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Webマーケティング的余談

本当に余談。
noteって転職者の立場から転職活動の情報探しや気持ちの整理を探してる人も多いけど、同時に、転職者にアピールしようとしてる企業、人材エージェントもかなりいるような印象です。
デフォだと1投稿当たりの情報が少ないXや、個人情報とすぐ結びついちゃうFacebookとは違って情報の多さと匿名性のバランスがいいからかなと思いますが。

LHH転職エージェントも、エージェントのオウンドメディアとしてnoteを積極活用としている一社。

こんな感じでインターンの猪狩さんがコンテンツを展開してるんだけど、これを企画して発信してるLHHの中の人は、紙メディア出身ではなかろうか?

なぜなら「インターン猪狩は見た!LHH転職エージェントのコンサルタントの素顔〜」まで34文字が毎回の記事タイトル冒頭に置かれるとどうなるかというと

タイトルを切り取ってリストアップされたときに、最後の1文字以外は同じ文字列が並ぶことになっちゃう。

さらに、iPhoneで見てみるとこんな感じ。

31文字しか表示されないから、シリーズのタイトルが全く変化しない!

読者が新しい「川岸さん」の回の投稿に気付くのが大事なのに、これだと見過ごしちゃう。noteのテーマ別リスティングは投稿時系列順ではないからこそ、なおこの点は大事。

字数フローが不作為に動くWebメディアに投稿するときは、各デバイスで露出箇所ごとの見え方をチェックするのが鉄則。なのにLHHさんのこのシリーズはそれをやっていない。
Web用なら「川島さん」をタイトル冒頭に持ってくるか、せめて「インターン猪狩が見たLHH転職エージェント①コンサルタント川島の場合」みたいに、付番をタイトルの最初の方に持ってくるか(語順は検討の余地あり)。
何らかの対策を打たないとWebメディア前提の記事としては分が悪い。

では、これは普遍的・絶対的な悪手なのか?というと、そうでもない。

紙媒体の雑誌連載の場合なら、毎号のページをめくっていて同じ位置に定まったタイトルロゴが置かれることでシリーズ認識をしやすくなるし(このシリーズのサムネールのデザインも同じ発想)、書籍シリーズの場合は、店頭で棚に差された状態で本の背中上部に同じ文字列が並ぶとシリーズを認識しやすくなる(書名でなくとも、著者名や出版者名でもいい。書店で文庫棚を眺めてみれば実感できるだろう)。
むしろ、そういう展開をしないと書籍シリーズのフォーマットとしては使えない。

このような点から、LHHのこのシリーズタイトルの発想は紙メディアの人(でWebに弱い人)が考えて未チェックのままスタートした結果なのかと想像してしまうのは、自分が紙媒体出身だからだろうか。

「メディアの使い分け」の判断はこういうところでも試される。

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