Netflix「地面師たち」はなぜこんなに面白いのか。
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第44回は「Netflixの『地面師たち』について話そう」です。
それでは、本編の内容をお届けします。
地面師たち、何が面白かったのか
柳澤:今回のテーマは、「Netflixの『地面師たち』について話そう」です。
杉本:地面師たち、面白かったなぁ。
柳澤:いやー面白かったですね。僕らの周りでも話題になってたじゃないですか。
杉本:話題になってた。私が働いているGrowthXの人たちもほとんど見てる。
柳澤:全部見るとそれなりの時間がかかると思ったんで、どうしようかなと思ってたんですけど。あまりにも面白かったっていう人が多いので課金して見ました。
杉本:Netflixに課金してなかったんですね!私はもうずっとNetflix課金してるんで、いつ見ようかなと思ってたんです。最近忙しかったので見てなかったんですけど、あまりに話題に出るから私も見たくなったし、出てる人が見たい人が多くて。
柳澤:俳優が豪華ですよね。
杉本:山本耕史やピエール瀧、あとトヨエツとかね。トヨエツはキングダムの大将軍もやってるじゃないですか。で、その大将軍もめちゃめちゃ評判がいいじゃないですか。あれ見ました?
柳澤:キングダムは見てないです。
杉本:あれもとても評判いいから、まずはキングダムを見返してたんですよ。キングダムの実写版を見たことなかったんで、1,2,3って見たら、麃公将軍っていう本能型の将軍っていう役柄にトヨエツが出てて、「え?トヨエツが本能型?」みたいな感じで。
トヨエツが第1作か2作くらいの時にいたのを見て、そういえば地面師でもトヨエツ出てるし、それもあって見たんですよね。最近のトヨエツが見たくて。
柳澤:演技力すごかったですよ。
杉本:すごいね。でもこれ何が面白かったんだろう?いま言語化すると。
柳澤:僕らの日常に近いところもあるじゃないですか。ビジネス上における交渉とか。商談単価も高いし。
杉本:そういう見方ですね。
柳澤:あと本人確認を最後に厳密にやるんだなー、とか。
杉本:確かに。その本人確認をする時の最終局面でのピリつき具合と、そのバレそうなところをどうやって乗り越えていくかっていうのは、めちゃめちゃ面白いですよね。
柳澤:綾野剛のかわし方も上手いし、危なくなるとピエール瀧が上手く出てくるっていうね。
杉本:「もうええでしょ!」ですよね。大好きです。
柳澤:ドスが効いてますよね。
ピエール瀧と会ったときの思い出
杉本:ドスが効いてる。ちょっとしたエピソードがあって、私がLINEにいた時、チームで渋谷に焼肉を食いに行ったんですよ。上司の田端さんも来てくれて。
渋谷のラブホ街にある焼肉屋ですごくおいしいところがあって、名前忘れちゃったんですけど。そしたら店の奥の方にNHKの朝ドラに出ていたメンバーが居たんです。その中にピエール瀧も居て、ドーンとしてるから一目でわかるんですよ。更に田端さんがピエール瀧の大ファンなんです。
柳澤:電気グルーヴ好きですもんね。
杉本:そう。電気グルーヴ好きで。わーってなってるんだけど、田端さんは声かけられなくて。
柳澤:意外とかわいい(笑)
杉本:ピエール瀧が目の前にいると恥ずかしいみたいなこと言い始めてさ。やきもきしてるから、一緒にいた田端さんの部下が「じゃあ俺が声かけてきますよ」と言って、ばーって声にかけに行って。みんなが遠慮してる中で。
「すみません、一緒に写真撮ってください」って言ったっていう。結果的にその部下はピエール瀧と一緒に写真撮って。その後ろにくっついて田端さんも撮りに行ったんですけど。
その時にピエール瀧から「最初に声かけに来たヤツはいいけど、後からくっついてくるようなヤツはダメだ!」って田端さんが言われて、もうぐうの音も出ないくらいに凹んでるみたいな。
柳澤:なるほどね(笑)
杉本:結局、ピエール瀧は一緒に写真を撮ってくれるわけですよ。で、田端さんがピエール瀧に抱きついてる写真もあったりするんですけど。
私はそれまでピエール瀧のこと別に好きでも嫌いでもないって感じだったんだけど、実際に会ったら、いい感じのおじさんだなと思って興味持つようになって。
あと捕まったじゃないですか?捕まったけど、そこから復帰してきているピエール瀧も見たかった。
柳澤:あの時の卓球さんとのエピソードも良かったですよね。卓球さんがピエール瀧をかばって。友情っていうか、絆で繋がってるなって感じました。
杉本:だって60歳くらいのお歳だけれども、あの二人がずっと歳とっていっても繋がってるっていいですよね。
柳澤:地面師たちに出てる綾野剛も、一時ガーシーにいろいろやられてたじゃないですか。けどあの演技見たら、あれで消えなくて良かったなって思いました。
杉本:本当、そうですよね。そういう意味で言うと、ひと癖ありそうな人たちが集まってますね。
柳澤:実話をベースに多少脚色してるんでしょうけど、ああいうことが五反田で本当にあったなんてね。
杉本:五反田にあった旅館とかでしたっけ? で、積水ハウスでしょ。2016年頃に起こったやつですよね。
その舞台は実際どうだったんだろうね。面白いのは、それぞれの役者の演技もだけど、実話を元にしているっていうところがまたすごくいい。
山本耕史と、山本耕史のライバル部長みたいのいるじゃないですか。二人が出世争いをしてるわけですよ。
