街頭インタビューのYoutubeを始めてみて
僕は今年の3月8日から街頭インタビューをするYoutubeを始めました。きっかけは、僕が街頭インタビューをしまくるVTRを作っていた番組が終わってしまったことがきっかけです。
はじめてから毎日動画を作って投稿し、気がつけば20日が経ちました。テレビの仕事と並行しながら毎日Youtubeの動画を投稿するのは、とても大変ですが、めちゃくちゃ楽しいです。
ここで、まだ20日しか立っていないのですが、Youtubeとテレビで作り手としてどのような違いを感じたかを書きたいと思います。
テレビ番組で僕がやっていた街頭インタビューのコーナーは地方の人気観光地に出向きひたすら街頭インタビューをし、観光以外の目的でその人気観光地にいる人を取材するというものです。
(2020年3/31までみれます→https://tver.jp/corner/f0048876)
Youtubeでは、新宿で今、新宿に何しにきたのか?ということを質問し、その人がどんな人なのかを根掘り葉掘り聞くという内容です。
(僕のYoutube動画→https://youtu.be/1OMxY0n0Log)
どちらも登場するのは一般人の人。この二つ作っていてどう違うのか?
①尺
・テレビ番組の場合は放送の尺が決められています。なのでいくら面白い人と出会っても、20分のVTRをその人 一人で作ることはできません。仮に20分作った場合でも、素人の街頭インタビューでは視聴率では惨敗するでしょうし、スタジオにいるタレントさんたちのリアクションも右肩下がりになって行きます。そういったことからテレビでは尺とスタジオのリアクションを意識した編集となり、必然的に、絵的に派手なものか、インパクトのあるエピソードなどを持った人を採用しやすく、逆にその気持ちわかるなーという身近な物は採用されたとしても限りなく短い尺じぶで編集されてしまうでしょう。
作り手の気持ちとしては取材させて頂いた方にあんな長く話を聞いたのに、申し訳ないなという後ろめたさが残ります。
一方Youtubeの場合は、僕が面白いと思えばそれでいいので、カットする必要もなく、尺を気にせず作ることができますし、取材対象者に対する申し訳ない、後ろめたい気持ちなどは一切ないので、その点はYoutubeの方が楽しく作れる要員の一つかなと思いました。
②スタジオリアクションの有無
・テレビの場合はタレントさんがおり、その方々がリアクションをとります。そこで地方の人々に街頭インタビューした姿をタレントさんが笑ったり、突っ込んだり。
・で、このワイプのリアクションが取材対象者さんは嬉しいようで、あの@@さんが自分の発言に突っ込んでくれた、笑ってくれた、褒めてくれた!ということに感動するらしく、多少の失礼なNAや編集をしてても、そこまで恨まれることはなく、むしろ感謝のLINEが放送後来たりしました。
・今の僕のYoutubeの場合は、VTRをみてリアクションがないため、そもそも笑いを取りに行くようなボケのテロップやツッコミテロップは入れていません。そんなことをしたら、取材を受けた人から、クレームがくるのではないか?という気持ちもありまだその勇気がないです。
・そこによって基本、笑いというよりは、そんな人生あるんだ!へぇ〜!という関心を誘うようなVTRになります。
・それが悪いというわけではありませんが、バラエティ番組を作っている身として少し歯痒い気持ちになることがあります。
③アーカイブ化
・テレビの弱点はやはり一度きりしか放送されないという事に尽きるなと思います。Tverなどで配信する場合もありますが、それもOA後1週間という制限があったりします。
・Youtubeを20日やって、驚いたことは、初日の初動が悪い動画が10日後に急に跳ね出す!という時間差のバズりがあることです。
・1日目の再生数は10回満たなかったのに、急に4日目から伸びだして、今2000回近くまで再生されて、僕のチャンネルの中では上位の再生回数になったり。
・これはテレビがもし、いつでも見れるシステムであれば同じことを起こせるかなと思いました。
・口コミであの番組おもしろかったよ!と友達に教えても、アーカイブ化されてないので、そのおもしろかった回とは違う回をみないといけなくなります。
・これがYoutubeならペロッとURLを送るだけで共有できてしまう。
・テレビの場合は決められた時間での一発勝負。内容の良し悪しよりもまず、その時間でザッピングした人を逃さないためにはどうすればいいのか?ということを意識した編集になり、そうすると行き着く先は、みんな似たような番組になってしまいガチ。
・そう考えると、テレビ業界が面白い攻めたコンテンツを作るためには、放送枠のシステムをすて、全ソフトのアーカイブを見れるようにするのは必須かなと思いました。
・テレビの現場で育った身としては、テレビにはなくなってほしくないなという気持ちはありつつ、このままでは本当にどんどん見られなくなっていて、その市場規模はどんどん縮小していくんだろうなと思ってしまいまいた。。。。。
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