朝寝坊は希死念慮のはじまり
6/11 朝 寝坊する
朝7時集合なのに起きたら7時20分。
アタシはパニックになり、キャリーケースを家に置き忘れその代わりに全く使う予定もないアコギを持ちタクシーに飛び乗る。
途中、キャリーケースがないことに気づく。
タクシーの運転手さんに『今すぐ家に引き返してください。』と伝えたら『ここはUターンできません』と言われて雄叫びをあげ『どっかでUターンして引き返してくれなきゃダメなんです!!』と発狂していた。迷惑客である。
いろんな人を自分の気分の浮き沈みや時間のルーズさに巻き込んでしまい自己嫌悪に陥り、自分を殺したくなり、
"早く殺したい、もう無理…"と無意識にストーリーに載せていた。
それを見たサブカル男子(個人的にサブカル男子の光だと思ってる男性)から『なんかインスタガチギレしてるね。』とLINEが入って無意識にこんな投稿して居てやばい!と思いストーリーを消すところから1日が始まった。
地獄である。
メンヘラは治ったと思っても根がメンヘラなのであった。
何が怖いって集合時間20分経過しているのにも関わらず誰からも連絡が来なかった。
途中、すっとぼけたように"今日の集合は7時でしたっけ?"などと送り8時に到着。
誰とも目を合わせられず、とにかく謝り、乗車。
テックさんもPAさんも頭をかしげている。
私が使わないアコギを持っているからだ。
何も説明せず大阪へ。とにかくPMSで眠くてひたすら寝てたら大阪に着いて居た。
青木さんありがとうございます…
スタッフさんメンバー全員に御免なさいメッセージカード付きのスタバカードを送付。
ぜひ皆さん、使い忘れず期限内に使ってください。
ライヴは最高だった。ほんとにこのツアーで1番全てがよくできたのが大阪!だった!
トメさんが『東京を間違えなければ100点だった』と言っていたけれど本当にそう思う!
なんで1番大事なところで間違えてしまったのか!
まぁ100点をとれないヘンテコな自分も好きである!今後一度たりとも100点のライヴを観せてあげることはできないと思う。むしろ100点のライヴができるようになりたくない。
大阪の東京初期衝動を受け入れてくれる体制が整いすぎて感動した。おそらく、あさかのおかげ。
大阪動物園を見事、Pangaeaにて成立させた。
あさかはこの先、前髪で目が見えない亀頭みたいな頭をしたバンドマンと付き合わなければとっても素敵な女子代表ベーシストになるには違いない!と思ってる。だってあいつ、ツッコミ早いもん
大阪のライヴ後は千田くんという大阪の友達と少しお茶をした。
私は彼の言葉のイントネーションが東京の人と違うので大阪の人間だと思っていた。
大阪の素晴らしい喫茶店やレコード屋や古本屋を紹介してくれると思っていた。
私の読みが浅かった。コイツは、京都出身で道頓堀から三角公園まで道を間違えまくるようなやつで喫茶店も東京にもあるチェーン店だった。
しかし千田は、恐竜のいる建物を見るなり『いつか恐竜のいる建物マップを作るんだ♪』と言いGoogleマップにハートをつけていたのでまだ、そこそこいいやつだとは思う。
普通に珈琲を一杯飲んだ後にラーメンに行き少し散歩をするという下戸ミラクルコースをして東京に行った時は神保町のボンディーを食べた方がいいよ。と伝えさよなら。
その後はバンドの打ち上げに参加した。
参加しているメンバーはスタッフとメンバーあさかだけだった。酒を飲まない私は少しつまみを食べてドンキへ向かった。
ドンキにありえないくらいズボンをおろして(もうパンツ全部見えてる、腰パンと言うか膝でズボンを履いている女。膝パン女)半ケツ、いや全ケツ女に遭遇した。
怖いのはそいつが普通の女友達を2人連れていて3人組そして完全にシラフだったということだ。
こういう誰も何も言わない狂気が1番怖い。
シラフということは本気と書いてマジだし。
誰も違和感を持っていないから全ケツ出して膝でズボンを履いてるわけだから。恐ろしい。
大阪のライヴほんとに若い女の子、男の子可愛いおじさんばかりで楽しかった。全力マアルイツキダンスを見るたびにアフォやなと思う。
1番後ろに車椅子に乗った人がいたから、黒ギャルをやる時に後ろの方から出たけどまだ見えなかったみたい。どうにか全員が見えるライヴをしたい。
車椅子だから階段のあるライヴハウスには行けないと言っていた。
まれちゃんと『うちらが階段から転がすから大丈夫だよ!』と伝えた。どんなライヴにも来てほしい。
楽しんでほしい
6/12 名古屋
この日もギリギリに起きてしまった。
そのため大急ぎで荷物を詰めた為、車内で忘れ物をしたんではないかと不安になった。
でも、キャリーケースは機材車の後ろに積んであるので自分の目で今すぐ確認はできない。
一度何かを考え出すと他のことに手をつけられなくなるので、この忘れ物問題を解決すべくホテルに電話をかけた。
とりあえず『何か忘れ物ありませんか…?赤いワンピースとか』と聞いたら『お客様、まだチェックアウトされていません。』と言われた。
チェックアウトから忘れていたのだ。
怖いのは、私とまれちゃんは同じ部屋なのだが2人ともチェックアウトという存在を忘れていたこと。チェックアウトという存在すら気にならなかったことである。
