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250123 バロックを聴いて気分をあげて

今日のプレイ・リストから 096
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
「イタリア協奏曲」第1楽章
ピアノはファジル・サイ


ファズル・サイは、トルコの首都、アンカラで、作家と薬剤師の親の間に生まれました。2歳で4桁の計算ができるという神童ぶりを発揮したそうです。音楽の才能に気付いた父は、3歳からピアノを学ばせました。

初めてピアノ・ソナタを作曲したのは14歳。17歳でドイツに留学し、20歳から本格的に作曲を始め、24歳で国際オーディションで優勝し、活躍の場が世界に広がりました。34歳の時に作った初の交響曲で名声を不動のものにします。

こんな経歴なので、日本では「鬼才!天才!ファジル・サイ!」という語呂合わせで有名です。今年、55歳。ちょうど油が乗り切ったころでしょうか。現役のピアニスト兼作曲家としては、アントン・バタゴフマックス・リヒターに並んで好きです。

その超人気曲の演奏。第1楽章を聴きはじめてビックリ。他の演奏者と比べるとかなり速いようです。たとえば、ブレンデルが4:19、グールドが4:08であるのに対してサイは3:40。ほとんどスピード違反ですね。おかげで、金の粉をまき散らすような華やかさです。