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不安や迷いを解消!期待値を整理して進める目標設定ワークショップ実践方法!

みなさんこんにちは。
マネーフォワードで経理財務領域のデザインを担当している三浦です。
突然ですが、皆さんは目標設定をどのように進めていますか?
個人的な所感ではありますが目標の設定を決めたり、進めたりすることは正解もなく難しいですよね。。
今回は自分がデザインチームのリーダーとしてメンバーの目標設定をする際にワークショップを実施して、それぞれの目標設定の骨組みを作った話をしたいと思います。

目標設定の進め方や整理の方法で悩んでいる方のお役に立てればうれしいです。

実際に実施したワークショップのイメージ

🤔実施した背景

マネーフォワードでは半期に一度、個人の目標設定を決めるタイミングがあります。
その際にリーダーとして、メンバーの目標設定をするときに以下のような課題感がありました。

メンバーは、
・新卒だけでなく中途入社のデザイナーも含め目標設定の決め方に悩む。(目標の粒度や書き方の細かいお作法など)
・リーダーや他のメンバーからの期待値が明確ではなく、目標設定に対する不安がある。
・目標設定についての具体的な手順が不明瞭で、どこから何を書いていけばいいかわからない。
・そもそも目標設定って1人でやると進めづらい。

リーダーは、
・チームメンバーが多くなると個別に目標設定の進行をサポートしたり、進行状況を把握することが難しくなってくる。
・メンバー同士で近しい目標があった場合、協力し合いながら目標達成に向かっていってほしい。

上記の悩みを解消すべく試験的に目標設定のワークショップを実施しました。
その時に実施した内容を具体的に説明していきます。

🏋️‍♀️実施した内容

ワークショップの大きな流れ(ステップ)は、以下になります。

  1. 付箋に書かれた問いに回答していく

  2. チームメンバー同して期待値を書き合う

  3. プロダクトメンバーからの期待値を書いてもらう

  4. 1〜3で出た付箋をマトリックス図でマッピング

  5. 目標設定の骨組みを作る

実施したワークショップ時間の目安
【1回目】ステップ1〜2を60分、
【2回目】ステップ4〜5を60分の計120分で実施しました。
ステップ3は2回目の実施前にプロダクトメンバーから事前記入してもらいました。
他には事前準備として「ボードの作成」「問いのお題を考える」などがあります。

ステップ1.付箋に書かれた問いに回答していく

ステップ1では付箋に書かれた各問に答えていきます。メンバーの試行錯誤をスムーズに引き出す為にさまざまな角度からの質問を用意しました。
問いは10項目以上あると良いと思います。(12問程度用意しました。)

ワークショップの全体ルールとして問いへの回答は答えやすい問いからどんどん書いてもらい、答えづらい問いに関しては無理に埋めることはしませんでした。

問いの一例
・今期トライしたい思うこと(will)
・自分が今プロダクト内でできそうだと思うこと(can)
・今期中にやるべきこと(must)
・自分が今プロダクト内で必要だと思うこと
・1、2年度後プロダクトで問題になりそうなことは?

ステップ2.チームメンバー同して期待値を書き合う

ステップ2はデザインチームのメンバー同士で期待値を書き合います。一緒に進めたいことやメンバーがメンバーに期待していることを書いていきます。

問いの一例
・〇〇さんとがこんなことやってくれると嬉しい(期待)
・〇〇さんとこんなこと一緒にやっていきたい(協力)
・〇〇さんはこんなことできそう(提案)

ステップ3.プロダクトメンバーからの期待値を書いてもらう

ステップ3では開発のメンバーに期待していることを書いてもらいます。
期待値を書いてもらう人を決めて、その人がワークショップ以外の時間で記入するよう依頼します。
例えば、プロダクトマネージャーやプロダクトオーナー、開発リーダーなどが該当します。
開発メンバーに直接ワークショップに参加してもらうと人数が増えて、スケジュール調整が難しくなってしまうため、このような方法を取ります。

このステップでもプロダクトからの期待値を集める為の問いを考えます。

問いの一例
・期待していることお願いしたいこと
・チャレンジして欲しいと思っていること
・いま、プロダクトで問題になっていることは何ですか?
・(プロダクトが)半年後こういう状態にはなっていたくはないなどあれば書いてください
・デザイナーのリソースが無限にあった場合何をお願いしたいですか?

ステップ4.マトリックス図にマッピングしていく

ステップ1〜3で洗い出した付箋を元に「重要度」「緊急度」の軸で作ったマトリクス図にマッピングしていきます。

ステップ1〜3で洗い出した付箋は以下です。
ステップ1→「自分で書いた付箋」
ステップ2→「チームメンバーに書いてもらった付箋」
ステップ3→「開発メンバーに書いてもらった付箋」

上記で洗い出した付箋をマトリックス内で整理していくと自ずと緊急度や重要度が高いものが目標設定として大事な部分になってくることがわかると思います。

ステップ5.目標設定の骨組みを作る

ステップ4で整理したマトリックス図を元に目標設定の骨組み表を埋めていきます。
表の項目は「リソース配分、なぜやるのか?(why)、目指す状態/達成された場合の世界はどうなっている?、must、more、action plan」などです。
※項目ごとの説明は割愛させて頂きます。

マトリックスから目標設定の枠組みに落としていく明確なルールはないので難しいですが、マトリックスをもとに目指していく方向性などは整理できている為、0(ゼロ)から目標設定を作っていくよりは遥かに進めやすいかと思います。
最終的にはリーダーである自分とメンバーで目標設定の調整・すり合わせをしていきます。


以上のようなステップで目標設定の骨組みをチームでワークしながら作っていきました。
miroの共有ボードで進めていった為、他メンバーの目標や進め方なども参考にしながら進めることができました!

🧐結果どうだったか

メンバーにアンケートを実施し、結果から以下のようなコメントを貰いました。

アンケート回答抜粋

  • デザインチーム以外からの期待値を把握する機会が作れた。
    チームメンバーから期待されることも把握できた。

  • 自分ひとりで課題を出すのではなく、周りからの期待値をもらえたのが良かったです。それを最終的に自分でマトリクスにマッピングをしたので納得感がありました。最後の目標に繋げるところが難しかった。

  • 目標設定は自分一人だと悩んでしまったりするので、決められた時間で皆でひとまず書いてみる、という作業ができてよかったです。

  • チームメンバーからの期待値を知ることができて、やる気がでた。

  • 周囲から期待値と自分の望むやるべきことを掛け合わせて割とすんなり骨組みは出来上がったと思います。

参加したメンバーの満足度も概ね高かった。

ワークショップで目標設定を決め切るところまでいくのは難しいですが、
目標設定の骨組みを考えるところまではしっかり進めることができたのではないかと思います。

🙌まとめ

今回はメンバーの目標設定を支援するために実施したワークショップについて紹介しました。
具体的には、問いに回答し、期待値を書き合い、マトリックス内で整理して目標設定の骨組みを作る方法を紹介しました。
重要だけど考えこんでしまうとなかなか前に進まないですよね。。

このワークショップによって、緊急度や重要度が高い目標設定を洗い出すことができ、メンバーの目標設定の方向性を整理することができたと思います。


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最後まで読んで頂きありがとうございました🙆‍♂️

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