久しぶりに「コインランドリー」を利用した話
近くにあった個人病院が、コインランドリーに変わったのは、もう半年以上前だったと思います。何もない暗い空間みたいなところに、コインランドリーの機械が設置され、整っていくのを、時々見かけていました。
何かの店や施設がなくなって、次に何ができるか分からない時は、けっこう楽しみだったりするのですが、多くの場合は、自分の期待とは(勝手なものだけど)違っていて、それで、秘かにガッカリして、でも、いつのまにか、そこに、それがあることに慣れていきます。
変わっていく商店街
ここ何年かの地元の商店街の変化は、本屋や古本屋がなくなったり、古くからの不動産屋が閉店したり、ずっとあると思っていた惣菜屋さんがなくなったりしました。新しくできたのは、地元住民の印象としては、マッサージというか、整体のお店がやたらと増えて、そんなに需要があることが、ちょっと意外ですが、似たような私鉄沿線の街に、同じように、整体が多く並んでいるのを見ると、みんな疲れているのか、と思ったりします。
去年からは、こんな小さい街にタピオカ屋さんが、4軒できて、そのうちの一軒はタピオカ専門店ではないにしても、すでになくなっていて、コロナ禍の時期に、不動産屋のあとにパン屋さんができました。その時は、こんな時に新しいお店ができたことが嬉しかったのを覚えています。
変わらないようで、変わっていき、やっぱり、知らないうちに慣れていく、みたいです。
コインランドリーは、そんなに縁がないので、できても、うれしいわけでもなく、今だにレンタルビデオ店ができたらいいな、と時代に逆行するような気持ちでいます。以前は、街に3軒あったレンタルビデオ店は全部なくなって、そのうちの一軒の店長が閉店の時に、もうネットで配信もあるので、といったことを聞いたのもずいぶんと前のことです。だから、レンタルビデオ店が、新しくできるわけもないのですが、まだネット配信が怖くてできないのと、うまくコンピューターとテレビがつなげない、という個人的な事情で踏み出せないままなので、そういう反時代的な思いが、まだあったります。
なかなか始まらない「コインランドリー」
「コインランドリー」が整ったように見えたのは、今年(2020年)になってからで、ガラスの入り口はしまっていましたが、中をのぞくと、もう出来上がっているように見えて、そして、そこで働く人の求人のチラシまで貼ってあったので、すぐに始まると思っていました。
その「コインランドリー」はチェーン店らしく、そこに窃盗事件が続いている、といったニュースは知っていたのですが、この街にある「コインランドリー」は完成しているように見えるのに、中は暗く、静かなままでした。
もしかしたら、そんな犯罪の影響があって、ここは、そのまま、使わわれないまま、なくなってしまうのではないか、などと無責任なことを思っていましたが、不思議なくらい長いこと、ただ新しくて静かで暗い閉じた空間のままでした。
本当に、もう始まらないまま、終わるのではないか、などと思って、そうしたら、その経過はちゃんと見ておかないと、と今ではあまりいわれなくなった「野次馬根性」がわいてきたのですが、それもそのまま、忘れてしまって、いつも近くを通りながら、「コインランドリー」のことへの意識も薄くなっていました。
突然始まった「コインランドリー」
もう記憶もはっきりとはしていないのですが、そのずっと暗かった「コインランドリー」が開店したのは、6月になってからだと思います。非常事態宣言が解除されたあとくらいだったはずですが、家に洗濯機があって、干す場所もあると、さらに洗濯をお金にかけるのに、やっぱり抵抗があるのは貧乏だったせいもあります。さらに、家から洗濯物を持って歩いて、と思うと、その手間が面倒臭いこともありました。
7月に入って、まだ梅雨は続き、雨も止まず、思ったよりも晴れの日が少なくて、それでいて、蒸し暑く、妻も私も冷房が苦手なほうなので、それほど使わないせいもあって、汗をよくかきました。それでいて、汗をかいたら、自分が寒くなるので、マメに着替えることになり、洗濯物がたまる一方で、洗濯して干しても、雨もまめに降り、乾きません。だから、新しく洗濯できないと、カビが生える、という恐怖心もあり、なんとかしないと、と思って、この前開店した「コインランドリー」を利用しようという気持ちになりました。
最初に、確認のため、手ぶらで、見に行きました。
きれいでした。
洗濯機も、乾燥機もけっこうあいています。
「10分100円」の値段もチェックして、それは、昔、「コインランドリー」をもっと日常的に使っていた頃と、そんなに変わらない印象だったので、大きいビニール袋2つに、洗濯機2回分の、それも、干しているのに乾いていないものを入れて、コインランドリーに向いました。
