JUNKMETAL回顧録③ 企業と金とPVP

ベータも終盤にしてようやく一人前?となるような装備が整ってきた

JUNK構成としては

  • 頭部 なし 

  • 胴部 Sサイズ汎用

  • カーゴ キットバックSサイズブースト付

  • 腕部 Sサイズ腕

  • 脚部 Sサイズ二足

  • 両腕手持ち武器 Mマシンガン「ディトフィアンマ」×2

道中の雑魚グールを刈るには十分で、PVPで戦うにはかなり厳しい装備である
なおJUNKMETALの各パーツ、装備はSMLの三種類あり、
想像の通り、デカいLのほうが高火力、高装甲、高コスト
小さいSのほうが低火力、低装甲、低コスト
Mはその中間である

武器は高火力が求められるが、弾薬は高く、大破すると修理代もかかり、
最悪ロストする
よってグール狩りはMサイズのマシンガンかハンドガン、
それが通らない大物グールは近接ハンマーやナックル
対人戦(対JUNK戦)はLサイズマシンガンやハンドガン、肩部バズーカなどが常識となっていた

武器はデカいほうが強いとわかりやすいが、機体はTPSであるゲーム性の面白いところで、Sサイズのほうが人気があった
装甲は確かにMLのほうが高いのだが、そもそも当たり判定がデカいのだ
部位破壊や武器破壊システムがあるがそれを逆手に取り
腕やマシンガンを盾代わりにしてSサイズの胴体を隠すというスタイルがあっという間に浸透した

趣味での自由なカスタマイズとはいかないが、PVP、PVE用に洗練されていく
装備は各それぞれの武器に信仰とも似た空気を醸し出していた


一方、金策に必死だった俺も、ようやく装備や余剰金(sol)が溜まりだし
PVPもたまに狩場で吹っかけられる程度だったが、何度か経験した

そこで、JUNKMETALの肝となる陣営が導入された

「POF プラネット オブ フォーチュン」 青のグループ
「無限大公社」 赤のグループ

どちらかに所属する傭兵となり、敵対する企業から資源衛星アルター8の覇権を奪え、というメインストーリー的なものが追加されたのだ


ここで、JUNKMETALの面白いところが、あくまでも雇われ傭兵なので
「企業」の正社員でなく、義務もない
つまり、同社所属だろうが気に入らなければ撃ち殺していいし、
なんなら敵対企業に入ってスパイしまくるのも自由
もちろん企業に所属せず、両者の争いにかかわらなくてもいいし
無所属のままどちらかに肩入れするのもありだ
アーマー〇コアのようなドライな世界観である

ただし、すべては自己責任だが

自分は無所属で様子を見ようと思ったが、
狩場でPOF所属のJUNKが増えてきており、普通に背中向けると
無所属だろうが撃たれるので(狩場の総solが減るので当然でもある)

反撃していたら、POF民(ぽふみんと呼ぶ、ピクミンからきているPOFの非公式愛称、可愛い)5,6機に袋叩きにされた

その流れでそいつらを叩くために無限大公社の門をたたくことになる

「火力が足りねぇ!Mサイズ以下は豆鉄砲すぎる!」
機動操作やエイムはそれほど大差を感じなかったが、ことPVPとなると
Lサイズマシンガン「カルドブラッキオ」以外はTier外扱いだった

「でも運用するには金が!金が足りなすぎる」
グール狩り用のMサイズ「ディトフィアンマ」シリーズを愛用していた自分にとって、購入費用、弾薬維持費など倍以上かかるLサイズ武器は結構な痛手である
なんせ、狩りをするにも弾薬は必要で、ブースト移動するだけでエネルギーが減り、バッテリーのようなエナジーセルも弾薬よりは安いとはいえ有料だ

対人すると1時間で1万solは吹っ飛び、無限大公社(無限民、ムゲ民と呼ばれる、ムゲ・ゾルバドスみたいで悪人っぽいね)からは給料もでない
(実装直後だからだが)
グール狩りで効率よく狩っても1時間で1万~2万プラスになるかどうかで、その狩場でもPOF民との戦闘は起こる
JUNKMETALに安全な場所などないのだ


「やはり、アイツに頼るしかないのか…」
そう、手はあるのだ
JUNKMETALプレイヤーなら大抵の紆余曲折の元、彼にたどり着く

「おう、俺は伝説の修理工を目指す、ゴイックだ。あんたのパーツを無料で修理してやる、ただし、俺も修行中なんでたまに失敗するが」

このムサイおっさんだ。
なんと機体パーツすべてと、武器を無料で直してくれる上、
エネルギー補充、高級弾薬以外は弾薬までフル補充してくれる神のような存在、彼はどの街にも居て、初心者から戦費を抑えたいベテランまで
すべてのJUNK乗りが行列を作る存在だ

そして、俺ののちのネームの元ネタである

ただし、ただしである
彼が愛されつつも憎まれ、恐れられている理由として
『確率で修理に失敗し、パーツをロストする』
『修理パーツが高額なほどロスト確率が上がる』

という、二点のシステムがあるのだ

メイン武器のLマシを修理したい、弾薬を補充したい、
そのたびにゴイックのもとに走るが、買ったばかりのLマシをロストしてしまった日には節約どころか大損だ

かといって、自費で弾薬を毎回賄うのも現実的ではない
なので多くのJUNK乗りはPOF民も無限民も、今日もゴイックの前でLマシをロストするのだ
※ 彼が高いパーツほどロストすることから「わざと失敗したふりして横流ししているのでは?」疑惑はユーザーから絶えないため、ロストじゃなく「ゴイられる」というのが一般的になる

俺?そりゃ親の顔よりゴイられたよ






















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