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27. Age of Aquarius


年が明けて3週間が過ぎた。

あの元旦の日に思い浮かんだ人たちを守りたい、今以上に大切にしたいと思った。

ほどけた距離を手繰り寄せて、会いたい衝動で強く引いて、生きている限り、いつか訪れる最期まで、大切な人に触れていたい。

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昨年は、願わくば永遠に眠りたい冬だった。

鬱陶しい春の陽気に胸焼けする日々だった。

寄せては返す波のような夏は、全てを変える秋への予兆だったのかもしれない。

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ある占いによると、わたしは昨年までの3年間の"地獄の停滞期"を抜け、2023年の後半から少しずつ、自分らしさを取り戻しているらしい。

「占いは信じるのではなく、使うもの」だと、有名占い師は口を揃えて言う。

ひとつの指標として、この先の未来と仲良くしていきたい。

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連日の報道に心を抉られていたら、連絡が来た。

無気力にゴロゴロしていたわたしを「外に連れ出そうか?」と誘ってくれる有難い関係を、今年も続けてくれることに心から感謝した。

いくら昨年末まで良好な関係であっても、年を跨ぐと全てがリセットされるような感覚になり、もう連絡が来ることは無いだろうと考えてしまう自分を、少しだけ励ました。

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どうしてなのか未だに分からないが、子どもを産むことを否定し、誰かと共に生活することをあれだけ拒んでいたのに、ここ数日で、肯定の意を口にすることが出来た自分に驚いている。

友人の出産記録を読んだからなのか、"自分らしさ"を取り戻してきたからなのか、そもそもDNAが欲しているのか。

何れにせよ、あれだけ否定していたことを受け入れられるようになり、何処かで「そう思えるようになって良かった」と感じている。

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この数年で、意識していた性が変わり、服装や髪型が変わり、自ずと、生活や交友関係が変わった。

この先の未来、楽しみしかないじゃん。

今年もよろしくお願いいたします。


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