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宇宙ネコのゲロがリアル『キャプテン・マーベル』
『アントマン&ワスプ』から引き続き、『エンドゲーム』への期待が高まっているタイミングでやることなのか?という気はしてしまいましたが、それを除いてもかなり王道で面白い作品でした。
王道のヒーロー物語
主人公のヴァースは記憶喪失。任務で異星人を追いかけながら自分の記憶を取り戻すための自分探しをする物語。記憶や精神性がトリガーになって潜在能力を引き出せるようになるのはまさに王道ヒーロー。
ヴァースは記憶喪失でいながら「女性だから無理だ」と言われる記憶がトラウマとしてありました。宇宙人に拾われてからも、自分の能力を使わないと上官に組み手で勝てません。しかし自分探しを通して居場所や存在理由を見出し、ヒーローとして覚醒するところにカタルシスがありました。覚醒したときのBGMのNo Doubtの『Just A Girl』も相まってすごくいいシーンでした。(過程がどうでもよくなるくらい急に暴れていて驚きましたが…)
マーベル作品初の女性監督
監督はアンナ・ボーデン&ライアン・フレック。女性が担当するのは初となります。さらにMCUで女性ヒーローが単独で映画化されるのも初です。
同じ女性監督が担当した女性ヒーロー作品と言えば『ワンダーウーマン』があります。ワンダーウーマンは最初から強くたくましく、男たちのなかで紅一点で戦う女性、という描かれ方をしていました。対してキャプテン・マーベルは記憶喪失ということもあり、男性に言われるまま行動していましたが自分探しをして最終的に真の強さに目覚めるという描かれ方。どちらもかっこいい女性ですが違いが面白い。
キャプテン・マーベルも最初からそれなりに強いですが、エレガントな強さではないのが印象的。戦い方がクライマックスまではどちらかというと泥臭いのもワンダーウーマンとの違いを感じました。
お茶目なサミュエルが最高
現代のニック・フューリーはお堅い長官のイメージでしたが、昔はかなりお茶目で冗談を言うようなキャラクターなのが意外で可愛らしかったです。歌いだしたり、猫にメロメロなサミュエルも良かった。
まとめ
90年代の雰囲気や軽快に進むストーリー、宇宙人が出てくるところも含めて「メン・イン・ブラック」のような雰囲気を感じました。
よく見るとクリー人の中には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に出てきた兵士がいたり、かなり細かい伏線がありました。「早くエンドゲームが見たい」という気持ちに負けない面白い作品でした。宇宙ネコも可愛かったので高評価せざるを得ません。
90年代を意識しまくっていてクオリティが高いのか低いのかわからない公式サイトも面白い。