手にコントローラを渡されHMDとヘッドフォンを装備して、コンテンツを体験します。
コントローラはVR内だと魔法の杖になります。
感想
・個人的にウォークスルーVRを除いて一番面白かったと思う。タロットを選んで訪れる世界が綺麗かつとても楽しかった。そしてこの世界がタロットの数だけあるという驚き。タロットVRまさかのダークホースである。
・アイランド・ミラージュVRも綺麗だったが、タロットVRの世界は見ていてため息が出るレベルで美しかった。水と光の反射が綺麗すぎて、体験中「綺麗!綺麗!」としか言ってない気がする。
・魔法の杖でタロットを選択する場面があるが、ボタンを使わず杖をカードに向けるというVR慣れしてない人にもわかりやすい操作性だった。
・最後に選んだタロットカードを実際にもらうことができる。
仮想と現実の地続き体験、まさに魔法のようなひと時でした。
フラクタス
概要
目眩く異世界を旅する次世代VRファンタジーアトラクション
気がつくと、そこは霧に包まれた船の上だった。生死の渦に翻弄される航海が今、幕を開ける。
(HPの説明引用)
船の舵と手すりのある部屋で立ちながら体験するMRアトラクションです。
感想
・人生初のMRアトラクションだったが、人類の技術の進歩を目の当たりにしてしまった。自分の体がバーチャル空間に存在している!
(ここでいう自分の体とはアバターではなくリアル肉体のことである。)
仕組みとしては隅のカメラで体験者の体、HMDのカメラで体験者の手を撮影し、リアルタイムでレンダリングしているらしい。そんなことできるのを初めて知った。
・このアトラクションの世界もとても綺麗だった。ティフォニウムさんのアトラクションは基本水の描画が綺麗。ずっと見てられる。
・「舵を回すと船が回転させることができますよ」とスタッフさんに言われたので船が右や左に回転して後ろの景色も見られるのかな?と思ったら、Y軸回転ではなくX軸回転で笑った。
船を上下逆さまにできます。
・途中で亡者が襲ってきて船を守るために自分のこぶしで戦うことになります。負けたら死ぬらしい。武闘派におすすめのVRかもしれない。
(実際は手で亡者をなでれば船から離れていくので戦闘力が低い人でも問題なし)
お昼休憩
ここでお昼ごはんがてら休憩時間を取りました。
ただ結局あんまりお腹は空いていなかったため、ご飯は食べずに近くにあったGODIVAでホットチョコを飲んで休憩しました。
…実際は次がとうとうホラーというプレッシャーで食べ物がのどを通らない体調になっていたのと、メンタルを落ち着かせるために温かい飲み物を飲んでいたという感じです。
美味しい、美味しいと言いながら飲んでいたホットチョコももったいないことにあまり味を覚えていない。GODIVAまじでごめん。
コリドール
概要
VRの世界を歩いて巡る、次世代ホラーアトラクション
美しくも恐ろしい、廃墟になった洋館コリドール。果たして生還することができるだろうか。貴方はこの屋敷で“幻想と現実の融合“を体験する。
(HPの説明引用)
ランタンとリングをもって実際に歩いて進むウォークスルー型MRアトラクションです。
頭にHMDそして背中にノートPCを背負い、ランタンとリング(一緒に体験する人と握ることによってはぐれないようにするためのもの)をもって洋館の中を進んでいきます…
※時間制限があり、超えてしまうと洋館から帰ってこれなくなります。
感想
・怖いけど、予想してたほど怖くなかった!でも怖い
ビックリ演出はもちろんあるけどメインではない(とはいえビビる)
コリドールのホラーはビックリをメインにしているのではなく、
怪しげな雰囲気をメインにしているので、ビックリ系ホラーはダメだけど
雰囲気ホラーは大丈夫という人は問題ないと思う。
ただ虫や肉壁があるので苦手な人は注意。
・洋館の中は結構明るかった、なので精巧によくできている洋館内部をじっくり観察することができた。
・MRなので自分の姿がバーチャル空間に映っています。すごい!
