
250204 ひさしぶりに聴いたカッコいいズージャー
今日のプレイ・リストから 107
モーゼス・ユーフィー・トリオ
「つながり」
たった3:40の曲ですが、少なくとも4回は「おぉ」となりました。少しセンチメンタルなピアノが滑り出し、ブロークン・ビート風のドラムが入って、一度バランスが保たれた後、音が削られて静寂に移ろうとする、刹那、最後1分、圧巻のグルーヴに突入します。ライヴで延々と続くインプロヴィゼーションを聴いてみたくなりました。
ピアノ、ドラム、ベースのいわゆるピアノ・トリオです。バンド名にもなっているピアノのモーゼス・ユーフィー・ヴェスターはまだ25歳というから驚きます。21歳でジャズ・インスティチュート・ベルリンに入り、ベースのローマン・クローブ=バランガと出会います。ローマンの友人だったドラムのノア・フューブリンガーを呼んで3人でジャム・セッションをしたところ、「すぐに恋に落ちたんだ!」そうです。
コロナ禍が荒れ狂いはじめた2020年に結成されたトリオは、翌年、ファースト・シングルをリリースしてデビューします。ライヴの評判はすぐに広がり2024年度ドイツ・ジャズ・プライズではライヴ・アクト・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。日本にも来てくれないでしょうか。