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「柿の花」

 庭の柿の木に花が咲いていました。
 といっても、妻に聞かないと気がつかないような、ひっそりとした小さな白い花でした。
 最近、洗濯をしようとすると、フタが開いているままにしておいた洗濯槽に入っていて、なんだろうと思い、そのたびにつまんで外へ出していたものでした。

 この時期(5月)になると、2週間くらい咲くようで、同時に、咲いては次々と落ちてきます。油断すると、私にとっては見落としてしまうものでしたが、今日、落ちていた花びらの一部を妻が並べてくれました↓。狭い庭にある柿の木なので、そんなに大きくなくても、この10倍以上は1日のうちに散ってしまうようです。

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 直径は約2センチで、一円玉と同じくらいです。
 小さいですが、肉厚で、花びらはバラバラではなく、こうしてまとめて落ちてきます。
 今回、妻が見つけてくれたのですが、その落ちてきた花びらには、おしべがついたままのようです。
 めしべと共に、柿の木に残った部分の奥のほうに、小さい球体みたいなものがあって、それが、柿の実になる、という話も妻に聞きました。
 改めて考えると、そんなに小さいところから育って、秋には実をつけるのが信じられないくらいです。


 少し前は、当然ですが、この柿の花は、つぼみでした。緑色のガクで覆われて、形はソフトクリームのようで、さわると思った以上の固さがあったと妻に聞きました。(自分は見てなくて、妻に聞いてばかりで、すみませんが)。


 秋になると、柿は実をつけ始め、その時も、何割かはその途中で落ちてくるので、その音がかなりの大きさです。洗濯干し場の上のプラスチックの波板は、その衝撃で、ところどころ穴があいています。そして、柿の葉は、紅葉し、大ぶりで、1枚の中にもいろいろな色をつけてくれます。

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 この紅葉はまだ季節が先ですが、柿の花は、今です。
 ここは、東京都なので、たぶん関東地方では、今が柿の花のピークだと思います。見られるのは、短い期間のようです。


 時々、電話線などに枝がかかってしまうので、枝を切ったり、たまにプロに頼んでかなり短く刈り込んだりして、もう柿の実はならないのではないか、と思うことが何度かありましたが、そのたびに何年かたつと柿の実がなっていました。

 この柿の木は、もう何十年もあるそうです。
 今は亡き妻のお父さんが、この柿が渋柿だったので、甘柿にしようとして、何度も接木をしたのですが、うまくいかなったみたいです。
 秋には、とてもおいしそうな実をつけるのですが、今でも渋いので、干し柿にしないと食べられません。

 そんな話を聞くと、強い柿の木だと思います。
 今の季節は、柿の葉も、すごく緑がきれいです。



 植物学的に言うと、間違いがあるかもしれませんが、ご容赦していただければ、幸いです。明らかな誤りがあった場合に、教えていただければ、修正したいと思います。よろしくお願いします。



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