極左過激派?それとも異常者?
臼田敦伸 テロ容疑者(49)=埼玉県川口市=
「供託金廃止」訴え、自民党本部と首相官邸を襲撃
過去に原発反対の活動もしていた高卒の偏向。
レイバーネットの幹部?
左翼街宣車(軽ワンボックス)の天井キャリーにはサイレン、拡声器などの街宣機器を積んでいた。車内には火炎瓶、ガソリン入りの大量のポリタンク、ポタ電。
自民党本部前の事件があったのは同日午前5時43分頃。臼田容疑者は高圧洗浄機のようなもので液体を噴射後、火炎瓶を5本投げ、党本部の門扉と機動隊車両のバンパー付近を焼いた。火炎瓶の一部は党本部敷地内に落下した。
臼田容疑者は同5時52分頃、首相官邸前の防護柵に軽ワゴン車で突っ込み、警察官に発煙筒のようなものを投げた疑いで逮捕された。
調べに黙秘している。
捜査関係者によると、車内にはガラス瓶に着火剤2本を貼り付けた複数の火炎瓶と、ポリタンク約20個があった。中身はいずれも大半がガソリンだった。
臼田歯科医院=川口市道合=の臼田篤伸(父親)氏によると、敦伸容疑者は川口市内の一軒家で父親と2人で暮らしていた。
同県川越市内の高校を卒業後、長距離トラックの運転手やウェブデザイナーとしてホームページを制作するなど転職を繰り返していた。
大学入学を目指して独学で法律の勉強もし、行政書士の資格も持っているという。
2011年の東日本大震災がきっかけで、原発再稼働に反対するようになり、翌12年には関西電力大飯原発3、4号機近くでテントを張り、抗議活動にも参加していた。(ユニオン、中核派「前進」、レイバーネットなどが活動)
国政選挙への出馬を模索した時期もあり、供託金の用意を規定する公職選挙法に不満を抱いていたという。
父親は「人間関係がうまく築けない性格だった。事件を起こしたと聞いて驚いたが、責任を取ってほしい」と話す。