「強めの木枯らしとワクチン」。2021.12.18.
昨日の夜、外を見たら、イチョウの枯れ葉が固まりになって、吹き飛ばされていた。何かの生き物のように見えた。怖くて、夜干ししていた洗濯物を部屋に入れた。
今日も風は強いままだった。
運動部
朝、天気はいい。
なんだか、ゆううつな気持ちだった。
寒い。
午前9時前に家を出る。
駅まで歩くときに、道路のすみに、ウソみたいにびっしりとイチョウの葉っぱが厚く、たまっていた。これだけ散っていたら、もう葉っぱは残っていないのでは、と歩いてきた道を振り返ったら、思った以上に、黄色い葉っぱが残っていた。
あれだけの強風なのに、随分とイチョウの足腰が強いと、なんだか感心した。
向こうから、運動部にしか見えない格好をした女子学生が集団で列を作って、歩いてくる。2列縦隊で、30人くらいだけど、それ以上に、長い列に見える。
すれ違って、向こうに歩いていく。
こんな大勢の「運動部」を見たのは、久しぶりだった。
試験
駅のそばの1000円カットの店の前には、誰もいない。
駅のホームには、10人くらいの人がいる。先週より少ないと思う。
電車を待っている間に、ここまでのことをメモしていたら、手がかじかむ感じが、した。今年初めてだった。それだけ気温が低いことが改めてわかる。
電車が来て、乗り込む。気温が低くても窓は少し開いている。その方が、ちょっと安心する。
若い男性1人。女性が2人。
A4くらいの大きさの薄い冊子のようなものを、輪になって開いて、そして、ずっと話をしている。
何かの試験のようだ。
専門用語、という「外国語」のような言葉ばかりで、ずっと会話が続いている。
その男性の声が、独特の響きで、それが、昔の知り合いと、とても似ていて、違うのはわかっているけれど、秘かに顔をよく見てしまった。
もちろん、はるかに若い人だった。
遅れ
いつものように終点の一つ前の駅で人が多くなって、「密」になり、終点のホームでは、太い人の流れができて、その中を小走りで急いで、二つの改札を抜けて、アルコールポンプを一人だけ使って、階段を降りて、ちょうどホームに入ってきた電車に乗れた。
窓が少し開いている。
座席は埋まっていて、ほぼ全員が、同じような姿勢でスマホを持ち、操作している。何かの儀式にも見える。
ドアの上には二つの小さな画面があって、そのうちの一つは、電車の運行状況を伝えてくれる。
新幹線 雪の影響で遅れ。
〇〇線、強風で、遅れ。
隣の画面では、スポーツや芸能のニュースが流れている。
ワクチン
目的の駅に着いて、降りる。
今日も、厚いコートを着た女性が、アパレル会社のバス乗り場の案内板を持って、立っている。多分、何かのセールなのだと思うが、とても寒そうに見える。
外は風が吹いていて、寒い。
公共の建物には、ワクチンの案内の札を首から下げた青年が立っている。いつも、立て看板でいいのに、と思うけれど、3回目の接種については、○月○日以前、という文字が見える。
ワクチン接種の案内は、ずっと続いていて、当然だけど、このまま年も越えると思う。
木枯らし
用事が終わり、午後4時過ぎに、朝降りた駅に戻る。
空は、もう少し暗く、ややオレンジ色になっている。
風が吹く。
強めで冷たい。
木枯らし、という文字が分かるような気がする。
こんなに冷たかったら、木が枯れると言われても、今日は納得できる。
スーツケース
駅の構内に入ると、若い男性の声で、旅行プランについて、繰り返しアナウンスが流れていた。
電車の中には人が多い。
かなり、すき間なく人が立っている。
スーツケースを持っている人がいる。
なんだか目立つ。
ベビーカー
大きな駅で、ベビーカーを押して、小さい女の子を連れた若い夫婦が乗ってくる。
女の子は、ベビーカーの前に回って、ドアのそばに張り付くように立って、外を見ている。
しんかんせーん。
笑顔で声を出して、親を振り返っている。
新幹線は強い、と思う。
次の駅で、年配の女性が降りるときに、小さい女の子に笑いかけ、その後にその両親に「髪、かわいいね」と言葉をかけ、降りていく。
いわゆる髪をダンゴのようにしているけれど、そのアップにした髪は、ちょうちょ結びのようにしてあって、よく見ると凝っていることに気がついた。
人が車両内に多いから、駅に着いて、人の出入りがあるたびに、親がベビーカーをマメに動かし、女の子に声をかけて、位置の調整をしていた。とても周囲に気を配っているのはわかった。
ドアの上の画面。電車の運行情報は、人身事故、運転見合わせという文字が流れている。
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