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「最初のラバーは何貼るか問題」を考える
こんにちは、山本です。
卓球ショップや卓球スクール、また卓球部などでも一度はこの問題に直面したことがある方は多いのではないでしょうか。
卓球未経験者がラケットを買うとき、最初のラバーは何を貼るか?
です。
一般的によく言われているのは
①弾まない高弾性ラバーから始めて
②上手くなったら性能のいいラバーに張り替えていく
ですね。
ただこのときに気になってしまうのは、高弾性→スピン系テンションに移行するときの打法の違いです。
垂直方向への弾みが強い高弾性ラバーから、水平方向の弾みが強いスピン系テンションに変更すると、今まで覚えたスイングを一度解体して、再構築する期間が余計にかかってしまうのではないか?という話ですね。
当てるスイングのフォア打ちなどはどのラバーでもさほど問題ないように思いますが、ドライブ、下回転サーブなど回転を自ら加える打法を覚えるレベル突入している方は、スピン系テンションのほうがいいのではないかと思っています。
its三鷹でコーチを務めている織部さんの
このツイート
がすごくわかりやすいなと思います。
ラバーの高性能化が進む昨今、安いスピン系テンションラバーでも相当引っかかりのあるラバーも増えてきています。
個人的にはヤサカさんのライガンスピン(実売価格3000〜4000円程度)にかなり驚きました。ブラインド試打でもしたら「定価6000円くらいのラバーかな?」と言ってしまう自信があります。
上手くなったら大半の人は最終的にスピン系テンションに行きつきます。ということは最初からスピン系テンションで卓球を始めたほうが、一貫した打法で練習できるので上達が早く見込めるのではないか?という思想の投稿でした。
「弾みすぎるからダメだ」
「回転を喰らいすぎるからダメだ」
という意見も実際にあると思いますし、なんなら僕自信もともとそちらの考えでした。
ただ冷静に考えてみれば弾まない&回転のかからない順としては
アンチラバー・粒高ラバー
ラバー貼りラケット
表ソフトラバー
裏ソフトラバー(高弾性)
裏ソフトラバー(テンション)
となるわけで、この中で
1〜3は「弾みが弱すぎたり回転を覚えられない(≒回転がかからない)から初心者にはダメ」
5は「飛びすぎるし回転の影響が強すぎるから初心者にはダメ」
という論理は何かおかしいのではないか、という考えに至りました。
100%スピン系テンションにしろという話ではありません。
ただ、実体験としても上達が早い方は初めからテンションラバーのことが多いです。
2〜3ヶ月でラバーを貼り替える方は最初の1枚として安価な高弾性はありでしょう。ただ週1練習のウィークエンドプレイヤーが頻繁にラバーを変えることはないと思いますし、それであればなおさら、はじめの1枚からスピン系テンションをおすすめしたいなという気持ちです。
最後までご覧いただきありがとうございました。