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第109回薬剤師国家試験(必須問題)

皆様、いつもお世話になっております。
第109回薬剤師国家試験を受験した皆様、本当にお疲れ様でした👍
僕も第109回薬剤師国家試験の問題…解いてみました。

345問中316問(91.6%)正解でしたが、時間を気にせずにマイペースに解いたので実際に会場で制限時間内に解くとなるともう少し下がるものと思われます…。

今回の薬剤師国家試験のトップ点数は340点越え…!?😳
敵わない…😇


今回は必須問題を解いて間違えた問題の見直し、気になった問題の感想、40mnk🦀のツイートで紹介したゴロが役に立った?問題などを記事にします。

以下、第109回薬剤師国家試験の必須問題です。

https://filescore.yakuzemi.ac.jp/yz/wp-content/uploads/109questions-hissu1_02.pdf


間違えた問題


90問中85問正解(得点率94%)でした。

・問2

解答✕:⑤sinθ 正解〇:①2θ

粉末X線回折パターンの横軸なんか知るかよ…という問題…。
フラッグの式(2dsinθ=nλ)と関連があるのかと思い⑤を選択。
全く違うという…😇
教科書などで何気なく目にした回折パターンのグラフを覚えていた映像記憶の能力が高い人なら解けた可能性もある…???

・問33

解答✕:③上皮性Naチャネルの遮断 正解〇:④Na-Cl共輸送体阻害(⑤Na-Cl-2Cl共輸送体阻害)

メフルシドの作用機序…間違えた…凡ミス…。
サイアザイド類似薬なので④が正解(薬ゼミによると⑤も正解?)。
上皮性Naチャネル遮断はトリアムテレンかな…。

・問46

解答✕:②2 正解〇:③5

「バイオアベイラビリティを0.4とすると」の文章を完全に見落として計算していた…😭
一度見直しをしたはずなのにそれでも見落としていたとは…😥
文章はしっかり読まないとダメですね…。

・問54

解答✕:⑤プラスチックバック 正解〇:④ピロー包装

何故間違えたのか…?
ピロー包装をSP包装と何故か勘違いしてしまったためです…😓
悩んだ末、何故か⑤を解答…。
ピロー包装が二次包装であるということは過去にも出題アリ。
正解しなければならなかった問題です。

・問61

解答✕:②房室ブロック 正解〇:⑤多型性心室頻拍

房室ブロックはCaブロッカーなどの副作用ですね…。
これも何故ミスったのか…?
Ia型やⅢ型の抗不整脈薬の副作用と言えばQT延長…QT延長と言えば多発性心室頻拍…トルサード・ド・ポワンツなどですね。


気になった問題


・問5

弱酸のpHを計算させる問題。
【H+】=√(C・Ka)の両辺で負の対数を取ると…
pH=1/2(pKa-LogC)となり、これに代入して計算すれば解けます。

今回の問題の方が多少シンプルではありますが、第103回問96とよく似た問題です。

難易度的には例年の必須問題以上、理論問題未満といった感じです…🤔

・問8

これはベックマン転移ですね…🤔
恐らく薬剤師国家試験に出題されたのは初めてなのでは…???
国家試験対策ではやらないかもしれないけど有機化学の講義では習っているはずです。
覚えていなくても、他の反応が付加反応や脱離反応なので消去法で正解できるかな…。

・問9

第105回問103のグレードダウンバージョンです。
過去の理論問題を多少簡単にして必須問題に再出題した例ですね…。

・問13

核内受容体のリガンド前駆体となるビタミン…核内受容体に作用すると言えば脂溶性ビタミン→脂溶性ビタミンの前駆体であるレチノールを選べれば正解です。
単純に「脂溶性ビタミンの前駆体はどれか?」ではなく、「核内受容体の前駆体となるビタミンはどれか?」という表現を用いて問いかけてきています。
問い方の表現を変えられたときに、それを理解して対応できる能力があるかということを測られているわけですね…。
物事を本当に理解していれば問い方を変えても対応できる…。
今回の問題のように問い方の表現を変えてくるような手法はこれからもどんどん使われるかも…???

・問28

どの部位のどの受容体に作用して副作用を引き起こすか…という問題です。
数年前の理論問題の出題から抗精神病薬の作用機序を問う出題では、どの部位の受容体に作用するか…ということまで問われ始めてきていましたが、ついに必須でも…という感じです。
どんどん細かいところまで聞かれだしている…😫

・問39

医薬品名ではなく構造式で選ばせる問題。
過去の時代なら構造ではなく医薬品名で選ばせていたことでしょう…。
構造式で選ばされるような問題は過去に実践問題とかで出題されていそうです…。
やはり、薬剤師国家試験も回数を重ねるごとに出題がグレードアップされているということですね…。

・問43

第104回問165をグレードダウンさせて再出題させたような問題です。

冷静に考えれば解けると思いますが、本番の薬剤師国家試験で解くとなると焦るのも仕方がありません…。

・問52

器具を選ばせる問題…。
このような問題も過去の薬剤師国家試験では理論問題などで出題されていた記憶…。

・問66

褥瘡治療に使用する外用薬を選択させる問題。
これも似たような問題が過去に実践問題などで出題されていました。

・問69

このような出題は初めてですね…。
④以外は「既存薬Xが勝っている」を超えているので新薬Yの方が劣っている…非劣性とは言えない…という考えで選べるかな…?
ちなみに、僕は過去に読んだ本のおかげで正解できました。
チラッと記憶に残っていたので…👍

・問73

個人的に②「管理薬剤師の責務」と迷った問題。
管理薬剤師の責務は薬機法で定められている…。
どちらかというと薬剤師法っぽいけど…。

・問81

クロタミトン…オイラックスの成分ですね…。
何じゃそりゃ…???と思った受験生の方も多いと思われますが、第99回の問344にもチラッと出ておりました…。

過去問を勉強するときは正解以外の選択肢もしっかり勉強しておくことが必用ですね…。

・問83

問81に続いて一般用医薬品に関する問題。
一瞬①フルオシノロンアセトニドと間違えそうになります。
フルオシノロンアセトニドはフルコートの成分ですね…。


#薬学ゴロで紹介したゴロが役に立った?問題


・問2

イマイチいいね❤はつかなかったけど、「エッチなクマさんは全身が性感帯」という何とも絵面の汚いゴロを覚えていたら解けたはずです。

・問17

問題を解く上で直接は関係ないですが、「良いコンドーム、ローマにいっぱいいろんな休憩所」というゴロがあります。
尖圭コンジローマはHPVの6型と11型、子宮頸がんは16型と18型によってそれぞれ引き起こされます。
来年以降に細かく型のことまで出題される可能性もあります…。


・問34

ウメクリジニウムは長時間作用型の吸入抗コリン薬です。
「グリコのチョコありがとう、超うめぇ」というゴロがあります。

・問58

ナルコレプシー治療薬のゴロとして「ナルシスト、デートプラン問題」というゴロを以前ツイートしました。

クロミプラミンはカタプレキシーに使用されるということも覚えておくと良いでしょう。


全体的な感想

・全体的な難易度は例年より高め。
・過去の理論問題や実践問題の改変が目立つ。
・過去問をしっかり解説まで読んで勉強していれば、そこそこの点数は取れたものと思われる。
・結局のところ、必須問題を対策するためには過去に出題された必須問題だけでなく、理論問題や実践問題も勉強する必要がある。
・実務ではOTC関連の問題が多め。
・うろ覚えだと悩む問題も多かった。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

次回は理論問題についてです。

以上






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