腐革命前夜



この曲は去年の9月頃、レコーディングも中盤に差し掛かっている頃に出来た曲です。

私は夏になると毎週海に行っており、パッパラパーの脳みそを引きずって全く音楽の方向に向いておりませんでした。

しかも確実にアルバムの曲数が足りてなく、やばいなぁという焦りと、メンバーからも(コイツァまだ曲を作って居ないのか)という視線と無言の圧力を感じていた夏の終わり。

そんな私の夏休みが終わるこの頃、不定期で連載している『しーなちゃんちゃっかりお見合い企画』で、漫画家のつの丸先生と対談がありました。

私には10個上の音楽と漫画好きの兄がおり、実家の漫画棚は私と共有されてました。
数々の漫画がある中で私の目についたのはつの丸先生の漫画でした。
つの丸先生ってのは、ジャンルをぶち越えた漫画を作ってる方で、一度お会いしたかったので今回の企画で職権濫用し、会わせていただきました。

その際につの丸先生から「やりたいことをどんどんやっていけばいいんだよ〜」って言われたんですよね。
『やりたいことをやっていく』という言葉って結構周りの人が私にペラペラと言ってくる言葉なんです。
実際そんなん自分でもわかってるんですよ。
やりたいことをやっているだけさ〜って歌詞もあるくらいだからね。
だけど、やりたいことをやっていくのって自分がバンドを続けるにあたって一番難しいことなんですよ。

この曲を作りたいけど、周りの反応が〜とか、この歌詞を歌いたいけどラジオで使えない、とか色々考えますからね。難しいんです!
だから人に『やりたいことをやればいいんだよ!』と言われると大体ムカつくんですよ。
だけどつの丸先生から出るその言葉はジャンルを超えた漫画を作った人の口から出るからこその説得感があってこの日からなんか(よっしゃ!なんかやってやろか!)って強い気持ちになった。

つの丸先生と対談の後、わたしはメラメラとアドレナリン爆漏れの状態になり、その日の深夜にこの曲を作りました。

今までにこの感じの曲は作ったことがなくて、アレンジどうしようかなぁ〜とメンバーに相談しましたが全員『わかんねぇ!!』とのことでしたので、編曲をこの曲だけアレンジャーの江口亮さんに頼みました。

鬼の速さで曲の構成を決めてくださり悲鳴。
この曲ができてから調子が良くなり、編曲もこんな感じでやればいいのか!と学べ、その後ポンポンとアルバムの曲を作っていけました。
この曲をきっかけに7曲ほど作り、後にメンバーから新曲ハラスメントと名付けられました。

つの丸先生、江口先生どうもありがとうございました。

全ての曲ができた後に、アルバムの一曲目をどれにするかって話してて、メンバーといっせーの!!で決めたら、全員が『腐革命前夜!!』と言いました。

私たちは革命なんて起こせないしコロナをぶちのめすこともできませんが、きっとこの曲は誰かの好きな曲になれるかと思います。

ちなみにこの曲のタイトルなのですが、聴いていただければわかると思います。
腐らせました。


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