合言葉はナイストライ
パリに来て、2週間とちょっとが経つ。
途中オランダやベルギーに旅行にいったので、パリに滞在しているのはもう少し短いけれど、おうちも決まり、お仕事も決まり、今のところなんとか生きていけそうなライフラインを獲得することができた。
そんな中、すこしずつパリでの生活にも慣れてきた傾向が自分に見られる。(適応能力が高い。)
最初は地下鉄の乗り換えに全神経を集中させていたので、iPhoneを握りしめ、GoogleMapを凝視していたが、最近はSNSを回遊するくらいの余裕が見られる。
外国人を凝視しなくなった。(可愛い人が多すぎる、パリ)
スリを必要以上に警戒しないようになった。(今でもリュックは前がけだけど)
フランス語で買い物ができるようになった。(こんにちは、これください。何個。さよなら。以外は無理。)
毎日フィルム1本分撮っていた写真も、ペースが落ちてきた。(最近雨くもりが多いという言い訳)
慣れは悪いことではないが、これが生活するということだなと思う。旅行じゃない、生活。私はここで生活するのだ。
働いて、家賃を払って、スーパーでお買い得を探し、ご飯をつくりすぎ、お風呂に入って、youtubeをみて、歯磨きをして、寝不足になったりして。
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ヨーロッパ4カ国を友達と旅行した時、友達がスーパーでチョコレート味のギリシャヨーグルトと変な味のカップラーメンを買った。全然おいしくなかった。でも2人でたくさん笑った。その時、友達が「ナイストライだった」と言った。それからその旅の最中、「ナイストライ」が合言葉になった。
そんなことを思い出す。
ナイストライを取り戻そう。
生活できるパリ生活など望んできたわけじゃない。日本から持ってきた、あんことか食べている場合じゃない。
収入がゼロの現状で、家賃の前金等大きな出費が重なり、臆病に節約生活を心がけてきたけど、今日フラっと入ったベーカリーのパンオショコラがとっても美味しかった。ナイストライ(パンオショコラはたいてい美味しいんだけどさ)
フランス人の朝カフェに入ってみた。un coffeeと注文するとエスプレッソがでてくることを体感した。ナイストライ
部屋の近くのスリランカ人がやっているお店に、栓抜きを借りに行った。スーパーで0.2ユーロで売っている水を1ユーロで売ってて、買ってしまったので、その店にはもう行かないぞと思っていたけど、優しく貸してくれた。ナイストライ
ベルギーで出会った日本人の元俳優さんがフランスに来たというので一緒にベルギービールを飲んだ。いろんなことを話した。ナイストライ
もっと外に出て、歩き、いろんなものを咀嚼して吐き出そう。
たくさん、人と話そう。臆さず。