音戯噺 - otogibanashi - / ヨル
東京発、メランコリックロックバンド『ヨル』
9月にリリースされる
ミニアルバム「音戯噺 - otogibanashi - 」の
アートワークとタイトルデザインを担当しました。
________
最初にお話を頂いたのは4月中旬。
全く繋がりのない状態で、突然東京の方からお仕事を頂き驚きました。
今回のお仕事は以下の2点
・アルバムのアートワーク
・それを元にしたダウンロードカードの作成
ダウンロードカードの存在、初めて知りました。
コンビニで見る、ギフトカードのような形で
今はCDを聴けない(機械が無い)方も多いとのことで、このカードをスマホで読み込み、聴いてもらうという。
DMにて、今回のアルバムのデモ音源や、バンドのコンセプトなどを頂きました。
ここからは、ひたすら吸収、落とし込みの作業。
以下、ご本人にお送りしたラフと、わたしの思い。
◆ ◆ ◆
曲を聴いて、
居心地の悪さから逃げ出し、藻掻いて、呆然と立ち尽くす。そんな流れを感じました。
現状から離れたく、外の世界、新たな世界を求めて踏み出し、その中で藻掻き苦しみ、葛藤を繰り返し、ふと見上げると、世界は変わらずに息をしているし、結局今も尚、ひとつの枠の中=噺の中に居る。そんなイメージを抱きました。
★中央の螺旋状の四角
・今、生きているこの世の中と自分の心の距離、世の中とのズレ
・ランダムに配置することで"遊び心"や"藻掻き"=「戯」の意も。
・音を□(四角)で表し、リズム=「音」のある遊び心=「戯」をイメージ。
★周囲にあしらった花
花の名前は「スターチス」
花言葉は"変わらない" "永久不変"
◆ 変わらない
・良いこととも悪いこととも受け取れる。内と外、光と影。
・バンドコンセプトから感じた「ネガティブな言葉」を伝えたい、わかって欲しい、という、内と外、光と影。
◆ 永久不変
変われない絶望だけではなく
あなたの変わりは居ない、変わらなくても良い、そんなニュアンスの意味も込めてます
◆ ◆ ◆
スターチスは実際に生花を買い、
ベストな角度を探しながらスケッチしています。
ここから、タイトルを入れたり、整えたり
完成に向かって更に詰めていきます
文字位置や質感などを話し合い、
最終形態がこちら
有難いことに、最初のラフから気に入って頂き
そのままの気持ちで進めることができました。
新型コロナウイルスの影響で、非対面が日常になり、直接会うこと無く仕事が出来る。便利な世の中になったと思います。
ですがその分、画面に映る無機質なものから、相手の思いや温度をどれだけ受け止めることが出来るか。
自分の中に落とし込み、咀嚼してはその奥深くに住む味を見つけることができるか。
感覚で意志の疎通を図っていた頃とはまた別のコミュニケーション能力を求められる時代だなと感じます。
感情の言語化能力が問われますね。
語彙力を磨きたい日々。
完成したダウンロードカードと一緒に、グッズも頂きました。これらを身に付けて、ライブに参戦できる日を楽しみにしています。
数多のアーティストの中から、今回わたしを選んでくださった灰二さん、本当にありがとうございました!
ヨル
音と映像で紡ぐ、“感情の共有と共鳴”
メランコリックロックバンド『ヨル』
東京で結成された4人組ロックバンド。
物悲しくもどこか懐かしいメロディと抒情詩を思わせる歌詞がメランコリックな世界観を作り上げる。
ライブではプロジェクターを使ったVJ映像とバンドの生演奏を融合した演出を行う。
(サイトより引用) ▶website
2023.09.15 Release
音戯噺 - otogibanashi -
===================
繊さな翳りに、哀を唄う
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
収録曲
01.Flora
02.Datura
03.イム
04.hikari
05.Snowing
06.音戯噺