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父親と息子の関係
先の記事で、彼女との結婚を前提に転職準備をすると書きました。そうすると、当然のことながらそれまでに超えなければならない壁がいくつか出てくると思います。
公務員試験を再度受験しなければならない。
現職を離職することになるので、その調整
彼女側の両親の承諾、、、。etc
いろいろあると思いますが、僕にとって最もハードルの高いもの。それは、転職及び移住先へ転居(彼女との結婚も含む)することを自分の父親に了解を得ることでした。
結論を言うと、了解は得られたものと思っています。
でも、、。賛成とも反対とも言われなかった。
そもそもなぜ、そこなのか?疑問に持たれる方も多いはずです。これから先はそのことについて書いていこうと思います。
◇父親が苦手になったキッカケ
恥ずかしながら、小学生〜26歳の今日に至るまで父親とまともに腹を割って話をしたことがなかったのです。父親は、いかにも昭和の父親像を象徴する寡黙で、亭主関白な人間と思っています。口下手でコミニュケーションが下手くそ。口を開けば、文句ばっかり。そんな父親に辟易していました。
まだ、僕が幼い頃、両親がケンカをする場面を何度か目にしてきました。内容は、母がせっかく作った料理が口に合わないとか、しょーもないことばかり必ず上から目線で喚いていたなぁと記憶しています。未だにありがとうなどと言っている姿を見たことがない笑
◆HSP気質との関係
少し、話がそれますが、、。今考えるとその頃から僕にはHSPの気質が現れていたような気がします。父親との関係のなかで形成されたのかは不明ですが、上から押さえつけるような言葉遣い。(※手は出ませんが。)そうすることによって生ずるその場の気まずい雰囲気がたまらなく嫌いだったし、苦手でした。そして、そんな言葉をいつも浴びせられていた母親の気持ちを慮ると、自分のことのような気がして、すごく気の毒で同情していました。その頃からかな?より慎重に人の気持ちを読み解こうとするクセがついてしまった気がします。
◇父親とのコミニュケーションの取り方
話を戻すと、自分の気に入らない事があった時、人に高圧的な態度に出る父親のことが、どうしても好きになれなかったこと、父に歯向かわないように出来るだけ波風を立てないように存在を薄くして過ごしていました。
というわけで、これまで様々な選択をしてきましたが父親に面と向かって話をして意見を求めてはいませんでした。高校、大学進学、就職、どれも自分の考えを母親に予め話しておいて、母親経由で父親に話してもらっていたという感じです。直接対峙するときは、二言、三言で会話終了。でも不思議と、良い意味でも悪い意味でも口出しはされませんでした。そのことを僕はきっと興味がないからだと決め付けていました。
◇大人になって、、。
彼女ができたときも、最初は母親経由で伝えたっているはずです。しかし結婚を意識するようになったとき父親の了解を得ることは、ある種の通過儀礼であろうと考えていたので、これを機に話をしようと思いました。
大学を卒業する頃から、父親との関係もこのままではいけないんだろうと思っていました。いくら父親が苦手でもそれを理由に自らがコミニュケーションの機会を奪ってしまっていては、前に進まないと思い、メールやLINEを通じて徐々に会話をしようと努めていたのですが。。
でも、やっぱりいざとなると言葉が出ない。言えない。
転職しようと思う。というまで最初に父親に言おうと思いついた時から、結局何ヶ月も経ってしまっていました。父の反応は、これまでと同じ。コロナでも試験はするのか?試験は難しいのか?当たり障りのない質問をいくつかされただけで、賛成とも反対とも言われませんでした。
僕はやっと言えたという気持ちとともに、やっぱりじっくり話は出来なかったなぁと半分複雑な気持ちでした。
◆別にそのままでいい。
父親とのやりとりから数日経った今日、かかりつけの精神科医の定期カウンセリングを受けました。その際、父親と正直に話せないと打ち明けてみました。すると返ってきたのは、それが当然だとする考え方でした。本来、同棲である生物なのだから、母親との関係とは違い馴れ合うものでは無いのではないか?と言われたのです。それに世代が違って価値観も異なるのだから、お互いの行動が分かり合えなくて当たり前だと。ドラマのように綺麗にはいかないよって笑
男同士であっても、世代が違って価値観は違っても親子なのだからコミニュケーションは常に成立していなければならない。と考えていた僕にとっては救われた瞬間でした。そんな考え方もあるんだなぁ、と。
また少し成長できたかなと思います。