![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90893338/rectangle_large_type_2_be3cb1a01898d535104df26d168d1f84.jpg?width=1200)
憧れの山葡萄バッグを自分で作った
山葡萄バッグをご存知でしょうか。
山奥に自生する樹齢何十年も経った山葡萄の木の皮を職人が編んで作ったカゴバッグのことで、使い込むほどに味わいを増していき耐用年数はなんと100〜200年という。今の時代にぴったりのサステナブルな逸品です。
カゴバッグのお値段としてはかなり高いのですが、子供や孫まで受け継いでいけるなら充分にその価値はありそうです。
職人とか使い込むほど味わいとかそういうキーワード大好きな私も、いつか欲しいな〜と憧れてました。
しかし、昔買ったカゴバッグもギリ現役だし、そもそも私バッグばかり買いすぎじゃない?という気もするので、まだ手に入れるのは先だな〜40代後半くらい?なんて考えてました。
それと山葡萄バッグは、ブランド物ではないので、価値の判断が難しいんです。
何せ巷で売っている山葡萄バッグは値段がまちまちで、なぜだろうと調べてみると、どうやら物の良し悪しが値段に反映されてるらしい。
100〜200年持つような山葡萄バッグはきちんと適切に選び抜かれ加工された山葡萄を使ったものらしく、国産だから良いとかそういうわけでもないらしいのです。
そして当然ですが言い値なので、高いから良い!というわけでもないんですよね。
やっぱり有名な職人さん・工房が作ったバッグはかなりお高いけど、一方でminneとかでも作家さんがかなりお手頃な価格で山葡萄バッグを出してたりするんです。
こうなってくると、作ってる人の顔を見て買ったら良いのではないか、体験付きの消費行動をしようじゃないか、という心境になってきます。
なんと、山葡萄の自生地に行けば職人さんとお話しできたり自分でカゴ編み体験ができたりする工房がちょこちょこあるらしい。
じゃあ子供達の手がちょっと離れた頃に、産地に出向いて実際に物を見たり職人さんと交流する旅をしよう!
なーんて思ってたら、近くに職人さんのご指導のもと山葡萄バッグ作りの体験が出来ることが発覚。
自分で作ったものなら粗があっても愛せそう!
これは機会を逃すわけにはいかない、というわけで早速行ってみました。
山葡萄バッグを作った感想
前置き長かったですね。
さあいざ体験、私は一番ベーシックだという網代編みという編み方で作る事にしました。こちらで所要時間は2日はかかりました。
まず編んでみてびっくり、木の皮(ヒゴというらしい)がめっちゃくちゃ硬い。
濡らすと少しヒゴが柔らかくなるので、材料を水につけて、かわいてきたら霧吹きで濡らしながら作業していきます。
それでも硬いです。硬すぎて手は萎えるし、タコはできるし、腕は筋肉痛だし、目は霞む。
なるほど、硬いから頑丈で100年持つバッグってことなのね。
こんなしんどいのなら、巷で売ってる山葡萄バッグってむしろ安いのでは?という気すらしてきました。
ちなみに教えてくれた職人さんたちは、めっちゃ編むの早くて編み目きれいでした。
自分がやってみると、その凄さがよくわかりますね!サヴォアフェールですね。ますます価値を感じるし、フェアトレードみたいな気持ちを意識してしまう。
材料費と講習費を払って、大体5万円くらいでカゴバッグが完成しました。
私は体験ということで、わりと肝心な部分は職人さんの手によって作ってもらえました。あれ、ラッキー!
山葡萄バッグの使い方
さて、出来上がった山葡萄バッグがこちらです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90903663/picture_pc_7c8c144eaa1bf6f3a46b94e44b44e228.jpg?width=1200)
なんか横長が可愛くて荷物取り出しやすいんじゃないかって考えて、一般的なサイズより横長にしました。そんなカスタマイズも手作りの醍醐味ですね。
作ったばっかりのバッグはケバがすごいので、傷みにくい洋服と合わせた方が良さそうです。
ニットやシルクに合わせることは自傷行為です。
しかしこれが使ってるうちにケバがなくなって、だんだんツヤが出てアメ色になってくるらしいです。
大事にしまい込まずにたくさん使ってねと教えてもらいました。
そういうことなら、とりあえず普段の買い物バッグと公園バッグとしてガンガン使っていこうと思い、玄関に置いとくことにしました。
奇しくもカフェラテとペットボトルが心地よく入るマチのサイズ感。。
カフェラテの運搬のために5万円かけたことにならないように、早く育ててオシャレ着や着物に合わせたり、チャームとかつけて楽しみたいです。