10 コーチングビジネスのプロフィールの考え方。
《このシリーズは、プロコーチを目指す友人の相談を受けて、マーケティングの仕事をしているボクが、ビジネスの組み立て方を書いています。》
さて、耳タコですが、ビジネスの組み立てのおさらいです。
ビジョンを達成するためにビジネスがあり、ビジネスとは困り事や欲求の解決(=人助けや支援)であり、それを解決するために商品があるので、商品がなければビジネスは始められないよね、その商品をつくるときに自分の強みを探していてはドツボにハマるよ、だから商品をつくるときには1.みんなが知ってる自分棚卸、2.ターゲットの困り事集め、3.競合調査の順にすると上手くいく可能性が高いよ、さらに言うと商品を磨くにも自分棚卸、困り事集め、競合調査っていうのが役立つよ、っていうのが前回までの内容。
ふう、、、こう書くと読みにくいので、どこかのタイミングでサマリをつくりますね。。
今回は、商品を買ってもらうために必要なプロフィールについて考えてみましょう。
・・・と言っても、コーチングビジネスでプロフィール作成を専門としているコンサルもたくさんいるようなので、そちらをご参照いただくも良いかもしれません。
ここでは、プロフィールを考えるときのポイントだけまとめますね。
1 プロフィールの役割を理解する
クライアントさんは、コーチングをお願いするときに、野菜や肉を買ってもらうのとは違いますから、必ずプロフィールを読みます。
「どんな人なんだろう」「どんな実績があるんだろう」ということを知ってから、購入するか否かを検討します。
なので、言うまでもなく、プロフィールはとても重要だということは理解されていると思います。
2 コアページとして活用する
クライアントさんになる過程(カスタマージャーニーやマーケティングファネルと呼ばれる)で、WEBサイトやブログがあるならば、必ずあなたのプロフィールを読みます。
ということは、プロフィールのページを読んで「あ、この人いいな」とか、「この人に共感できるな」という感情を持ってもらえると、グッと申し込みをしてくれる確度が上がります。
なので、プロフィールをつくることも重要ですが、プロフィールページへの動線を設計して、遷移しやすくしておくことも忘れないようにしたいものです。
ちょっと話はズレますが、営業部門やECサイト部門の立て直しをすることもありますが、この考え方をよく使っています。
営業部門ならば、どういう話の展開をして、どういう切口からのプレゼンを使うと確度が高いかを探って、そのプレゼンを使うことで勝ちやすくなるのかを明確にしていきます。
ECサイトならば、初めてサイトに訪れた人が、購入している人の多くが見るページへ誘導できるように動線を考えるといった感じで《勝ちパターンをつくる》ようにするわけです。
マーケティングファネルと呼ばれますが、集客から申込、リピートまでの一連の流れの中で、プロフィールのページをコアとして活用するという側面を理解するということですね。
3 どんな内容にするか?
プロフィールを構成する基本的な要素は、下記の5つとなります。
・ビジョン
・経歴
・実績
・解決できる困り事とどうやって解決するのか。
・こういう人は申し込まないで欲しいリスト
自分がどんな人間で、どんな困り事を解決できて、こんな人とお付き合いしていきたい、ということを伝えるってことですね。
土台になるのは、商品作りをしたときにやった自分棚卸、困り事集め、競合調査で出てきたキーワードや切口を使うと、組み立てやすくなります。
ただ、その人のキャラや資質にもよりますし、ターゲットにもよって組み立て方は変わります。
これは、商品作りとも共通することですが、自分のことばかりではなく、相手がわかるようにして、失敗談や自分のキャラをチラ見せできる親近感を持ってもらえるようにつくらなければ(一般的にはストーリー仕立てが良いと言われています)、ただの自己満足になってしまいますのでご注意を。
4 定期的に見直す。
プロフィールは、一回で完成することはありませんし、プロフィールさえ良くすればコーチングビジネスがうまくいくこともありません。
積み上げられた実績によっても変わるし、ターゲットがより明確になれば伝え方も変わるものなので、定期的に見直して、ブラッシュアップしましょう。
また、他の人のプロフィールを見て、「お、これ、いいな!」という要素を分解して、自分に取り入れてみましょう。
ということで、プロフィールは一日にして為らず。
まずは、30点でもいいので作ってみましょう!
そこから改善をどんどんして、自分にフィットして、相手にとっても理解しやすいプロフィールにしていきましょう。
もし「一人では、できないわぁ」とお感じならば、お気軽にご相談ください。
次回は、いよいよマーケティングファネルの設計(集客、追客、リピート、フロントエンド、プロダクトミックスなどなどモリモリ)に入ります。
《まとめ》
・プロフィールは、自己紹介をするだけではない。
・プロフィールは、戦略的につくる必要性を理解する。
・プロフィールへの動線設計はプロフィール作りの一部である。
・プロフィールは、いきなり100点は作れない。常にブラッシュアップしていくもの。