おすすめゴロ紹介
皆様、お疲れ様です👍
今回はオリジナルではありませんが、個人的に気に入っているゴロを10個、紹介したいと思います…。
良いゴロとはどんなゴロか…?🤔
「語感の良さ」、「インパクトの強さ」、「試験出題頻度」の3つがそろっているゴロだと思います…。
個人的には「インパクトの強さ」が記憶に定着しやすいという意味で最重要と考えていますが、そうなると下ネタが多くなってしまう…😅
もちろんインパクトが強くて覚えやすくても、試験であまり出題されない内容だと使い物にはなりませんが…。
今回は「語感の良さ」、「インパクトの強さ」、「試験出題頻度」の3点から、個人的な5段階評価の上、ランキング形式で紹介していきたいと思います🥳
第10位:「元気な中坊、警察呆れて癖になる四十肩」(測定法と光源のゴロ)
・元気:原子吸光光度法
・中:中空陰極ランプ
・坊:放電ランプ
・警察:蛍光光度法
・あ:アルカリハライドランプ
・き:キセノンランプ
・れ:レーザー
・く:屈折率測定法
・せ:旋光度測定法
・な:NaスペクトルD線
・四:紫外部
・十:重水素放電管
・か:可視部
・た:タングステンランプ
・語感の良さ:2/5
・インパクトの強さ:3/5
・試験出題頻度:5/5
・トータル:10/15
僕が大学一年生の頃に、分析化学の先生が教えてくれた初めてのゴロだったので個人的に印象深いゴロです…。
分析法とその光源のゴロですが、非常に出題されやすい内容です。
このゴロを覚えているだけで、選択肢の正誤判断ができる問題が少なくとも過去3回分あります。
最新の第108回にも出題されておりました…。
有名なゴロですので皆様、ご存知かと思われます…。
汎用性ではこのゴロはかなり上位だと思います。
第9位:「いなかっぺ服装、ドキドキ選択、手が震え続ける」(5-FUプロドラッグのゴロ)
・かっぺ:カペシタピン
・服:副作用軽減
・ドキ:ドキシフルリジン
・選:選択性向上
・手が震:テガフール
・続:持続性向上
・語感の良さ:2/5
・インパクトの強さ:4/5
・試験出題頻度:4/5
・トータル:10/15
田舎から上京してきた少年が、原宿にある憧れのファッションショップに入店…。
あまりの緊張でドキドキ…手が震え続けている…みたいなイメージのゴロです…😅
いずれも5-フルオロウラシルのプロドラッグですが、それぞれプロドラッグ化の目的が異なります。
カペシタピンは消化管障害(副作用)の軽減、ドキシフルリジンは腫瘍細胞への選択的移行性の増大、テガフールは持続化をそれぞれ目的としています。
テガフールのプロドラッグの目的を問う出題が第104回に出題されております。
今後は他の2種類についてもプロドラッグ化の目的を問われる可能性がありますので、覚えておいて損はないでしょう…。
第8位:「マルチは、そらバレバレっす」(マルチキナーゼ阻害剤のゴロ)
・マルチ:マルチキナーゼ阻害剤
・そら:ソラフェニブ
・バ:バンデタニブ
・レ:レゴラフェニブ
・バ:パゾパニブ
・レ:レンバチニブ
・す:スニチニブ
・語感の良さ:4/5
・インパクトの強さ:3/5
・試験出題頻度:4/5
・トータル:11/15
語感が良く個人的には気に入っているゴロです。
皆様もマルチ商法にお気を付け下さい…😅
マルチキナーゼ阻害剤とは血管新生因子受容体(VEGFR)や血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、幹細胞因子受容体(KIT)、線維芽細胞増殖因子(FDGFR)、Rafなどの複数のキナーゼを阻害して、腫瘍細胞の増殖抑制及び血管新生を阻害作用を示す薬剤です。
手足症候群や発疹などの皮膚症状、消化器症状、高血圧など注意が必要な副作用が多いことも押さえておきましょう。
これまでのところスニチニブとソラフェニブくらいしか出題されておりませんが、他のマルチキナーゼ阻害剤も出題される可能性はあります。
名前を見てマルチキナーゼ阻害剤と判断できるように覚えておくと良いでしょう。
マルチキナーゼ阻害剤など、分子標的治療薬は種類がかなり多く、覚えるのが大変だと思います。
