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ラストコンボイと走る
パンフレットにある、ねずみさんの書いた「徒然なるままご挨拶」が素晴らしく楽しくて、なんとなく私のコンボイ公演期間中の日々を書き連ねることにした。とはいえ、ねずみさんの書くものにあやかってというのには畏れ多い。
7月27日
ラストコンボイ、私の初日。全て受け止めた。フラットの席で、タップの足元が見られなかったのが少し悔やまれる。全員の芝居が、ダンスが、歌が、大切で楽しくてかっよこくて、どんなに明るくてノリノリの曲でも涙が出る。これからもあり続けるような力強いパワーを放ちながら、そこを去って行く人の気配を感じる。感情が溢れて、帰りの電車で感じたことを書き殴り、1年中コンボイのことを考えている、将来有望な双子に送る。電車の中で乗っている人に表紙を見せびらかしながらコンボイのパンフレットを読んだ。個人ページを読んだだけで心が熱くなった。「すごいねずみさん」が集めた、「すごい人たち」だ。涙が出そうで危なかった。慌てて帰って見た地元の花火も目に沁みた。私の人生はここにある。コンボイが私の人生にあって、生きる喜びになる。
7月28日
ラストコンボイの余韻冷めやらず、でも地元の祭り二日目を楽しむ。時々今日も見に行っている友人の感想や写真を目にしては、自分の記憶を辿る。コンボイショウが走り出すと、私の頭の中もコンボイになる。また会いに行く日まで頑張れる。来週のチケットを譲ってもらうためXをサーフィンした。迅速に対応していただき感謝。
7月29日
来週のチケットのための送金を終える。隙間時間にじっくり噛み締めゆっくり読んでいたパンフレットを読み終えた。ねずみさんの書くことが凄すぎて、この人とは生き方が違うことをまざまざと突きつけられる。ONEを見た時もそうだった、自分が逃げてばかりの人生を歩んでいるのが恥ずかしくなる。こんなに一生懸命にやって来た人たちの、この世の全てを人生にしてきた人たちの物語を受け取っているのに、私は何をしているのか。悔しくなるばかり。遅くはない、なんでもいい、何かやらなくちゃと思わされる。
8月1日
もどかしい日々が続く。日常にやることは山積みだが、コンボイは次回公演まで更新されない。物足りないのではなく、公演中に瞬間的に感じたものが中心となる私の考え事は、次の公演を得るまで少し休憩となる。とはいえ、何か曲を聞こうとしても、映像を見ようとしても、コンボイが頭にあるので、別のものを入れる気にならない。パンフレットの内容を思い出しては考え事をしたり、過去のゲネプロ映像を漁る日々である。ふと、コンボイランドの魅力を再発見した。どうしてこんなにも考え事が溢れて止まらないのかと思っていたが、今までのコンボイの公演から、選りすぐりの言葉たちを集めて作られたからだ。3時間弱かけて辿り着く答えをギュッとまとめてもらっているからなのだ。今、新たな物語を受け取れていることを幸せに思う。一回目のONE DAYより、次回はもっと、作品が紡ぐメッセージを、一瞬一瞬を重ねて、大切に受け取りに行こう。
続く!