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ミニネームのやり方

昨日から1日経ちまして、土日かけてミニネームができたらいいね~と言っていたのが……

なんと!今日一日でミニネームできました!!


合間にyoutube見たり映画見たりして気を保ちながら(?)やっていましたが、1日といっても6時間くらいかなと思います。半日かな?

せっかくなので、どういう風にやってるか~をまとめてみたいと思います!




完成品


こんなかんじで、33Pの読み切り作品となってます。

ミニネームなので大分絵が荒い


作業的にはここから本ネームという感じで、
絵をきれいにして人様に見せられるくらいに整えていきます。

この本ネームという作業、同人でやっていて「趣味だからわかればいいでしょう!」とおもってずっと汚くやっていたのですが、

前作の「最後の王様」から「ミニネーム」「本ネーム」という工程を踏むようになりました。



「最後の王様」を作っていた時のことを思い出すと、

本ネームになって絵がきれいになると、
白ハゲ棒人間の状態ではなかなか実感の湧かなかった、
「この漫画おもしろいじゃん!」という気持ちが急激に強くなってモチベが激上がりします。


これは没ネームのほうですが、絵の程度はこんな感じ


なので、「この作業は大事なんだろうなぁ」というのを、さっき散歩してて改めて思いました。
明日からちゃんと取り組んでいこうと思います!



作業工程


没を前提にしてたくさんミニネームをつくる。


上に完成品を載せましたが、まず今回このネーム案となる前に2本ほど没行きになりました。

そっちは導入の頭から描きだしたのですがうまいクライマックスが思い浮かばず、
「これはそもそもの構成に問題があるぞ」とキャラから設定からを見直していくことになりました。

没ネームの例


ヒロインの変更

元々考えていたヒロインが「強気な姉御タイプ」だったのですが、
どうもそれだとヒロインが主人公を引っ張る形になり、

「この主人公かっこよくないぞ……」と2本没をつくってようやく気付きました。(遅)

じゃあちゃんと主人公が守る側にいけるように、ヒロインを弱くする?
となって、
姉御ヒロインから幼女系ヒロインへと転向しました。


150cmってかいてあるけど140cm台な気がする


そしてずっと導入から考えていたネームを、まずはクライマックスの展開から考えようとなり、

例のごとくバトルマシマシな私の漫画なので、がっつりとアクションでクライマックスをつくり、やっとそこで勢いが付きました!


たたき台となったクライマックスのミニネーム


1回デジタルに取り込んでみた。

クライマックスを描いた後、それに合わせて前半もつくり、
大体の流れが出来上がったかな~というところでクリスタに取り込みました。

いつもはデジタル上で俯瞰してネームの直しに取り掛かるのですが、
やはりデジタルだと俯瞰しにくいしネットが近いから気が散るなと思って、

取り込んだものをまた印刷して貼り直すということをしました。


1枚大体A7くらいのサイズに印刷したと思います

で、このネームを見ながらさらに整理したり追加したり、、、、ということをしてました。

アナログだとパラパラめくらないといけないから面倒かもなぁと思ったのですが、
やってみたら案外大丈夫でした。

むしろやはり、デジタルから離れられるという点で、作業に集中しやすくてよかったのかなとおもいます。

でもデジタル画面を見なくなるので眼が冴えるというのがなくなり、
考えに入るとあっという間に眠くなって気づいたら昼寝しちゃったりとかはありましたね笑


そして修正

こんな感じで、修正したいところを上からかきこんだり、
がっつりページを置き換えるところはまた新しくミニネームを切ったりなどしました。

あんまりのんびりやってると自分の字の可読性が時間とともに下がってきて、
段々ネームの文字が読めなくなったり修正の意図がわからなくなったりするので、
この辺の作業は自分の記憶との勝負ですね(?)


とにかく思考の戦いだった。

もちろんネームだけ描いてるわけではなく、
ネームのもととなるアイデアというか、物語の精査を本当に何回も何回もしました。

没になったネームの数より、考えるのに使った紙の量のほうが圧倒的に多いです。

こんな感じで、複数のノートやメモ帳を消費して考えていました。

最初に自分で「これが描きたい」と思っていたものが、実は本質が違うところにあって、
「自分の本当に描きたいところは何?」「主人公が本当に願っていることは何?」というところの精査がなかなか慣れなく、難しかったです。

この思考の量の上に立つのが「たった33Pの漫画」というのがどうにも、
「えっあんなに頑張ったのにこんなにあっさりとしたものになってしまったのか….!?」と、なんだか物足りないような気もしてきますが。笑

1本の漫画で言いたいのは一つだけ、というのを今回はさらに強く意識しました。

果たしてこれがどういうカタチで世に出ていくのかはまだわかりませんが、
最終的にこれと180度違う話の形になってしまったとしても、

結構きれいにまとまったのではないかな~という気がしているので、供養でもいいのでどこかしらで完成させて発表したいですね。




たった33Pの漫画ではありますがこの作品の下には、

・背景美塾でシナリオの授業を5,6本受けた
・2か月間考え続けた
・今までよりとにかく丁寧に、破綻なく

といった苦労が詰まってるので、

個人的にはまたひとつ成長できたんじゃないかな~!という満足感であります。

「とにかく丁寧に」の中身は、

時代…は架空なのであくまでイメージですが、頭の中で「こういう時代背景がある世界かな」と考えたり(漫画には現れませんが。)、

実際の動物ベースの獣が出てくるのですが、
「その動物ってどういう特性を持ってるの?どうやって倒すの?」
という実際の話を調べたり、

武器も扱うのですが、
「どうやって使用するの? 効果のある攻撃範囲や、デメリットはある?」
というのを調べたりしていました。


そういった下調べにも時間がかかって、計2カ月…となりましたね。

全く新しい話を作るときってそういうものなのかな、と思いました。
丁寧に作ることは今後も心掛けていきたいので、このスピード感は覚えていこうと思います。焦らない焦らない。



さて、ゲームするか・・・・・・・


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