40代独身ニート爆誕
2020年1月のことだった。新宿御苑のベンチで5歳年下の彼は言った。
「そろそろ結婚しようと思って」
「!」
え、嬉しい!本当に!?私でいいの?
湧き上がる多幸感。待っていたその言葉!
しかしすぐさま、舞い上がりそうな私の足首をつかんで地面にたたきつける優秀な自制心。
いや、待て待て待て、
「そろそろ(他の本命の女と)結婚しようと思って(るから別れて欲しい)」
の意味かもしれないだろ??
あっぶねぇええええ!そういうパターンもあるのか、なるほど!
照れくさそうに私の反応を見ている彼に私は言った。
「あのぉ~、それは私が相手という事でよろしいでしょうか?」
「アンタ以外に誰がいるんだよwww」
ゴメンね。意を決してプロポーズ?してくれたのに雰囲気台無しにしてほんとゴメン。でもさ、確認って大事じゃん?
無事に自制心からも話を進めてよしのゴーサインが出たので、とりあえず両家にあいさつ→都内で同棲→結婚のようなおおまかな流れがまとまった。
それが1月下旬の事。
そして今、転居の為5月末で退職した私に彼が言った。
「おめでとう!40代独身ニート爆誕じゃん!」
「!」
そう。私は退職までに次の職を見つけられなかった。
転職活動が久しぶりすぎて舐めてたわけではないのだが、この時点で既に10社くらいにお祈りされている状態だった。
仕事に就いていなければニート…おおニート。始まりの死者ニート。
寿退職からの順調な同棲生活を思い描いていたが、就活の壁に爆発四散し、爆誕してしまった40代独身ニートは職にありつけるのか!そして無事に結婚できるのか!頑張れ御空ぅ~!
来週もぜってぇ見てくれよな!