好きな場所。
17:10。天気は晴れ。 ウエハースを食べながら、オムライスを作るかどうか考えてる。
「好きな場所」
私の好きな場所は布団の上だ。 休日は布団の上で過ごすことが多い。 ゲームもアニメもマンガも基本的には布団の上で全て行う。 ただの干物女だ。
そんなことはさておき、布団もそうだが、自分の家が好きな人は多いだろう。 「家」という場所は、心を安らげる、癒せる、そんな場所でならなくてはいけないと私は思っている。
知っている人もいるかもしれないが、私は「建築」が好きだ。何も家に限った話ではない。ビルやアパート、ライブハウスにフェス会場。建物だけじゃなく、公園や道路からマンホールまで。 「町」を構成する「建築」が全て好きだ。
私が建築家になろうと思ったきっかけは、アルバイト生活をしたくなかったからだ。 というのも、昔はディズニーリゾートで働くのが夢だった。当時、ディズニーに関する本をほとんど全て読んだ。その中でも衝撃的だったのは「キャスト(従業員)が9割アルバイトだ」という内容だった。 それを知った10歳の自分は「アルバイト生活なんてごめんだ、、、でも、ディズニーに関わる仕事がしたい。シンデレラ城を建てたい、、、ん?シンデレラ城を建てればいいんだ!よし、建築家になろう!」と思った。そうして今日この日まで7年ちょっと、建築家を目指し続けている。
「しいなちゃんにとって、建築って何?」
と聞かれることがよくある。 私にとって「建築」は、夢と希望だ。 そして愛だ。 人間は自分たちが休息できるように、「家」を建てた。 いつしか、夜でも活動できるように、と「家」に「電気」を流し、「家」でも他の人と交流できるように「電話」を発明し、「家」でも楽しめるように「テレビ」や「ゲーム」を創った。 一体、なんて素晴らしいことなんだろう。 全ては「家」から始まったと言ってもいいのではないか。そう私は思っている。
女手一つで姉と私をここまで育ててくれた母親に恩返しができるよう、母親が一人にならぬよう、家族3人が離れ離れにならず笑顔で暮らせるよう、素敵な家を建てるのが私の夢だった。
でも今は違う。
知らない誰かが家族と温かい食卓を囲んで、幸せに暮らせる家を創りたい。 地域の人たちが安心して楽しめる施設を創りたい。 アーティストとそのファンが、音楽に演劇に没頭して「非現実」を楽しめるホールが創りたい。 そして、なによりもこれ。
「老若男女誰でも楽しめるテーマパークのアトラクションのデザイン、設計をしたい。」
それが今の私の夢だ。
ある建築家は言った。 「美しくなければ、それは建築ではない。それと同時に愛されなければ、それは建築ではない。」 私は彼の建築が好きだ。彼の言葉が好きだ。 第二次世界大戦が始まる前にドイツで生活していた彼が、日本建築を知り、ドイツに日本式の大豪邸を建て、建築のグローバル化のパイオニアであったと言っても過言ではない、彼が好きだ。
彼のような建築家になりたい。 別にインフルエンサーにならなくてもいいけど。 自分自身が美しい、と思ったものを色んな人に愛されるような「建築」をする。
_______________________そんな建築家になりたい。