山田!恐ろしい男
アルバムまで5日を切ってしまった。
信じられない。
まれちゃんが言っていた『自分の大切な子供が世の中に放出されてしまうかんじで複雑』だって。
私も同じだ。同じなんです。
夏頃このアルバムの方向性が全くわからなくてそのまま何も作らず夏の終わりへきてしまったんですもん。
私はというと、アルバム発売日をもうすぐ迎えるしご褒美に本や和菓子お茶や食器を買いまくっている。
このご褒美制度は、11月の誕生日、12月のクリスマス、1月の新調月、そしていよいよアルバム発売の2月を迎えようとしている。
そう。もう4ヶ月目に突入するのだ。
今後、3月になっても"アルバム売れたご褒美"と言ってられる未来を祈りこのアルバムカウントダウン企画のブログを更新する。
9曲目の紹介は、みんなだいすきあさかちゃんの初作曲ソング。あさかの作った曲に歌詞を入れるの楽しかった。責任が減るから気も楽で。
山田!恐ろしい男
タイトルは後で良くて、あさかの話をしようと思う。
あさかはおそらく去年に新メンバーとして入ったベースメンバー。恩人です。あなたは。恩人。
大波乱の中、ベースが脱退して私たちのテンションと未来と関係は冷め切っていた。
元々、バンドってなんだか夫婦みたいでラブラブな時も冷めてる時もどうしてもあるわけ。
それは人間だから当たり前だと思うのよ。
みんなだって彼氏や彼女をすごく好きな時期とだるいなぁって思う時期あるでしょ。
東京初期衝動は、ベースが辞める云々言ってた時は倦怠期の夫婦のようだった。
この表現が1番しっくりくる。
そんなバンドに突如、あさかが入ってくれたわけ。
あさかと初めて会ったのは、歌舞伎町。
私の『東京に来たらまずどんなところに行きたい?』って問いにあさかは『歌舞伎町がええねんな!ホストとかキャバクラの看板見たいねん!あとつるとんたん食べたいねん!』などと言っていた。
私はつるとんたんに連れて行き、知ってる限りの歌舞伎町のキャバクラを一店舗ずつ入り口の前まで連れて行ったんだ。
この歌舞伎町のつるとんたんでわかったことはあさかとは、男のタイプも音楽のタイプも全く違うということだった。
私は本当にこの子でよかったのだろうか…?
初めの頃は一つも自分と共通点がないという不安を抱えていた。
この曲を聴いてみんなわかってくれると思う。
ぁあ、新メンバーはあさかでよかった。
というより、東京初期衝動はあさかでよかったって。
大体の人間ってね、"前の方がよかった〜"とか“オリジナルメンバーがよかったぁ"とか言うんだよ。
どんなバンドにもね。
そういう人はね、私はね、すごく感性が古い人間だと思うんだよね。
あさかでよかった。
もちろんね、前のベースのかほのベースラインも物凄く大好きだよ。
けどね、あいつはすぐラーメンに塩胡椒を大量にかける味覚バカだから本当に許せないんだ。
色々あったけど本当に許せないところってそこなんだよ。
だからラーメンに塩胡椒をかけないあさかを信じてやっていこうと思う。
この曲を聴けばこの女が1番ハードロック女だってわかるんだよ。
ハードロックジジイ達が悶え上がる曲を作ってくれてありがとう。あさかちゃん。あなたは私の恩人です。
後回しにしたタイトルの件だけど、曲名は岡崎京子さんの退屈が大好きの短編集の中のタイトルからとりました。
ps.あさかからみなさんへ
はじめて自分が作曲したものが世に出ました。
あの恐ろしい男に向けた曲……。
みなさんも日々の恨みを果たしてほしいなとおもいます。