急がず急いで目的地へ。no.522
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世の中には真逆の格言がいくつもある。
『急いては事を仕損じる』
『急がば回れ』
『善は急げ』
『巧遅よりも拙速』
私自身、どちらの言葉も使うし、
どちらにも真理があると思う。
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あまり周りが見えていなかったり、
その判断が取り返しのつかないことになるような場合なら
前者だし、
実は大きな方向性が決まっているうえでの最終決断や、
とりあえず動き出したり、失敗しても問題ないことなら、
後者の言葉を回す。
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結局、
どんな場面か、どんな気持ちで使うか次第で、
変わるんだと思う。
例えば『会社をやめる』という判断も、
その人の置かれた状況次第で、
どっちの格言が適切かは変わってしまう。
悪手なのは、
取り返しがつかないことに対して急いで判断をしたり、
一歩踏み出せばいいだけなのに、ずっと後回しにしてしまうこと。
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適切に歩みを進めていくためには、
骨太な目標と戦略を掲げて、
その順序をすっとばすような安易な判断はせず (急がず)
歩みを進めていくための手数やアクションはやりまくる (急いで)
そんなバランス感を持って、
使いわけながら歩んでいきたいですね。
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巷の本や、有名な方が語る言葉にも、
真逆のことが言われることがよくがあるけど、
あまり、『ファスト』(易き)に流れすぎないで、
自分自身の軸を定めていきましょう。