ゴロを使えば暗記が大分楽になると思いますので、ぜひ活用してみて下さい👍
第7位:「オ〇ニー、しとこっか」(暑さ指数のゴロ)
・オ:0.7 ・し:湿球温度
・ナ:0.2 ・こっ:黒球温度
・ニー0.1 ・か:乾球温度
・語感の良さ:4/5
・インパクトの強さ:5/5
・試験出題頻度:2/5
・トータル:11/15
うえさか(@uesaka108)さん 作成のゴロです。
語感が良くインパクトもバッチリ、一発で覚えられます👍
ただし、内容がピンポイントなので使う機会は少なそうです。
暑さ指数(WBGT)は、人体と外気との熱収支に着目した指数で、熱中症の予防に役立てるために使用されます。
0.7×(湿球温度)+0.2×(黒球温度)+0.1×(乾球温度)…の式で求められます。
暑さ指数は第107回薬剤師国家試験に初出題されております。
模試には上記の計算式を問う出題もありました。
今後、再出題される可能性もありますので、知っておいて損はないでしょう…。
ちなみに、感覚温度という暑さ指数によく似た温度もあります。
感覚温度は、気温、湿度、気動の3要素を総合して、人体が実際に感じる温度感覚を表したものです。
感覚温度については過去に何度か出題があるので、併せて確認しておきましょう。
第6位:「アテの汗一番、めっちゃビューティーだべ」💦(β1選択的遮断薬のゴロ)
・アテの:アテノロール
・あ:アセブトロール
・せ:セリプロロール
・一番:β1選択的拮抗薬
・め:メトプロロール
・ビ:ビソプロロール
・べ:ベタキソロール
・語感の良さ:3/5
・インパクトの強さ:4/5
・試験出題頻度:4/5
・トータル:11/15
僕が学生の頃、大学に来て講義をしてくれた予備校の先生が教えてくれたゴロです。
どこの予備校だったかは覚えておりませんが、強く記憶に残っております。
ナルシストで訛りのキツい汗かきな田舎者のデブが、汗をかきながら「アテ(ワテの訛り?)はかく汗すらも美しい…」みたいなことを言いながら悦に入っている…そんなイメージのゴロだそうです…😅
β1選択的遮断薬か、非選択的遮断薬か、α・β遮断薬か区別させる問題が薬理ではよく出題されるため、区別して覚えておく必要があります。
第5位:「フル勃〇、2度目のセッ〇ス拒まない」(フルボキサミンとCYPの相互作用ゴロ)
・フル勃〇:フルボキサミン
・2度目のセッ〇ス:2D6
・拒まない→阻害しない
・語感の良さ:4/5
・インパクトの強さ:5/5
・試験出題頻度:3/5
・トータル:12/15
精神科医 ぷしこノート(松崎朝樹)(@Psycho_Note)さん 作成のゴロです。
語感が良くとてもインパクトのあるゴロです😅
フルボキサミンはCYP2D6以外のCYPを阻害します。
特に、CYP1A2の阻害作用のためチザニジンやラメルテオンなどと併用禁忌になっていることは、過去に出題されております。
また、パロキセチンがCYP2D6を阻害することも併せて覚えておくと良いでしょう。
オリジナルゴロ集に「フル〇ン、アニキフルボ〇キ」というゴロも載せておりますので、良かったらご参照ください。
・フル:CYP”2”D”6”阻害
・チン:パロキセ”チン”
・アニ:CYP1”A2”阻害
・フルボ〇キ:フルボキサミン
第4位:「ゲイに縁あった知人」(塩基性で吸収が低下する薬剤のゴロ)
・ゲ:ゲフィチニブ
・イ:イトラコナゾール
・に:ニロチニブ
・え:エルロチニブ
・縁:塩基性で吸収低下
・あった:アタザナビル
・知人:~チジンで吸収低下
・語感の良さ:4/5
・インパクトの強さ:4/5
・試験出題頻度:4/5
・トータル:12/15
e-RECの国家試験過去問解説の動画のどこかで紹介されていたゴロです(どこだったか見つけられませんでした)…。
塩基性で吸収が落ちる医薬品のうち、代表的なものは是非とも覚えておきましょう。
出題されやすい内容です。
問題文の中でPPIやH2ブロッカーの服用に関する記述があれば、この手の問題である可能性が高いです。