会長派と社長派が争っている光景とか、私はそういうのが好きなのかも。半沢直樹でもあるじゃないですか。あそこまでたぶん現実世界は露骨じゃないかもしれないけれども、いつもこの役員の飲み会に一緒に行く人、別の役員の飲み会に一緒に行く人とか何となく派閥っぽいものができていて。
柳澤:僕は積水ハウスみたいな大企業に勤めたことがないから、あそこまでの出世争いは経験したことないんですけど、あるんでしょうね。
杉本:脚色してるだろうけど、ああいうのは絶対あるんですよ。ある程度大企業に勤めたことがあるから、わかるんだけど。
何々派はあるよね。例えば技術畑と営業畑みたいなことだったりとか、あの後は、総務畑とかこういわゆる人事系の、誰がこう社長になるかみたいな順番みたいのがあって。
だんだんなくなってきてると思うけど、それを手を変え、品を変えというか、形を変えて残っている気はします、大企業は。
みんながNetflixにハマる理由
柳澤:山本耕史に手紙が送られてきたじゃないですか?地主から。あれって誰が送ったんでしょうね。
杉本:あの手紙はなんだっけな、誰が送ったんだっけ。
柳澤:要は「私は売りません」みたいな。だけどあのお坊さんが送ってるわけじゃないですもんね。
杉本:送ってない送ってない。
柳澤:あ、思い出した!情報屋が送ったんだ。
杉本:そうだそうだ。
柳澤:最後に、味方が裏切るっていうのもね。
杉本:ネタバレの話してるけど。まあわかったよね、あいつが裏切るのもね。
柳澤:僕、夏休み初日に見たんですよ。少しずつ見ていこうと思ったんですけど、初日に一気見しました。
杉本:俺は2日間で見たかな。予定はあるけれども空いてる時間帯を見計らって見た。
柳澤:すごく面白かったから妻にも勧めたんですよ、半ば無理やり。夕食の時に最初のところだけ見せて。「絶対面白い」からって。出てる俳優さんも妻が好きな人たちだから。そうしたら妻も夜の9時ぐらいから見て結局、夜中の3時までに一気見してました。
杉本:すごい、でもそれはわかる。一気見したくなっちゃう。
柳澤:僕、Netflixにそもそも課金してなかったって言ったじゃないですか。ついでに他のコンテンツも見たら面白いのが沢山あるから、他のも見ちゃいますね。
杉本:そう。Netflixは見たいやつが切れないですよ。全然知らないコンテンツもおすすめにぴょんと出てくるでしょ。で、タイトルだけでも、「あ、見とこうかな」って思ったりしちゃうから。
だから逆に、良くないと思ってるんですよ。あれ見てると、本当に時間なくなっちゃうから、何とか抑えようと思ってるけど、でも結局、抑えても途切れないぐらいはあるから。
僕は海外ドラマが好きなんで。Netflixの「グッド・ドクター」っていう前からやってるやつだけど、それ見てたりとか。それこそ昔は、「SUITS」とか見てたしね。
柳澤:僕は若者と会うと、必ず今どういうのが流行ってるの?とか、普段どういうアプリ使うことが多いの?って聞くんですよ。そうすると、10人いたら8人はNetflixを見てるって言うんですよね。特に20代が一番多いかな。
今回、その理由がわかりました。あ、これはハマるわって思いましたね。YouTubeで見れるようなコンテンツじゃないし、Netflixにしかないじゃないですか。
これがみんながハマってる理由かーっていうのが、地面師たちをきっかけにわかって、勉強になった。
小池栄子のポジショニングがすごい
杉本:地面師たちでもう一人見たかった人がいて、それは小池栄子。小池栄子っていまや、大河ドラマに出てくる役者っていう感じになってません?
柳澤:昔はグラドルだったもんね。
杉本:私はグラドルの小池栄子が大好きだったんですよ。それがいつの間にか役者になってて、大河ドラマの時にすごく良い演技をしたっていう。それを僕、見てなかったんですよ。
そういう評判だけ聞いてて、そもそもあんまりテレビ見ないっていうか、ドラマとか見ないから、そういうの知らなかったんだけど。小池栄子、そういえば、演技もすごく良いって聞くから、じゃあ見ようかって思ったけど。
何が良いのかわからないですけど、すごく引きつけられる。すごいなと思ってて。ああいうグラドルだった人たちが、グッて変貌遂げる人も中にはいる気がするんですけど、小池栄子ってめちゃめちゃ成功パターンじゃないですか?バラエティーにもしっかり出るし。
柳澤:カンブリア宮殿も出てたしね。
杉本:いま30代半ばぐらいですかね。お綺麗な感じもあるし、若干セクシー路線も残りつつ、役者で、かつバラエティーにも出るって。冷静に見るとキャリアのポジショニングみたいなのが凄いできてるなみたいな。すげえなって、どこでも出れるじゃんっていう感じ。
柳澤:頭がいいんでしょうね。
杉本:NHKにも出てるからたぶんどの属性にも強いし。ああいう際どい人たちとも一緒にやれるし、もう仕事に困らないんだな、小池栄子はって思っちゃった。
柳澤:前にお笑い芸人のMCが、小池栄子がいると回しやすいって言ってましたよ。機転が利くっていうか、ビートたけしのあの方と一緒ですよね。
杉本:あーはいはい、高田文夫。合いの手を入れつつ回していくみたいな。
柳澤:そうそう!そうやってうまくアシストするんで、話が弾む。
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