最初に15秒のクリーンの時間があって、そこから、300円を入れて、迷って、もう100円を入れたのは、昨年、旅行の途中で、コインランドリーを使う機会があって、その時は、さっぱりと乾くまでに1時間はかかっていたので、そのくらいにしました。
乾燥が終わったら、すごくほかほかしていました。
ありがたくて、気持ちがよかったです。
ただ気になったのは、最初は気がつかなかった目安としての「30分」という表示でした。だけど、これまでの「コインランドリー」の記憶だと、目安より、いつも多めにお金を入れないと、乾かなかった、という印象だったので、今は、本当に目安が正確なのか、を確かめたいという気持ちもありました。
「コインランドリー」の進歩
それから数日がたって、また雨があがらない日々が続きました。
また、洗濯物が乾きません。
洗濯機で洗い終わったものと、少し干してあった洗濯物の両方を、まだ使っていない45リットルのゴミ袋二つに入れて、カサもさして、「コインランドリー」に向かいました。
昔利用していた「コインランドリー」と違うのは、全部が大きいことでした。
「10キロ」「14キロ」とあって、値段はもう少し高いのですが「25キロ」の乾燥機まであります。布団も洗える、というのが売りのようでした。
「14キロ」の機械に入れて、今度は300円で30分にセットして、いったん家に帰りました。
あれこれやっていたら、30分は、思った以上に早く過ぎました。
こういう待ち時間への感覚自体が、久しぶりだと、鈍っているのが分かります。
「コインランドリー」へ着いたら、まだ3分ほどの時間があって、清掃をしているスタッフの方がいました。床を、大きい掃除機を使って、かなりの音量でしたが、丁寧に掃除しているように思いました。私は、機械の前で待っていたのですが、3分のはずが、そこから「クールダウン」が始まって、さらに時間がかかるようでしたので、掃除をしているスタッフと目があって、だから、機械の前のスペースをあけて、そこを掃除してもらっていたら、乾燥が終わりました。
30分でからりと乾いた記憶がなかったので、不安でしたが、機械をあけて、中に手を入れて、洗濯物をさわったら、乾いているのがわかりました。なんだかうれしくなりました。そういえば、さっき洗濯物が回っている時に、「14キロ」で、スペースに余裕があったせいか、ドラムの中で、十分に舞っていたから、乾きやすかったのだろうか。ガス乾燥のおかげ?それとも、素人では分かりにくい、いろいろな機能がアップしているのではないか、とあれこれ思っていました。
清掃スタッフは、今度は、アタッチメントをかえたようで、乾燥機本体まで、掃除を始めていました。
「おつかれさまです」と、あいさつをして、去りました。
個人的には、「コインランドリー」の機能がアップしていると思いました。さらに、自分が無知なだけかもしれませんが、あんなに丁寧に掃除している「コインランドリー」は、過去の記憶では、覚えがなかったので、今は、そういうメンテナンスの質もあげないと、集客に響いてくるだろうか、などと思いました。同時に、やっぱり働いている人が大変なのだろうか、と勝手なことも感じ、ビジネスは、進歩しないとダメだから、やっぱり厳しいのかもしれない、と事情も知らないまま、さらに思っていました。
現代の「コインランドリー」
そういえば、雑誌などで「コインランドリー」と「カフェ」がいっしょになって、なんだかカッコよくて、行きたいような、だけど、こういうオシャレな「コインランドリー」は行きにくいのかも、などとごちゃごちゃ思ったことがあって、それは、たしか去年のことでした。
実際に、久しぶりに「コインランドリー」を使って、その機能がアップしていると思えて、しかも気持ちよく利用できるという、経験をすると、調子がいいとは思いますが、そういう「オシャレランドリー」(コインをはずすと、オシャレ度数が高まるかも、という勘違いです)にも行ってみたいと思いました。ただ、同時に、やはり、近所にないと行きづらいし、だから、住んでいるそばに、そういう「コインランドリー」がある人は、改めてうらやましいとも思いました。
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コロナ禍によって、「さくら」や「あじさい」や「もみじ」の印象に、影響が出るかもしれない。
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