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新型FFM
艦齢の話から
海上自衛隊は、海上自衛隊が所有する艦船の種別等ごとの耐用年数が評価要領に記載されておらず、艦船の耐用年数が明確でないことから、海上幕僚監部装備部長名で「国有財産台帳の価格改定に関する評価要領について」(平成3年海幕艦船第1720号。以下「海幕通知」という。)を発出して、艦船の種別等ごとの耐用年数を明示しており、具体的には、護衛艦、油船等の耐用年数が20年、潜水艦等の耐用年数が15年等となっている。
あさぎり型護衛艦の艦齢一覧 いずれも現役艦
DD-151 「あさぎり」1988年 37年
DD-152 「やまぎり」1989年 36年
DD-153 「ゆうぎり」1989年 36年
DD-154 「あまぎり」1989年 36年
DD-155 「はまぎり」1990年 35年
DD-156 「せとぎり」1990年 35年
DD-157 「さわぎり」1990年 35年
DD-158 「うみぎり」1991年 34年
海幕通知 耐用年数 20年を最古で 17年を超えています。
延命工事というのが行われて、老齢艦を使い倒します。
防衛省・統合幕僚監部は2025年2月5日、ロシア海軍の艦艇3隻を西表島(沖縄県)の北60kmの海域で確認したと発表。
今回確認されたのは、最新のステレグシチー級フリゲート2隻とドゥブナ級補給艦の計3隻
最古級の護衛艦「ゆうぎり」やP-3C哨戒機により警戒監視・情報収集を行ったとしています。
政府は12月27日、円安と物価・人件費の上昇に対応して、過去最大の8兆7005億円に及ぶ2025年度防衛予算案を閣議決定
国有財産台帳の価格改定は、「国有財産台帳の価格改定に関する評価要領について」(平成23年財理第4670号。以下「評価要領」という。)等により実施することとなっている。艦船の評価については、船舶の種目等ごとに耐用年数が定められており、この耐用年数に対応して定められている償却率を用いて算定した価格を価格改定後の国有財産台帳価格とすることとなっている。
たいげい型潜水艦の建造費は、今年度の8番艦が950億円だったのに対し、来年度の9番艦は1140億円になる。省人化機器を新たに搭載するための費用が約40億円を占める。他は物価と人件費上昇が150億円。
令和6年度防衛予算の概算要求ではもがみ型は2隻の建造に1747億円を要求した。
新型FFM3隻分の建造費3148億円(1隻当たり866億円から1049億3000万円になった)が予算計上された。もがみ型護衛艦から2倍以上
左翼団体は数字だけあげつらうが、原材料費・人件費・電気料金・輸送費が大幅に上がっているのは誰にもわかる事実。また円安で輸入コストも1.5倍なのはガソリン代を見てもわかる。
もがみ型-排水量3900トン、全長133メートル、全幅16.3メートル
新型FFM-排水量4800トン、全長142メートル、全幅17メートル
Mk.41垂直発射システム(VLS)のセル数
もがみ型 16セル 対潜重視
新型FFM 32セル 対空重視
もがみ型 年2隻建造
FFM-1 もがみ
FFM-2 くまの
FFM-3 のしろ
FFM-4 みくま
FFM-5 やはぎ
FFM-6 あがの
FFM-7 によど
FFM-8 ゆうべつ
FFM-9 なとり
FFM-10 ながら
FFM-11 命名・進水前
FFM-12 命名・進水前
もがみ型護衛艦10番艦「ながら」の建造費は、9番艦「なとり」と合わせて2隻で約1028億円(1隻当たり514億円)
11番艦の建造費は、12番艦と合わせて2隻で約1167億円
汎用護衛艦(DD)の定員は約200人ですが、FFMは約90人
装備
62口径5インチ砲
水上艦艇用機関銃架(遠隔操作型)
SeaRAM 11連装発射機×1基
17式 4連装発射筒×2基
324mm3連装短魚雷発射管(HOS-303 水上発射管)
Mk.41 VLS×16セル
VLS装備され次第、07式垂直発射魚雷投射ロケット(07VLA)の運用にも対応する
NORA-50複合空中線
OPY-2多機能レーダー
OAX-3可動型センサー
OAX-3固定型センサー
NOLQ-3E電波探知妨害装置
Mk36 SRBOCから、チャフなどとともに投棄型電波妨害機(EJ弾)を投射することはできる
OQQ-25水上艦用ソーナーシステム
曳航ソナーにアクティブソナーとしての機能を付加した可変深度ソナー(VDS/TASS)
SH-60K×1機
艦・僚艦間でのバイ/マルチスタティック戦術を可能とする。
対機雷戦ソナー・システム(OQQ-11)
無人機雷排除システム用水上無人機(USV)
機雷捜索用無人機(UUV)自律型
新型FFM
長射程ミサイルの搭載や対潜戦機能の強化など、各種海上作戦能力の向上と省人化(約90人)したFFM
新型FFMはより強力な対空能力を付加される。
スタンダードミサイル(SM)
新艦対空誘導弾「A-SAM」
12式SSM能力向上型(艦発型)
年2~3隻 令和6年度は2隻、令和7年度は3隻
主契約者を三菱重工業、下請負者をジャパン・マリンユナイテッド(JMU)にそれぞれ決定した。5年間で12隻の建造
15隻にすればよかったかも
対潜・対艦戦闘のもがみ型、対空戦闘の新型FFMということになり、
艦隊構成がバランス良くなりますね。
老朽艦の入れ替えと省人化も進むでしょう。