ドタバタエピソードから名古屋スタート。
名古屋はハックフィン (音、キチガイ小屋)
私の1番好きなパンク満載の最高なライヴハウスである。あそこでライヴをしてカッコよくならないわけがないんだから。あそこのステージに立てばかっこよくなっちゃう。そんな箱。
まず、三曲目で柵という名のダムが崩壊。
ステージ前にあるチェーンが千切れ、ガタイのいいマルハゲおじさん、メガネのサブカル男、家族で来てるロックファミリー、巨乳の女、タトゥーだらけのイケメンのお兄さん、ロック兄さんおじさん、JKがなんともありえない構成のわけのわからない人達がぐちゃぐちゃになっていた。
手拍子もバラバラである。とにかく蒸し暑く、これこそライヴハウス。
あさかはベースを持ったまま客席に背を預け、私はどこかに拐われ、まれちゃんは笑い転げ、なおは必死にリズムを保ってくれていた。
とにかく客席ヒートアップ、アタシたちもヒートアップすぎて水をまともに飲むことができず、水を飲もうとしたら溺れてしまい全てがびしょ濡れになっていた。ライヴなのかなんなのか。
地方は恐らく、いや、今池。
今池は、まだ電波が3Gで新型ウイルスの情報が届いていないということにしておこう。
本当にバンドメンバーに道徳を持った人間が居なくてよかった。
こんなライヴありえない!とか、ソーシャルディスタンス!とかこんなライヴをしたら叩かれる!とか誰も言わない。
4人全員が全員『何言われても無視か自分の意見を突き通せばいいという』謎の意志を持っている。
このご時世にこのライヴが正解なのか?と言われたらまぁなんとも言えないけれど、別にアタシらみたいなのが居てもいいと思う。そう思う。
盛り上がりすぎてしまい、東京という曲をやり忘れた!申し訳ない!渋谷クアトロではやるので東京まで聴きに来てほしい。待ってます。
名古屋に行くたび昔から絶対に来てくれてるお客さんが居るのだけれどその方は毎回毎回来るたび、来るたび、DVDを差し入れにくれる。
それが、毎回観たことがない作品で。
別に観た作品でも、自分からDVDを買うことはなかなかないから嬉しいのだけれど、それがとてつもなく名古屋の楽しみの一つ。
手紙には【本棚の写真を見た時に自分がプレゼントしたDVDが全て揃っていたので嬉しい】と、書いてあった。もちのろんである。
アタシは異常に人からもらったものを大切にするタイプで(人からのプレゼントという時点でエピソード付きの物だから)その人からもらった手紙はその日もらったDVDのケースの中に挟んでいる。
でも最後の一文に【いつも一方的に送っていて申し訳ないので、これを機にやめる】と書いてあった。
当たり前だと思っていた行事が打ち切りになってしまった。悲しい。大好きな連載が大好きなラジオ番組が打ち切りのような感覚。
100円のボロボロのDVDでもいいのであなたの観た面白かった映画と手紙が欲しい。
名古屋の楽しみのひとつなのだから。
大阪はではいつも最前にいる女の子が1番後ろにいた。普通に顔はほぼ見えないけどわかった。
手紙にもそう書いてあったし。
その子からライヴ後にDMが来てて毎回毎回メッセージを返そう!ってみんなに、ほんとにみんなに思うけれど良い返信を返さなきゃ!と思うたびに忘れてしまう。
とっても薄情な人間でごめんなさい。
でも、時に、なんとも言えない、なんて返せばいいのかわからないメッセージもいろんな人から来てしまう。
その子に返信を返そうとメッセージを送ったらアカウントが消えていた。とっても悲しかった。
見えないところでも元気で居てね。
とにかくPMSで色んな人に迷惑をかけた1週間だった。突然泣き出したり怒り狂ったり!
清水くん(元カレ)は『どうしたら、しーちゃんは、元気になるの?(半泣)』とヤクルト1000を今週も届けに来てくれた。
清水くんとの馴れ初めをよく聞かれるけど、ライヴハウスで出会った。
アタシがもう、一目惚れで。
というか、一目惚れした人にしか恋愛に発展したことがない。と、思う。
清水くんと出会って4日位で付き合って、その1ヶ月後には清水くんと同居してた芸人に出て行ってもらい(笑)(2人でお金を出した)清水くんと同棲をはじめた。
顔に惚れてしまったら性格や価値観なんてどうでも良くて、とりあえず付き合って長い時間一緒に居れば同じ価値観や、お互い心地の良い性格、になると思う。趣味とかはお互いの好きなものがごちゃごちゃに混ざり合ってとっても素敵な一つになると思う。
付き合った当初、清水くんはよく『一人の時間が欲しい』と泣いていたし、LINE連打をブチ込み、常に一緒に居たい!大好き!外に出かけないで!今まで好きだった女の子の写真と好きな女性芸能人を教えて!その女にクソリプ送る!と、真正面から愛を伝え抜くアタシに戸惑い、疲れやがて仕事を辞め2ヶ月ほどたっぷりアタシと向き合う時間を設けてくれた。
あの2ヶ月は人生で1番幸せだった。
今はしーなちゃんと復縁して早く結婚したいと泣いている。
アタシが沢山の映画を観ているのは清水くんがありえないくらいの映画好きで仕事から帰ってきたら真っ先に映画を観て寝るような人だったから