…ただホラー苦手勢はそれどころではないのであまり技術すげえって気持ちにはならなかった。
知識欲<生命の危機
・聖なるランタンは残念ながら攻撃力がないらしい。
途中ランタンが本当に役に立たなくて「ランタン働け!!!」と叫んでいた。
・コリドールのMVPはエレベーター先輩
・止まったらもう進めなくなると思い、ノンストップで洋館の探検をしてました。
次回はもう少し落ち着いて洋館の観察をしたい。
・実際に歩くということ、足から振動を感じることでの自分が存在する場所の錯覚が素晴らしかった。
かいじゅうのすみか VRアドベンチャー
概要
"おいで。食べたりしないから。" 360度リアル「怪獣」体験!ライド型アトラクションです。
レッドキング、バルタン星人、ピグモン…もしも彼らが目の前に現れたら…。
幅広い世代に人気を集める円谷怪獣たちを、VRの世界でリアルに体験できる、冒険アトラクションです。
探査隊として、最新鋭のバギーに搭乗したら、いざ怪獣たちの楽園へ。リアルな大きさの怪獣たちに向かって、探査用レーザーを照射。データを収集しながら、ゴールを目指します。
登場する怪獣は全部で12体。ルートは8通り存在し、出会える怪獣は体験ごとに異なります。
(HPの説明引用)
椅子に座って体験するライド型VRアトラクションです。
片手にコントローラ(スキャナー)を渡されかいじゅうたちの調査のためにライドに乗ってかいじゅうのすみかへと繰り出します。
感想
・ポ〇モンスナップのポ〇モンをかいじゅうにしてVRにしたようなアトラクション。楽しくないわけがない。
・アイランド・ミラージュVRより速度は出ないが、振動付きライドはとても楽しかった。
・間近にせまる巨大なかいじゅうたちの迫力がすごかった。
バーチャルでしか味わえない光景。
・体験ごとにルートが変わっているらしい、あるルートにしかでないかいじゅうもいるとのこと。
・個人的にライドがかいじゅうの足跡の穴に落ちる演出がびっくりしたのとかいじゅうの大きさを感じられてとても好き。
IT/イット カーニバル
概要
『IT/イット』の世界に迷い込む、絶望アトラクション
-赤い風船に導かれた先には"それ"の影が潜む-
「IT/THE END」の前日譚となる本作では、行方不明となった子供を探すため、
あなたは近所の住人たちと共に、本編でも登場したカーニバル会場へと足を踏み入れます。
手に持った懐中電灯でVR空間を照らしながら、夜の移動遊園地内を歩いたり、
ライドに乗ってさらに奥へと進むことができます。
HMDをつけてコントローラー(ライト)を持って進んでいくウォークスルー型VRアトラクションです。
なんとこれはPCVRではなく、かつOculusQuest2でした。(他のアトラクションは基本Vive Pro) リアルな質感だったのに、Quest2単体で処理落ちせずに動いてました…すごい。
感想
・怖いけど、予想してたほど怖くなかった!でもコリドールより怖い
この時すでにコリドールをクリアしており、かつ使うデバイスが馴染みのOculusQuest2ということでイキっていたのですが、Quest2をつけITの世界に入った瞬間そんな余裕はなくなりました。
コリドールと段違いに暗い!ライトで照らさないと進めないレベルで。
そして物が多くて死角が多いのも怖い。少し進むと何かが飛び出してきそうな雰囲気がありました…。
ただそれでもビックリメインのホラーではないのでなんとか進めた感じです。(ビックリがないわけではない)雰囲気としての恐怖はITの方が段違いに怖い。間違いなく。
・怖いは怖いが夜のカーニバル会場の雰囲気がとてもよく出ていました。
小物などの質感も高い。怖いけどもう一回行って今度はじっくり見てみたい。
・途中で乗るライドがワクワクして楽しい
その時だけホラーであることをちょっと忘れた。
・コリドールと同じく実際に夜のカーニバル会場を命の危機を感じながら歩くことでのバーチャルへの没入感がすごかった。
まとめ
色々感想を残しましたが、全アトラクションとても楽しかったです!
行く前はできればホラーのコリドールとITは体験しないようにしようと考えてたりもしたのですが、体験して本当に良かったです。今までにないバーチャルの世界に自分が実際にいる感覚を味わうことができました。
帰ってからなぜあんなにも現実の部屋のことや背中の機材の重さを全て忘れ、自然に自分が洋館やカーニバル会場にいるように思えたのか考えたのですが、
HMDのバーチャルな視覚
+
実際に歩き、時には足から振動を感じることによるバーチャルな触覚
+
幽霊やペニーワイズが今にも目の前にくるかもしれないというバーチャルなストレスにより集中せざるおえない状況
↓
リアルの肉体を感じなくなるバーチャルリアリティ!
という方程式が実行されて今まで感じたことのないバーチャルとの融合を果たすことができたのではないでしょうか?
コリドールとITは人をバーチャルの沼にはめたいときにはうってつけのコンテンツだと思います。ガチ怖レベルではないためVRホラー入門にも向いているのでは?
ティフォニウムはバーチャルを使って魔法の体験を提供する素晴らしい場所でした。またどこかで遊びに行きたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?