にんにくは、ばらすことで種になる no.424
にんにくの種はどんなもの?
スーパーでもよく売っているにんにく。皆さんはにんにくがどんな種で、どう育っていくかご存知でしょうか?
野菜はたいてい、土に種を植えて、それが育って食べられるようになるわけだけど、にんにくはいったいどんな形の種なのでしょうか??
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正解は、1個(玉)のにんにくをバラして、1片にした状態。この1片ずつが種になるのです。 (およそ1個から6,7片になる)
(簡単にバラすと書いたけど、このバラしがきつかった・・・)
品種は『福地ホワイト』
今回あつかう品種は、『福地ホワイト』。
最高級ブランドで、国産にんにくの7割を占める青森県でのメインの品種。特徴は、他の品種に比べ糖度が高く、生でも加熱をしても風味が良いと言われてる。
にんにくは寒地系と暖地系の品種に大別されて、今回の『福地ホワイト』は寒地系。その名のとおり寒い地域に適した品種ではあるけど、今回のプロジェクトでは九州のメンバーでもこの品種を使う。
寒地系品種を有機・無農薬で全国各地で育ててみる。今回のプロジェクトはこの点も大きなトライアルポイント。
愛知県で寒地系が育つのか?
気になるところではあるけど、1年先に先行トライをしている長崎のメンバーの方(ミシュラン掲載の鮨職人!) は、ばっちり大きなにんにくを育てられていたから、なんとかできる・・はず!
(ちなみにスーパーで安値で売られている中国産のニンニクなどは暖地系が多いそうです)
種にんにくを買う
そんなわけで、植える種用のにんにくを購入。
だった0.5反(500m2)のために必要な数量は、なんと70kg!。よくあるMサイズクラスの段ボール1箱に10kgくらい入っていて、合計で7箱分。
けっこうな分量だし、お値段も結構な金額。25万円くらいかかりましたね、、。(お札を土に撒くようなもの! 笑)
種割りをする(1片ごとにばらす。きつい)
種を買うところはお財布に負担がかかったけど、ここからは体力的な負担が大きかった。
ドカンと配送されてきたニンニク、をひとつひとつ手作業でばらす。
無心すぎて、ばらす前の箱の山や、ばらす様子を撮るのをすっかり忘れていたけど、巷の動画だとこんなイメージ。
1箱(10キログラム)ににんにくがおよそ200個。1箱分をばらしていくのに、無心で作業しておよそ2時間。1箱やるだけでヘロヘロ(笑
これを農業パートナーと手分けして、なんとか7箱分をやりきり。これだけでざっと14時間。もっと大規模になると、種割りの機械もあるみたいだから、大規模でやるようになったときには使ってみたい。笑
割っ太郎。こういうのいいですね。音楽も楽しげ。
割った種を、アミノ酸溶液に浸漬する
種割りをやってできた種の数は7000〜8000片。めちゃくちゃ大変でしたね。
通常、種割をしたらそれをそのまま植えることも多いのようなのだけど、今回は定植したあとの初期生育を良くするために、薄いアミノ酸酵素溶液につけて、乾燥させるというステップをひとつ多く踏んだ。
結構な分量で、溶液に漬けるのも、乾燥させるのもやっぱり大変(笑
今回はパートナーが別件で借りている部屋の1室でやったけど、乾燥のために広げたらこんな状態。
この様子も壮観だった〜。
これ以上の量をやるなら、もっと別の場所じゃないと無理ですな笑
・・・と、ここまでやって乾燥できたら、植える種の準備は完了!
まとめ
今回も初めて取り組む作業だったから、ただ種を用意するだけでも大変な手間と時間がかかった。
『福地ホワイト』という品種を購入して、種を割って、溶液に漬けて、乾燥させて。2人合計で30時間くらいは費やしたんじゃないかな。。
そしてやったことないから、ひとつひとつの作業が、『これでいいんだろうか?』と手探り状態。
初めて作業はたいてい、時間の見積もりも毎度甘くて、常に大幅超過。笑。でも勝手は掴んだから、次回は超スムーズにできちゃうもんね!
植える畑ができていないその作り方はまた次回。