能登に向かって|石川旅行記①
自分にとっては結構な文章量を書いたので疲れてしまった。気持ちの散歩としてお絵描きをした。気の向くままに線を引き、絵にしてみる。なんだかとても胸がすき、気持ちが軽くなった。もう少し書いてみよう。前回の続きか
ら。
結構早めのアクシデント
何時にその事実が確定したかは覚えていないのだが、道中の事を書き記したスケッチブックによれば、9:30までには本日中に金沢駅につくことが不可能だと知った。JR東海道線「沼津~片浜」間にて、トラックが踏切内で立ち往生してしまったことにより、電車に遅れが生じたのだ。結果的には、遅れ自体は13分ほどと大したことは無かった。しかし、東海道線から高山本線への乗り換えが本数的にうまくいかず、金沢駅の手前の「津幡駅」到着予定時刻が20:30から0:17に変わってしまったのだった。この時間だと津幡→金沢への最終電車には間に合わない。
私は今回の立ち往生が、もし、トラックの運転手が踏切前の停止線でちゃんと一時停止しなかったために起きたものであるなら「ふっざけんなよ!ちゃんと交通ルール守れよ!くそがよ!」と憤怒していたところだ。しかしながら、本当のところは知らないが、私はそのおよそ2週間後に、100:0のしょうもない接触事故を起こしてしまうのでもう何も言えない。口をつぐもう。
ともかく、何を言って仕方がない。どうしようか。
考えながらいくつもの駅を通り過ぎた。
スケッチブックによれば、東静岡駅のあたりでは「静」という字は「争(い)」という字が入っているのに、「しずかで、あおい」感じがするなと考えたり、島田駅のあたりでは、「娯楽惑星コンコルド」というパチスロ屋さんの名前がおもしろいなと感じたりした。その後、浜松駅で岐阜行きに乗った。今回の旅行初めてのボックスシート(横一列じゃないやつ)に座ることができて、下がっていたテンションが上がった。しかし、安心したからか、そのころから私は空腹感がすごく、これからの岐阜までの約3時間を耐え忍ぶことができるかと不安に感じていた。
少し運行情報を調べていると、最短で目的地に着くにしても、高山本線の電車を待つために岐阜でめちゃくちゃ待たなければいけないことが分かった。そして、べつに岐阜に電車が来る時間にいれば待っているのはどこでも構わないという事に気づいた。私は、せっかくなので名古屋駅で降り、食べたいと思っていた味噌カツを食べることにした。
名古屋にて
お店は「矢場とん 名古屋名鉄店」に決めた。JR名古屋駅から少し歩いて、お店へと向かう。道中、道端でエナジードリンクの「ZONe」を配っていたのでありがたくいただく。名鉄百貨店の9階で降り、少し進むとお店が見えてきた。少し並んでいる。私も列に加わり、だいたい20分くらいで店内に入ることができた。事前にメニューを渡され事前に注文するスタイルで、私は何にするか迷ったが、名物でお値打ちの「みそかつ丼」をいただくことにした。なんでか全く覚えていないが写真がない。初めて食べた味噌カツは美味しかった。私はあんまり味噌味のものが好きではないが、なるほどこれはカツとあうなと感じた。(しかし、家に帰って味噌カツを初めて食べたという話をしたらどうやら初めてではなかったらしい。昔、「愛・地球博」に連れていってもらったときに食べているらしい。まったくもって覚えていない。)
おかわりができると知らなかった私に、店員さんが「おかわりしますか?」と聞いてくれごはんと味噌のソースをおかわりした。ごちそうさま、美味しかったです。
お腹もふくれて、少し気分が良くなった。私は、18きっぷでの旅で大切なことを思い出した。「急いではいけない」これがとても大切である。せこせこしてはいけない。多少の「でこぼこ」を楽しまなければ。何度でも思い出そう。残りのZONeを飲みながら、岐阜に向かうため名古屋駅へと戻った。
つづく。