スーサイド・ブルー
死にたくなることばかりだ
って顔してきょうも呟いている
不幸自慢のSNS
生まれて欲しくない言葉たち
裏切りに嫉妬 反抗期
思春期のあの娘を苦しめてる
どんな言葉でも癒せない
それでも明日は来るから残酷だ
苦悩を重ねたって
堕ちていくばかりだろ
あなたがそれでいいなら
それでもいいけど
死にたがりのあの娘が読んでいた本を
真似して読んでみた
あなたはこの世界にどんな色を
着けていたのだろう
自殺を志願したくなる
そんなメンタル引き摺り彷徨うな
生きることができる時間を
死にたい気持ちに譲らないでくれ
全てが嫌になると
君は突き放すけど
さようならは言わないで
寂しくなるからね
死にたがりのあの娘は嘆いてる
自分は生きる価値がないと
このまま死んだら楽になれるかななんて
そんなこと知るかよ
「30歳になって、お互いひとりだったら
結婚しよう」
淡い恋の約束の行方は
息が詰まりそうなこの世界も
美しいことを知って欲しい
あんなに死にたがってたあの娘の隣は
わたしじゃない
どんなに生き辛さを抱えたって
守るべきものができただろう
生きてみろって もっと胸張って
未来に期待してみろよ
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「あしたのために、僕らは一緒に病んだ」
特別なあなたとの、特別な詞。
「30歳過ぎてもひとりだったら、それまでに同性婚が認められたら、妻になって欲しい」
あれから7年。徐々に"同性婚"への意識が高まり、パートナーシップ制度が広まりつつある中、ひとりだったのは、わたしだけだった。
結婚、出産。守るべき存在ができた彼女の人生を祝福した。彼女の隣はわたしでは無いだろうと、何となく心のどこかで思っていた。それでも、この言葉は御守りのように29歳最後の日まで抱き続けていた。30歳を過ぎた今、簡単に思い出になってしまった。
素敵なプロポーズを有難う。
彼女はきっとそんな話、忘れているかもしれない。
そんなこと覚えているのは、私だけでいいと思うよ。