241217 突っ込みどころを満載にして発射
今日のプレイ・リストから 058
イマジン・ドラゴンズ
浜辺へつれてって
Adoとの共演
どこから話すのか迷うほどです。まずはイマジン・ドラゴンズ。アルバム7,400万枚以上、楽曲6,500万曲以上、ストリーム1600億回以上とは。こんなに売れているんですね。アメリカのラスベガスを拠点とするポップ・ロック・バンドです。同曲を4人の歌手と共演しています。共演者は次のとおり。
ベイカー・ボーイ:オーストラリア先住民のラッパー、28歳
エルニア:イタリア、ミラノのラッパー、31歳
ジュンゲリ:コンゴ系フランス人の歌手、17歳
Ado:日本のボカロ系歌手、22歳
非英語圏のZ世代ということでくくれるので、意図はあきらかでしょう。声のパワーを曲に加えたいのだと思います。そのため、それぞれ英語以外で歌っていますが、これはもう比較になりません。Adoのパフォーマンスが他を圧倒しています。同プロジェクトのトリとして4番目に発表されたのも納得します。彼女が先だったら他がかすんでしまいます。
昔、Adoを初めて聴いた時をよく思い出します。こんな声で歌えるなんて。全然違うけれど、セックス・ピストルズのジョン・ライドンの声を初めて聴いた時と同じ感動がありました。喉の奥から飛び出したことばが額に衝突する感じです。彼女と同じ系統の声の先達、椎名林檎さんも絶賛しています。
よく日本語で歌ってくれたなぁと思います。曲中、英語のコーラスが入るけれど、そこはいく分彼女の声のパワーが落ちています。他の声との掛け合いなので抑え気味に歌っているのかもしれませんが、英語でどら猫声の本領を発揮するのが難しいのではないでしょうか。やはり鍛えられたマザー・タングにはかなわないという気がします。
あ、もう一つありました。音楽ファンに"Take me to the”と来たら、アル・グリーンの"Take me to the river”しかないんです。ロックファンならトーキング・ヘッズのカヴァーの方が有名かもしれません。つい先だっても、ロードがトーキング・ヘッズをカヴァーしていました。本曲も出だしのゆっくりしたリズムはよく似ています。トーキング・ヘッズはソウルを剽窃し、イメージ・ドラゴンズはさらに民族性を添加する。これも「本歌取り」でしょうか?