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241106 モノクロのカレイドスコープ

今日のプレイ・リストから 018
ドリーム・ハウス・カルテット
反射
作曲:スフィヤン・スティーヴンス


フランス人のピアニスト、ラベック姉妹とフランス人のプロデューサー、デヴィッド・シャルマンが初めて一緒に仕事をしたのは2013年の「ミニマリスト・ドリーム・ハウス」です。2019年にはそこにアメリカ人のギタリスト、ブライス・デスナーが加わって「エル・チャン」が発表されました。以来、シャルマンは自分たちをドリーム・ハウス・カルテットと呼んでいるようです。

シャルマンはバロックのバック・ボーンがあるエレクトリック・ミュージシャンです。ラベック姉妹は、昔々、サントリーの宣伝でガーシュウィンの「パリのアメリカ人」を弾いていた二人。日本ではあのイメージが強すぎて損をしていますが、バロックから現代音楽まで手掛け、今や二人とも70歳を超えました。

ブライス・デスナーはアメリカのロックバンド、ザ・ナショナルのギタリスト。と言うよりも、テイラー・スイフトのグラミー賞を獲得した「フォークロア」で共演したアーロン・デスナーの双子の弟といった方が有名でしょうか。現在は、パリに拠点を置き、ミニマル・ミュージックや映画音楽に取り組んでいます。

スフィヤン・スティーヴンスの原曲は、振付師、ジャスッティン・ペックが手掛けたバレエのために書かれました。2019年に2人のピアニストと11人のダンサーによって初演されています。そのスタジオ録音盤が2023年に発表されていますが、本作をそれと比較すると、ゆったりと明確なピアノの音に、原曲にはない小さなエレキ・ギターがまとわりつき、より音響に向き合ってミニマルに徹しているように聴こえます。

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