競技ルールにおいてPUBGが促したはずの撃ち合い主義
3RL nGOです。
ここ最近またPUBG競技シーンのルールについての議論がTwitterなどで散見されるようになってきました。
私は完全に現行のルールをSUPER(前回ルール)に戻すまたはそれに近い形に変更して欲しいという考えを持っています。現状の3RLのメインメンバーは全員自分と大枠で同じ意見です。
自分のTLにてなぜ現行ルールが嫌いなのかわからないというツイートを目にしたので、今回自分なりになぜSUPERに戻してほしいと考えるのか理由をまとめてみました。
運の比重
バトロワにおいて切っても切れないのは運要素の比重の大きさです。安全地帯に嫌われたプレイヤーは物資量や技術差などで最終的には敵を倒してポジションを奪い取る必要があります。これを繰り返し上手く敵を倒し続けた疲弊したチームを最後に安全地帯が寄り続けたチームが簡単に処理してドン勝する試合が現行ルールではよく発生します。この消費カロリーの少ないドン勝にキルでは絶対に追いつけない価値があることが運要素をあまりにも大きくしていると感じます。
ルールSUPERの場合はこのような試合の場合キルを重ねた2位のチームにも大きなポイントが与えられ、素晴らしいプレイが報われます。
人数が減少したチームの期待値の低さ
人数が減少したチームの期待値の低さから起こったように見えたプレーがあります。
PUBG WEEKLY SERIES : EAST ASIA PHASE2 WEEK1 WEEKLY SURVIVAL DAY1にて、DANAWAEsportに突貫されたAuraEsportが残存1名になり、4v1でおおまかな位置もばれているどう考えても不可能なファイトを起こしチームダウンになりました。
このプレーの意図を解説のアリエスさんは「これはもう次の試合という考えでしょう。」「一人残ってもドンかつする確率はめちゃくちゃ低いと思うので」と発言しています。私も同じ解釈です。
現行ルールでのこのプレーをだれも批判できません。ワンチャンス嫌がらせをした後早めに倒されて次の試合まで休んだほうが良いと自分も考えます。
もし同じ状況でルールSUPERであれば一人で生き残っても順位ポイントが入りますし、もっと丁寧に1キルを狙って取れればその価値も大きいので生き残る意味があります。一人になったら雑に戦って死ぬ現状はバトロワの「生き残る」という主旨にも反した状況にあると思います。
1プレーの価値
応援しているチームの選手が序盤の戦闘で巻き返しで1v4クラッチしても、「でも一人になっちゃったからもう無理だ」という感情が邪魔をして目の前で起きた素晴らしいプレイに対して素直に喜ぶことができません。
初動ファイトに関しても、人数が削られた中勝利しても同じでしょう。
序盤に素晴らしい車抜きをしても大した意味がないです。ルールSUPERであれば価値のあるポイントになります。
現行のルールは選手のプレイの価値を下げていると私は考えます。
ファンと選手が喜べる瞬間がほぼドン勝だけになっているのが悲しいです。
なぜ現行ルールを嫌う選手が多いのか
私の考える現行ルールを変更して欲しい理由の主な部分を説明しました。
ここからはなぜここまで現行ルールを嫌う選手が多く、ルールによって引退してしまう選手も出てきてしまうようになったかを考察していきます。
そもそもルールSUPERになる前にも何度か大きなルール変更はありました。
その中でも特に大きかったのはTPPの廃止とSUPERの施行です。
TPPはポジション有利が大きすぎて安全地帯を寄せた運の良いプレイヤーが撃ち合いの強さにかかわらず勝利するという事を問題視し、そのため廃止されました。その時は国内では賛否両論あり、数多くのTPPが好きなプレイヤーはPUBGから離れていきました。また、SUPERの施行でキルの価値を大きくしたことで撃ち合いの重要度が上がり、よりキルすることに重きを置いた考え方のプレイヤーが競技シーンに残りました。
ですので今選手として残っているプレイヤーは基本的に安全地帯がきつくても撃ち合いで解決できる、撃ち合いの強さが大会の結果に直結することを望んだプレイヤーが多いです。
そこに現行のルールが発表されました。TPPの廃止とSUPERの施行で減少してしまった安全地帯の引きの良さやポジショニングで勝利したいプレイヤーの思考に合わせたルールを実施し、また選手の数を減少させました。
最後に
プレイヤーやファンはルールを選べません。ですので競技を続けたいと、応援したいと思うのであれば、競技運営の決めたルールに従いそれが無理ならやめるだけです。ですが、自分を含めたプレイヤー達は選手の数が減り、それによってPUBGの競技シーンのファンが減っていくことを望んではいません。私はキルに比重を置いたルールが好きなので、元のような環境に戻ることを願っています。
拙い文章でしたが自分の考えをまとめてみました。最後まで読んでくださった方はありがとうございました。ゆっくり目を休めてください。