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vol.29 ねれない

台風による喘息で心身ともにやられてます。
HEXです。こんなときでも執筆やめません。

不眠とネグレクト

体調悪い時は早めに寝たほうがいいのに不眠になる私です。
そういうときは映画をみてだらっとするのがルーティン。
今回は前から気になっていた「子宮に沈める」という映画をみてみました。

あらすじ
2人の子を抱えたまま離婚した女性。経済的苦難から生活は次第に荒れていき、彼女は家に帰らなくなる。温かかった家庭、幸福だった人生。急転直下の末に深い孤独と不安に追い詰められた彼女は、現実から目を背け、凄惨な悲劇を子供たちに強いてしまう。

ネグレクトがテーマのこの映画。
グロい!かわいそう!などのレビューが目立ってましたが、スプラッターのような表現ではなく生々しいネグレクトの表現が実に秀逸な素晴らしい作品でした。

10年以上前の作品だそうですが、あれから社会はどれだけ変わったのだろう。

とくに最後の窓から空を見上げるシーン。社会的に孤立した親子は、なくならない。きっと同じ景色を見てるのかもしれない。そう思わせるような最後でした。

この映画を見終わった後に感じたものは、ネグレクトの行為自体の問題というよりは、そうなってしまった環境や過程が結果に大きく起因していること。それが現代社会で事件として実際にあった出来事であること。

母親へは怒りより悲しみの感情が大きかったです。
寄りかかれる友人や家族がいなかったのだろうか。相談できる行政や社会的なシステムはなかったのだろうか。一つでもなにかあれば、結末が変わったんじゃないか、と。

今は共働きの時代。この映画は母親だけど、父親の場合もあるのかもしれない。

こういう悲しい事件を題材としたテーマは、もっと世の中に増えるべきだと私は思う。今は、事件で目にする機会はニュースのほかないが、映画は追体験することができる。思考することができる。

考えを止めてはいけないな。

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HELIX_
ありがとうございます