アタザナビルはそれほど取り扱う機会があるとは思えませんが、やたらと薬剤師国家試験には出題されます…。
他にもダサチニブやエルロチニブ、パゾパニブなども塩基性で吸収が低下します。
「ゲイに縁あったダサいパパ」と変形して覚えておくのもアリです。
・ゲ:ゲフィチニブ
・イ:イトラコナゾール
・に:ニロチニブ
・え:エルロチニブ
・あった:アタザナビル
・ダサ:ダサチニブ
・パ:パゾパニブ
第3位:「ぽっちゃり系じーさま恋に泣く」(2類感染症のゴロ)
・ぽ:ポリオ
・け:結核
・じ:ジフテリア
・さ:SARS(重症急性呼吸器症候群)
・ま:MERS(中東呼吸器症候群)
・こい:鳥インフルエンザH”5”N”1”
・に:2類感染症
・なく:鳥インフルエンザH”7”N”9”
・語感の良さ:4/5
・インパクトの強さ:5/5
・試験出題頻度:3/5
・トータル:12/15
2類感染症の覚え方のゴロですが、個人的には印象深いゴロです。
キャバ嬢に恋するメタボ体形のオジサン…。
毎日ラインでメッセージ(オジサン構文)を送るも塩対応…。
ただ店に来てお金を貢ぐことだけを求められる…。
そんなイメージのゴロです…😭😭😭
2類感染症に分類されているものはポリオ以外は呼吸器系の感染症です。
注意点は、インフルエンザの中でも鳥インフルエンザのH5N1とH7N9のものだけが2類感染症に分類されていることです(通常のインフルエンザは5類感染症の定点把握、新型インフルエンザは新型インフルエンザ等感染症に分類されております)。
また、百日咳は2類に分類されていないことにも注意です(呼吸器系の感染症なので2類と勘違いしやすい…。5類感染症の全数把握です)。
2類感染症以外のゴロも紹介しておきます。
1類感染症のゴロ「納豆枕へぺっ」
3類感染症のゴロ「パチンコ赤字で出血」
第2位:「ペ〇スの汁でパンツしっとり」(ペニシリウム属マイコトキシンのゴロ)
・ペ〇ス:ペニシリウム属
・し:シクロクロロチン
・る:ルテオスキリン
・パンツ:パツリン
・しっとり:シトリニン
・語感の良さ:5/5
・インパクトの強さ:5/5
・試験出題頻度:2/5
・トータル:12/15
インパクトの強さではこのゴロが個人的にはトップです👍
語感も良し👍
出題頻度がそれほど多くないことが唯一の欠点です…。
アスペルギルス属のマイコトキシンは「明日油を捨てておくれ」、フザリウム属のマイコトキシンは「ふざけるな ゼニガタのとっつぁんとフジ子」などのゴロがあります。
第1位:「脳死後、蜃気楼」🧠😇(アルテプラーゼ投与開始までの時間のゴロ)
・脳:脳血管障害
・死後:4.5時間以内
・蜃気:心筋梗塞
・楼:6時間以内
・語感の良さ:5/5
・インパクトの強さ:4/5
・試験出題頻度:5/5
・トータル:14/15
語感がとても良く、シンプルに覚えやすいゴロです。
組織プラスミノゲンアクチベーターであるアルテプラーゼは、「虚血性脳血管障害急性期に伴う機能障害の改善」に対しては発症後4.5時間以内、「急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解」には発症後6時間以内と、投与までの時間に制限があります。
投与開始までの時間に関して、過去に何度か出題があります。
是非、覚えておきましょう。
意外に思われるかもしれませんが、学生時代の僕は「ゴロを使って覚えるのは邪道…」という妙なこだわりを持っており、ゴロをあまり使っておりませんでした(使っていたのは元気な中坊~、アテの汗~くらいですね…)。
ところが、今になっては「ゴロを使った方が格段に覚えやすく、楽しく勉強ができて最高だ…👍」と考えが変わっております。
ゴロだろうが何だろうが、使えるものは使った方が得です…。
覚え方に邪道も何もありません。
覚えられればOKです🙆♂️
今回紹介したゴロ以外にもインパクトが強くて覚えやすいゴロはたくさんあります。
是非、うまく活用していきましょう。
オリジナルゴロ集も販売しておりますので、興味があれば是非ご購入をお願い致します🙇♂️
ここまでお読みいただきありがとうございました😀
以上